歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

メディアの了見肝心なことは隠して報じない

2016-06-13 11:03:51 | 雑誌『Hanada』を読んで

 

  

 

 自民・公明が推薦した都知事候補は、れっきとした札付きの反日分子だという事が、段々あからさまに成ってきていますが、当時はそれを知らずに、ただ知名人と言うだけで推薦してしまった自民党都連の責任は非常に重いと思いますが、「公明党に気兼ねをしている」ので、中々強く出られない。

 今日から始まる集中審議が、どの程度の物か、舛添氏は余裕のある笑顔など見せ始めています、本当にガチな審議が始まり、舛添氏が居たたまれない雰囲気を作り出せるでしょうか。

東京都庁に登庁する、舛添要一都知事=9日午後、東京都新宿区(松本健吾撮影)

 しかも、その審議内容も、肝心な部分は俎上には登らないでしょうし、この前の、音喜多俊氏の質問は、どの新聞にも無視されました。西村幸裕氏の、持論である、メディアの可笑しさは、いつまで続くのか絶望的です。

 

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 (月刊雑誌『Hanada』2016年7月号より)

 F R O N T  P A G E

  メディアの手口

 それでもメディアが隠すこと

     

           西村 幸裕

 

 舛添都知事が激しいバッシングに曝されている。最初は海外出張の経費が並外れていたことから東京都に批判が殺到した。やがて『週刊文春』が、と知事就任前に政治資金を私的に流用していた疑いを大きく報じ地上波テレビ各局もそろって後追い報道をした。

 しかし、この舛添都知事報道に大きな不思議がある。

 それは、海外出張経費と政治資金規正法に触れる疑いを報じる前に、なぜもっと大きな問題である民団への都有地貸与が全く報じられないことだ。

 舛添都知事が韓国を訪問して朴槿恵大統領と会談した際に、都心の一等地である市ヶ谷の都有地を。彼個人の一存で韓国人学校に貸与すると決めていたのである。

  

 その後、民進党の山尾政調会長が例の、「保育園落ちた日本死ね!」と言うヤラセの疑いがあるブログの一節を国会で取り上げたことで、新宿区がこの都有地を保育園用地にしたいと都に申し出ていたことまで明らかになっていたのに、ほとんどのメディアは黙殺している。

   

 産経のみが、この貸与問題を一連の舛添疑惑の一つとして報じたが、他のメディアは何をやっているのか。

 舛添都知事と韓国との特別な関係に触れるのを避けているか、韓国のネガティブ情報をできるだけ隠そうとしている、と受け手に疑われても仕方がない。

 しかも、問題はさらにある。このままでは韓国で開催が危ぶまれている平昌冬季五輪への東京都の支援と、それに抱き合わせ手の東京五輪への韓国関与を舛添都知事が勝手に推進してしまう可能性も否定できないからである。メディアは最も大きな問題に触れないようにしている。

  

 熊本地震後の世論調査で、安倍内閣の支持率が軒並み上昇しているが、この問題もなるべく取り扱わないようにしている。支持率向上は地震への対応だけでなく、五月二十六日からのG7サミットで来日するオバマ米大統領が広島を、安倍首相と訪問することが背景にあることは想像に難くない。

 安倍政権の外交安全保障政策が、やっと国民にも理解されてきたからだ。実は、すでに四月九日に内閣が発表した「社会意識に関する世論調査」で、多くの国民が安倍政権の外交を高く評価していた。

 ≪日本が良い方向に向かっている分野を複数回答で聞いたところ、「外交」が13・4%で、前回調査(平成27年1月)に比べ3・8ポイント増加した。「防衛」も10・3%と前回比で2・4ポイント増え、いずれも質問を始めた平成10年以来最高となった≫(産経WEB版4月9日)

 にもかかわらず、ほとんどのメディアはそれを報じず、たとえば朝日は≪「景気、悪化している」29・5%内閣府世論調査≫(四月九日付)、毎日も≪内閣府調査 社会満足度・若者ほど低く≫(四月九日付)とそれぞれネガティブな見出しで報じていた。

 とても同じ世論調査の結果とは思えない報道ぶりで、朝日、毎日、中日、北海道新聞、沖縄二紙などの読者は情報が遮断される。見出しを見るだけの人も多いからだ。

 ところで、朝日は五月十六日の社説≪「一億総活躍」社会 消費増税の支えが必要だ≫で≪安倍首相がいつ、どう判断するかに関心が集まっている≫とし、≪経済指標を見れば、現状が「リーマン級」 「大震災並み」と言えないのは明らかである。

 過去最高を更新してきた企業収益に陰りが見え、熊本地震も起きたが、長期的な視点に立って消費増税は予定通り実施するべきだ。

 (中略)首相に求められるのは、将来を見すえ、社会や経済の構造を変えていく政策判断である。目先の選挙を意識し、有権者の歓心を買おうとするかのような対応は、政策をゆがめ、国民にツケを残すだけだ≫と、朝日らしからぬ増税のススメを展開した。

 増税に踏み切れば、民進党と共産党が選挙に勝つと朝日は本気で思っているようだ。四月二十四日には≪制服組 じわり政治の表に≫という記事で、文官優位の自衛隊の欠陥が是正されていることを非難している。

  

 日本の安全保障上の危機もほとんど隠蔽する朝日・毎日系メディアが、熊本地震報道で米軍がオスプレイの活躍を非難したことを、被災者だけでなく多くの国民はそれを忘れてはならない。

 

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 いい加減この話題から離れたいのですが、週刊文春も今週は第何弾だったか忘れてしまうほど続いています。こんな都知事でも東京とは何事もなく、警察署も、消防署も、都営地下鉄も順調に動いています。

 いても居なくても良いようなものですし、むしろ邪魔としか思えません。知事を監視するのは議員の皆さんですが。その役目を今日果たすことが出来るでしょうか。

 テレビの番組表を見ると、ものすごいタイトルが並んでいます。タイトルだけ書きだしてみます。とにかくあのテレビ東京まで今日は舛添公私混同問題を集中審議にかける期待が、こんなに多いという事です。

  疑惑の総合商社、舛添氏

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 まだまだ沢山ありますが、テレビ局で久々に表れたトリックスター、どんな結果を生むか。興味は隠せません。テレビ局のタブーにまで踏み込めるか、その点はあまり期待はしていませんが。