Fis-dur日記帳

博士課程院生Fis-durの日常

安上がり・・・?

2005年07月23日 | Weblog
今日もまた、うちの病院がいかに医者をナメてるかが判明しました。
今回は僕たちの当直料だけこっそり減らしてやがりました。最低。

昨年は卒後1年目の医師ということで、当直も先輩にサブでつく形だったので
当直料は普通の当直医の7割でした。
僕たちのやってるのは用心のため病棟にいる当直でなく、救急当直です。
ま、半人前だったので7割もらえたら嬉しかった。
ところが今年度、サブでなくなり自分で責任持って診なきゃいけなくなったのに、
給料はこっそりと7割止まりにされていました。
「責任は重くなるけど、あなたがたの当直料は今年も
 サブの時と同じで~す☆」なんて通達は、もちろんありません。
単に給料の計算を間違えただけかと皆思っていたら、
事務方からそういう規定になったのだと言われました。
さすがに部長と副院長が腹を立てて、即日抗議に行ってくれました。

我々の給料が昨年と変わらないとどういうことが起きるか?
まず、同じだけの責任を持たされ、同じだけの時間を当直する医師でありながら、
その日の当直医ごとに当直料が違うという事態が起きます。
さらに、昨年の2年目医師と今年の2年目医師で給料が違うということにもなります。
もう一ついうなら、どうせ救急できないと思われて病棟当直になっている医師より、
呼吸困難だの腹痛だの訴えてくる患者を診ている医師のほうが給料安くなります。

馬鹿らしいことこの上ないですね。
もともと手取り年収300万円ちょっとの医者なのに、さらに当直料まで削ろうってか。
日本国が貧乏で貧乏で・・・というなら分かるけど、事務の連中はのうのうと給料をもらい、
子供も学校に行けてるし、家族も養ってるんだよな??
死ねよてめぇら、って感じ。

給料をケチって若い医者が良い方向に行くかというと、決してそんなことはない。
使命感なんか綺麗サッパリなくなります。
病院の上層部がどんな立派なことを言おうが、バカバカしくて聞く耳なくなります。
基本給も少ないし、時間外手当も払わないし、当直料までケチられた日には、
そもそも上層部に権威なんか感じなくなりますからね。
てめぇらも世間に顔向けできないことしてんのにナニ奇麗事言ってんだ、って感じ。

事務方がむやみに強い権限を持っている病院ですが、
医者のことなんかほとんど何も考えてないということが分かりますね。
若い医者の給料をどんどん下げて、それで平気なんですからね。
そういう給料体系を案出する奴と認めてる奴がいるってことだし。
下衆ばかりです。
医師に対する尊敬もなければ、雇っている人間に対する思いやりもなし、
それなりの扱いをして立派な医者を作ろうという理念もないと。

これだけ報われない仕事になると、自分の幸せを大事にしようって気になります。
自分の作品に愛情を持ってきっちり仕上げる意欲とか、
自分のために向上努力をするという部分はそのままですけれど、
仕事はしょせん仕事、自分や家庭を犠牲にするほどのものではない・・と思うに至りました。
何がやりたいか今後一層よく考えることにします。

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