歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

何とか辞任を避けようと焦りまくる見苦しさ

2016-06-07 15:03:52 | 産経ニュースから記事を拾う

 

政治資金問題について会見する舛添要一都知事=6日午後、東京都新宿区(山崎冬紘撮影) 

 

 厳選で公正な第三者に今までの経緯を厳しく監査してもらうために、ヤメ検弁護士を二人雇ったと言う処から、この茶番じみた舛添氏のやり口に、疑いを持っていましたが、想像通りの結果になりました。

 63ページに及ぶ報告書を作成して、昨日会合が開かれましたが、厳しいどころか終始舛添氏にだけ都合のいい、やさしい解釈をした、奇怪な代物として後世、世に残る摩訶不思議な光景でした。

治資金の「公私混同」疑惑について会見で話す、調査を行った森本哲也弁護士(左)と元検事の佐々木善三弁護士 =6月6日午後、東京都新宿区(早坂洋祐撮影)

 (ブログ『私的愛国の書』より一部抜粋したのですが、私も昨日この場面は見ました。実にふざけた言い草であり言い訳ですが、こんな子供騙しが通ってしまうのが情けない。政治資金規正法はザル法どころか今や枠しか残っていない、まったく議員たちに都合のいい時代遅れの法だと実感しました。

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 支那でシルクの中国服を買った理由を、「書道の際に使うと筆がスムーズ」と説明する舛添も舛添だが、それを真に受け、「説得力があった。適切だ。」と語る弁護士に、社会通念というものがあるのか。だいたい、舛添にもこの弁護士連中にも、その金が血税であるという認識があるのだろうか。

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 こんな情けない、ずる賢い、貧相な持ち主で、けち臭いくせに、自分に与えられた権力を利用して、常識はずれの大盤振る舞いをするくせに、それらを全部税金で賄わせる、それだけではなく領収書を、人の物も自分の物もかき集め、政治資金として、自腹を切らない、これが都知事です。

 早速今日の産経新聞では第一面にこの記事が載っています。その見出しは、【政治資金疑惑 舛添知事 440万円不適切支出】 【調査結果 「違法性ない」 続投表明】となっています。

 「違法性ない」と言うのは、舛添氏が厳正な第三者と称する弁護士の結論です。記事によると

 会見に出席した弁護士はいずれの弁護士も「違法ではない」とした上で、宿泊費や飲食費、美術品など計129件約440万円の支出について「不適切だった」と指摘。舛添氏は「粉骨砕身、都政の運営に努めたい」と述べ、続投する意向を表明した

 と出ています。自己保身になるふり構わぬその態度が何ともやり切れません。産経新聞の『主張』欄の意見を載せておきます。

 

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【主張】 2016年6月7日 産経新聞より

 舛添知事は果たして首都の顔としてふさわしいといえるのか

 舛添要一

 政治資金の私的流用などに疑惑が噴出している東京都の舛添要一知事が会見し、多くの不適切支出を陳謝した上で、続投に強い意欲を示した。

 会見には、疑惑の調査を担当した元検事の弁護士2人も同席し、すべての疑惑を「違法とはいえない」としながら、多岐にわたる「不適切な支出」を指摘した。

 舛添氏は「極めて恥ずかしい行動をしてきたことを反省したい」と述べながら、「粉骨砕身、都政運営に努めたい」と訴えた。

 だが、舛添氏は果たして首都の顔として、ふさわしいといえるのか。都民の怒りが沸騰している問題の所在がどこにあるのか、自身で理解しているのだろうか。

 舛添氏に問われているものは何か。その答えは、これまでの会見で自身が何度も述べてきた。「私自身が信頼を非常に失っている」ことだ。

 そして信頼を失わせたものは、いみじくも自身が口にした一連の「恥ずかしい行動」であり、「第三者(弁護士)の調査」を理由に釈明を先延ばしにしてきた政治姿勢である。

 舛添氏に対するヒアリングを中心に作成された調査報告書の内容は、十分に自身の責任で議会や都民に向けて説明できたはずのものばかりである。事態の沈静化を期待して時間を稼いだだけとみられても仕方あるまい。

 けじめとして不適切と指摘された支出を弁済し、神奈川県湯河原町の別荘は売却するのだという。なぜそれがけじめとなるのか、理解し難い。

  政治資金流用などの疑惑について、一つ一つの適否を判断するのは自身が委託した2人の弁護士ではない。これを吟味するのは都議会の役目であり、最終判断は都民が行う。

 弁護士(左奥)の千葉県内のリゾートホテル宿泊の調査結果の説明を聞きながら資料に目を落とす東京都の舛添要一知事=6日午後、東京都新宿区(早坂洋祐撮影)

 例えば報告書は、舛添氏が東日本大震災の翌日に上海でシルクの中国服2着を政治資金で購入した理由は「書道の際に着用すると筆をスムーズに滑らすことができるため」であり、この説明は「具体的で説得力のあるもの」と評価している。

 笑止である。

 都議会は7日に代表質問、8日に一般質問が行われ、総務委員会は9日に、舛添氏に対する質疑を実施するか判断するという。都政への厳しい目は、議会のチェック機能にも向けられている。

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【舛添氏公私混同疑惑】
説明責任、弁護士に“丸投げ” 「納得答弁なければ幕引き図れぬ」

 舛添要一知事が選んだ元検事の弁護士2人は「公私混同」疑惑について「いずれも違法性はない」と結論付けた。だが、舛添氏がこの結論を今後の都議会などで、金科玉条のごとく振りかざすようであれば、都民の信頼回復は望めない。

 そもそも“ザル法”とされる政治資金規正法は、家族旅行に行こうが、マンガ本を買おうが、収支報告書の記載に虚偽がなければ罪には問われない規定となっている。だからこそ「不適切」と断じた弁護士の指摘は重い。

約440万円に及ぶ不適切な支出には、国民の税金である政党交付金が含まれていた。慈善団体に寄付しようが、私的流用した事実は消えようがない。

 舛添氏が問われているのは政治家としての「資質」にほかならない。舛添氏は「自分は都民の信頼を失っている」として自らの説明責任を弁護士に“丸投げ”した。ホテル代が家族旅行か政治活動か、自分が一番よく知っていたはずなのに、だ。

 

 7日には都議会の追及が始まる。弁護士の言葉を借りず、自らの言葉で都民の納得が得られるような答弁ができなければ、幕引きは図れないだろう。(伊藤鉄平)

 

 

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 きょうから都議会の本会議が始まります。舛添氏にとっては新聞記者など、それほどの力はないと見くびっています。都知事の座を左右するのは都民であり、その代表の都議会議員であると、これまた都議会を見くびっています。

 そもそもこの二人の弁護士自身同じ事務所だと言います。どう見ても舛添寄りの偏った弁護をしたとしか思えません。都議会がどこまでこの問題を真剣にできるか、今後の自民党の姿勢にまで降りかかってきます。舛添氏を推薦した石破幹事長(当時)から事情を聴くと自民党も動き出しました。

 

 今日の朝からのテレビにおける舛添問題では、誰も納得しておらず、誰も味方がいません。この先どう動くか非常に興味があります。