歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

お粗末な退任劇・説明責任は果たしていない

2016-06-17 11:01:09 | 産経ニュースから記事を拾う

 

  


 改めて今までの舛添氏の発言と行動を振り返ってみると、実に汚い、卑劣な数々が浮かび上がってきます。疑惑の一つ一つの言い訳が、見苦しい、子供っぽい、これが頭脳明晰な東大助教授かと思わず疑いたくもなり、世間の常識が通じない人種かも知れないとさえ感じました。

  本会議の最後に、深く一礼してから知事退任の挨拶をする舛添要一都知事=15日午後、東京都庁(松本健吾撮影)

 TOO SEKOI と言う日本語がアメリカのニューヨーク・タイムズ紙に載ったそうです。「セコイ」が国際語になったという訳です。舛添氏の印象は、セコイと言うよりもズルイと言う言葉の方がぴったりくる気がします。

 あの目付きは生まれながらの物ではなく、今までの生き方に影響された、ずる賢い、卑しい品性が丸出しです。人間の直感はすぐにそういうのを見抜くものですが、自民党の幹部は見抜けなかったのでしょうか。しかし詐欺師は。全くの善良な顔をしてるとも言いますが。

  

 産経新聞の『主張』を読んで、今までの経過を、静かに思い返してみたいと思います。

 

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【主張】  2016年 6月 16日 付

舛添氏の辞職 人気投票の後任選び許されない お粗末な退任劇、厳しい信頼回復

 

 東京都の舛添要一知事が、政治資金をめぐる公私混同問題の責任をとる形で辞職願を提出した。決断は遅きに失したが、都政はこの問題をめぐって停滞していた。辞職は当然だろう。

 前任知事の猪瀬直樹氏も医療法人側から受け取った多額の現金についてあいまいな説明に終始し、任期途中で辞職した。2代続けてのお粗末な退任劇で、都政は深く傷ついている。再生の道程は極めて厳しい。

 2020年には東京五輪・パラリンピックを開催する首都の新しい顔を、今度こそ冷静に、厳格に選択しなくてはならない。

「課題」は山積している

 新知事にまず求められるのは、清新さである。3代続けて政治とカネの問題で都政をかき回すわけにはいかない。その上で、山積する課題を一つ一つ解決していく真の実務能力が問われる。

 舛添氏は抜群の知名度の高さが買われ、自民、公明の都政与党が「勝てる候補」として担ぎ、知事に就任した。そうした安易なやり方は、もう許されない。単なる人気投票の弊害は、十分に思い知ったはずだ。

  舛添氏が大会の成功を約束した東京五輪は、新国立競技場の建設計画や大会エンブレムの白紙撤回などで「負のイメージ」ばかりがついてまわる。

 大会準備や運営費の試算も、膨らむ一方だ。

 舛添氏は今年3月、五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長、遠藤利明五輪相と費用分担を見直す方針で合議し、今秋にもまとめる運びとなっていた。新知事にはまず、適正なコストを設定する大仕事が待っている。

  大勢の報道陣が見守るなか本会議場へ向かう、辞表を提出した舛添要一東京都知事(中央)=15日午後、東京都新宿区の東京都庁(寺河内美奈撮影)

 東京五輪の招致をめぐっては、フランスの司法当局が汚職の疑いで捜査中だ。招致委員会はすでに解散しているが、説明責任は後継の組織委員会と、東京都が負う。舛添氏は不正の疑惑について「都からの支出はない」と否定してきたが、より詳細な調査が必要となるだろう。

 希望のイベントとして世界から注目される五輪では、開催都市の首長がそのホストとなる。これにふさわしい、明るい印象も求められる。選挙までの短い期間に、これらの条件を兼ね備えた難しい人選を進めなくてはならない。

  五輪招致を強力に後押しした政府・与党も候補者の選任に大きな責任を負う。

 4年後、東京で開催される五輪・パラリンピックは、都民ばかりでなく、国民や国際社会がもろ手を挙げて祝福する素晴らしい大会でありたい。知事の選択で、もう失敗は許されない。

 

 もちろん、都政の課題は五輪だけではない。1300万都民の暮らしの向上のために介護や子育てといった社会保障政策の拡充や、防災対策の強化などの施策は、待ったなしだ。これらに正面から取り組み、一つずつ明確な答えを出していくことも求められる。

 出直し知事選は、7月末か8月の投開票が予定されている。

 政治資金に対する倫理観を持ち、意欲と指導力を持った候補の選定に向け、各政党は改めて責任の重さを感じてほしい。

 説明責任は終わらない

 高額の海外出張費や公用車での別荘通い、政治資金の公私混同などが次々と明らかになり、都民は激しく舛添氏に反発した。

 都庁に寄せられた意見は3万件以上に上り、その多くは非難、批判的なものだったという。

 舛添氏は自ら依頼した弁護士の調査で「違法性はない」とされたことなどから地位に恋々とし、都議会総務委員会の集中審議でも数々の疑惑について説明を拒否してきた。知事選で支援を得た自公両党が不信任決議案の提出に踏み切ったことで、ようやく辞職を決断したとみられる。

  

 だが、舛添氏の説明責任は、辞職でなくなるものではない。

 少なくとも、政治資金で購入した絵画など全品の確認や、疑惑の焦点となった家族で宿泊して「政治活動」と強弁した千葉県内のホテルに明細の再発行を求めて提示するなど、集中審議で自ら口にした約束は果たすべきだろう。

 弁護士の調査で「不適切」とされた疑惑の中には、政治資金規正法上の虚偽記載や不記載の疑いをもたれるものもある。知事の座にあろうが、なかろうが、舛添氏には説明責任を全うしてもらわなくてはならない。

 

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 この文の中で、舛添氏が関わっていない唯一のことは、東京五輪の招致をめぐっては、フランスの司法当局が汚職の疑いで捜査中ですが、お金を出すことなど、セコイ舛添氏にできるはずもありません。しかし都のお金なら大判振る舞いするかも知れず、そんなにオリンピック開催は魅力的なのでしょうか。

 この際、見せしめのために、ザル法と言われた政治資金の使い方にメスを入れた方がいいと思います。木更津の三日月温泉ホテルの、明細書を、その複製を取り寄せ精査し、どんな使われ方を調べるのも今後のために必要な処置でしょう。

  明細書の再発行とその公表を楽しみに待っています。喫茶店の800円の領収書を18.000円の領収書に改竄する、その見本を見ましたが、目まいがするほど、そのセコさには呆れます。

 

 買い込んだ絵画のゆくえも、きちんと精査しなければ、今後の見せしめになりません。政治資金はもらうより払う方に使われたという事ですが、それが全くのザル法と言うよりその網さえない枠だけだという噂もあります。

 このずさんな法律に、議員自身が、厳しい規律、法律を取り決めるかは、どう考えても手加減されて、満足のいくものは出来ないでしょう。議員はむかしで言ったら武士ですから、武士道精神の復活を、教育に取り入れるべきです。教育が第一でしょう。教育勅語を再検討するべきです。