歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

田舎の一年より京の三日

2016-06-01 09:41:52 | 月刊雑誌「WいLL」を読んで

 

 

 

 きょうから6月に入ります。例の舛添知事の問題を抱える都議会が、今日から始まるそうです。朝のテレビ朝日はかなりこの問題を深く突っ込んでやっていました。右も東も敵に回したことになりますがどうなるでしょう。

5月27日の会見に出席した東京都の舛添要一知事=東京都庁

 都議会の自民公明は、過半数を優に超えていますが、舛添氏に関しては本人の意思に任せるというのが大半の公式な意見のようです。すぐ始まる都議会選挙をにらんだ、腰の引けた情けない対応です。

 雑誌の書き写しが、延び延びになって中々載せられませんでしたが、今日はそれを片付けてしまうという図々しい横着をします。

 5月27日の会見に出席した東京都の舛添要一知事=東京都庁

 伊勢志摩サミットは、今まで日本で行われたサミットの中で出色の成功したサミットと歴史に刻まれるでしょう。オバマ大統領が広島に行ったことも含めて、全て安倍晋三という稀有な宰相を日本が持てたということも含まれるでしょう。

  

 伊勢志摩サミットに集まった各国のそれぞれのコメントが産経ニュースに載っていますが、場所も気に入ったみたいですが、なんといってもホスト役の安倍首相の魅力的で、さえた演出が目立ったサミットともいえます。

 

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【伊勢志摩サミット】 2016・5・27付
G7首脳が伊勢神宮訪問を称賛「素晴らしい経験をした」「悠久の歴史に感動」

 主要国首脳会議(伊勢志摩サミット)に参加している先進7カ国(G7)首脳らは26日、三重県伊勢市の伊勢神宮訪問について、同日の討議の中で安倍晋三首相に「素晴らしい教訓と経験を与えてくれた」「聖なる場所に行くことができて感動した」などの感想を寄せた。日本政府が明らかにした。

 ほかにも「日本文化を学べた」「伝統の継続性と悠久の歴史を感じた」「感動を伴うものだった」「精神的によい経験をさせてもらった」との声が相次いだ。

 サミットが行われている三重県志摩市・賢島や会場のホテルについても「素晴らしい会場に感謝している」「景色、自然が非常に最高である」「おもてなしが日本の特徴だと知っていたが、それを証明するおもてなしだった」との評価だったという。

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いよいよ安倍首相が世界の中でも重要な位置に、現在いるという事実を見せつけました。元首相中曽根康弘氏のように、目立とうなんてそぶりは微塵もありません。真正面からの素顔です。

雑誌『WiLL』で、日下公人氏が、おなじみ日本贔屓をしていますが、気分よく聞ける話です。日下氏の予想は常に日本がこれから世界をリードする立場になるという持論ですが、幻では無さそうです。

 

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 (月刊雑誌『WiLL』 2016年7月号より)

  
 HEADLINE    繁栄のヒント

  田舎の一日より京の三日

   

            日下 公人

 

 2016年をお迎えたとき「日本の安倍は間もなく世界の安倍になる」と考えた。つづいてそう思う人が少ないのはなぜだろう。と考えた。

  

 (1) 今まで聞いたことがないから奇矯の言だとする判断がある。

 (2) マサカと思うこれまでの常識がある。

 (3) その理由と根拠を聞くまでは賛同できないと考える慎重さがある。

 (4) それよりも何よりもそういう考えがもう広がっているかを知りたいという前後左右を見る用心もある。

 (5) それは世界が決めることだから日本人の自分はそうなってから考えようという遠慮がある。

 (6) 何はともあれ、日本の安倍首相が何を始めるか見よう…とその人たちは考えている。

 だが、世界と日本の関係はすでに劇的な変化を始めている。古い考えでは世界は先進国と後進国の二つに分かれていて、独走するのが先進国で追随するのが後進国だったが、 その独創力は 

 「1」  白人国が持っている。

 「2」  キリスト教国に限る。

 「3」  民主主義国に限る。

 「4」  自由主義国に限る。

 「5」  高度工業国に限る。

 「6」  軍事大国に限る。

  

 と考えてこの6条件がない国は永久に後進国だと思ってきた。つまり日本は世界をリードする先進国にはなれないとするのが常識だった。

 しかし、今の世界を見ると日本は立派に世界をリードしている。日本の成功と繁栄と道義の実行を見て、〝国造りの模範は日本だ〟と考える国が次々に現れてきた。

 これは新しい現象で「先進国が独走するから残りは後進国になる」のではなく、「多くの国が後につづくときある国が先進国といわれるようになる」と考えをあらためねばならない。つまり、リーダーを決めるのはフォロワーである。

 こう考えると「世界の安倍」が誕生する予測が生まれる。そう思わぬ人は欧米伝来の勉強のし過ぎである。〝田舎の一年より京の三日〟と言うが、今は日本の三日である。

 数年前、新首相が誕生して初めてサミットに出席するとき赤坂のレストランでこんな思いつきを話した。最初のあいさつではぜひこう言って下さい。

 〝ロンドン・パリ・ニューヨークは確かに立派な町だが、東京にも誇れることがある。それは交通整理をする人が初老の女性で、かぶっているヘルメットの下には白髪が見えるが、人々は整然とその指示に従っている。

  

 欧米の大都市では屈強の警官がしていることだが、どちらが文明的だろうか。それから欧米の大都市が日本のようになるのは十年後だろうか、それとも二十年後だろうか。それでもダメなら日本は二十年以上先進国ですね〟と。

 ホントは百年以上と言いたいが、その理由を書いておこう。

 今から約百年前、第一次世界大戦が終わったとき先進諸国が日本の発言を期待し、耳をかたむけたことがあったが、今はその頃によく似ている。全ヨーロッパは戦争のため荒廃したが、なぜこんなになるまで戦ったのかはだれにもわからなかった。

 また、今後どうすれば良いかを言える国もなかった。そこで当時の四大先進国は国際的行政機関を新設した。その国際連盟事務局次長には日本人の新渡戸稲造が選ばれた。

  

 新渡戸は戦勝国によるドイツ領の分割に反対すべく一高・東大の同窓生だった柳田国男をジュネーブに招き、「委任当時」という画期的な新制度を研究する委員にした。

  

 委任統治は現地人の「独立援助」が目的でその時日本は戦争の目的は領土の拡張という何千年もの歴史を終わらせたが、アメリカは国際連盟を脱退して反対した。しかし日本だけは独立援助を実行した。

 今さわがれる難民やテロの問題の淵源はここにあるのだと日本はもう一度世界の中心で世界のために叫ぶべきである。

 南洋諸島を委任統治した日本はまず島民たちの伝統文明と文化の詳しい調査をし、つぎに独立を果たすまでの道程を考えて実行した。

 それまでのドイツの統治は流刑地としての利用のみで、その後のアメリカのジャブジャブの食糧援助で島民たちの独立精神をつぶした。それから七十年たって、今のヨーロッパは旧植民地からの難民流入対策が見つけられないでいる。

 中国はこれを〝人口政策の勝利〟と称しているが、ホントは日本が実行した独立援助が勝利すべきなのである。

 

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 日本という国は素晴らしい国だという認識をしていますが、今日もあの舛添なにがしが、都知事にしがみつこうとあの手この手で、むなしくあがいています。この人は意地になっていますが、絶対に日本人のポリシーを持ち合わせていませんが、メディアは視聴率稼ぎに利用しています。

 ヤメ検上がりの弁護士が二名、舛添氏の疑惑を、どういう理由を付けるか知りませんが。晴らすために雇われたそうです。弁護士もいろいろいますが市民運動家を応援するような、リベラル弁護士も何かと顔を出します。信用ならない輩が多いのも知られた事実です。