舛添要一、弁護士の説明が嘘だったことが判明…
昨日の集中審議は、記者会見より少し踏み込んだものでしたが、なんとも都議会議員の調査不足、踏み込みの甘さに少々がっかりしました。しかし舛添氏の顔は、血の気を失ったカサカサな感じで、追い込まれている感が強くにじみ出ていました。
今日の産経新聞の社会面トップの見出しに、【舛添氏「延命」を懇願】と出ていますが、その部分がネット版産経ニュースに最後の部分に詳しく載っていました。そこをまず載せて私の感想を後に書きます。
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質問終了後に発言求め、不信任決議案提出「猶予をいただきたい」 舛添氏の懇願に失笑広がる
《東京都の舛添要一知事の政治資金「公私混同」疑惑をめぐる東京都議会総務委員会の集中審議。音喜多(おときた)駿(かがやけ)委員が質問を続けている。集中審議は開始から4時間以上が経過した。
舛添氏がヤフーオークションで美術品を購入するために使っていたIDをめぐる騒動や削除に至った経緯などを詳細に尋ねる音喜多氏に対し、舛添氏の声が大きくなる場面もみられた》
音喜多氏「都政が停滞していることをどのように考えておられますか。議会調整も副知事にやらせて、都政の停滞が極まっているわけです。私の態度も悪かったと思いますが、知事がそのように居直っては、都民がまた知事を信頼しようとは思わないのではないですか」
舛添氏「私が居直っているということではなくて、何度も説明していますように、ヒアリングの対象である私が説明するのは論理が通らないから副知事にやらせたということと、なんでもかんでも副知事にやらせる、おまえ仕事していないじゃないかというのは違うと思います。
正確な表現をしていただければと思います! その中で、職員の士気、懸命に職務にあたっていただいていることは感謝をしておりますけれども、代表質問、一般質問で政策についてお答えできなかったことは恥ずべきことで、都政に大きなマイナスを与えているということは心から反省している次第であります」
音喜多氏「知事に誤解を招いたことは率直におわびいたします。しかしながら、こうした議論を続けていても、たくさんの方の質疑がありました。疑惑がどんどん出てきます。止むことは絶対ありません。
こんなことを続けていればそれだけ都政は停滞するのです。ですから私は、都政の停滞を1日でも早く収めるためにもですね、本定例会中の議会での不信任案可決を強く、都議会同士、都民の皆さんに呼びかけをいたしまして、質問を終わりたいと思います」
《ここで、舛添氏が突然挙手し加藤雅之委員長(公明)に発言を求めた。議場を出ようと席を立っていた記者らは思わず動きを止め、傍聴人や議員も固唾をのんで舛添氏に注目する》
舛添氏「発言をお許しいただきましてありがとうございます。本当にこれまで都民の皆さま、都議会の皆さまに大変なご迷惑とご心配をおかけしましたこと、心から陳謝を申し上げたいと思います。
私は東京を世界一の都市にしたいという思いで立候補し、当選させていただきました。一生懸命都政の発展のために努力をしてきたつもりです。しかし、今回一連の私に関する問題でさらなるご迷惑をおかけしております」
「そういう中で、自分なりの説明をしようと思いましたけれども、知事自身、知事関係者の説明では信頼できないとの声がありましたので、検事出身の弁護士の皆さまの厳しい目で調査報告書を出していただきました。
主に国会議員時代のことでありますけれども、不適切だと指摘されました。いろいろなことで身を処していかないといけないと思いました」
「まず湯河原の施設は売却いたします。不適切だと指摘されました項目につきましては、もちろん自分の費用で返金し、慈善団体のようなところに寄付をしたいと思います。政治資金で購入した美術品につきましても、これは都立病院だとか福祉施設にぜひお使いいただきたいと思っております。財テクをやる気は全くありません」
「さらに一般質問が終わった後に、歳費をカットしたいと申しました。私は一生懸命皆さまの質問にお答えしたつもりでありますけれども、さらになお厳しいご批判があることは重々胸に刻んでおります。
不信任案を提案したいとのこと、極めて重く受け止めております。私は都民の皆さま、都議会の皆さまに伏してお願いしたいことがございます」
《舛添氏が何を発言するのか。委員会室の緊張が高まった》
舛添氏「それは、もし私に対する不信任案が可決された場合には、法律上は私が辞任するか、ないしは議会を解散するかという選択を迫られます。いずれにしても選挙ということになります。その選挙の時期がどうしてもリオ五輪・パラリンピックのときに重なります。私が知事として断腸の思いでありますのは、次期開催都市でこういうリオのときに選挙をやるというのは、この国家的大事業のときにやるというのは、2020年大会にとって極めてマイナスであると。もちろんこれは私の不徳の致すところが発端ではあることは重々承知を致しております」
「そういう思いで、どうか少しの猶予をいただきたい。そういう風に思っております。私が知事の座にしがみつくということではございません。すべての給与をご辞退申し上げて、全身全霊、都民のため都政のため働きたいと思っております。知事として、選挙ということでリオと重なりますので、そういう困難はどうしても公益にそぐわないと、極めて厳しい判断をしているところでございます」
《不信任決議案提出の先送りを要請する舛添氏に対し、委員会室では失笑が広がった》
舛添氏「どうかそういう意味でこの時期を猶予していただいて、そしてその上で、私が都知事としてふさわしくないというご判断を都議会の皆さまがされるときには不信任案をお出しいただければと思います。私の思いはそういうものでございます。本当に最後の貴重なお時間を、委員長に発言する機会をいただきましたこと心から感謝いたします」
《加藤雅之委員長がほかに質疑がないか確認し、舛添氏に対するこの日の集中審議が終了した》
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舛添氏ほど、オリンピックに拘っていると言うか、ダシに使っている知事はいません。外国に外遊に行くのも。韓国に行って朴槿恵大統領との会見においても、オリンピックの経験を学ぶなどと言い、怪しげな約束を喜々として受け取ってきています。
公用車で巨人戦を家族で行ったことが昨日ばれてしまいましたが、都合が悪くなると。野球がオリンピックに復活したから。これもオリンピックのため。
しかし昨日の集中審議ほど、思い知らされたことでしょう。本当に誰も味方がいない、一人ではしゃいでいたことが、やっと気が付いたみたいです。
此処で最後の懇願と言うか、やはりオリンピックを持ち出して「延命」を懇願と新聞には出ていますが、私にはどう見ても議員たちに向かって最後の恫喝をしたものと解釈しています。
「選挙をすることになるんだぞ」「都知事と知議会のダブル選挙になるんだぞ」と半分脅かしているのですが、自分が辞任すれば何も、知事だけ新しく選ぶことが出来ないのではないでしょうか。やはり集中的に吊し上げられると、流石の面の皮の厚さも応えたようです。
最後のお願いは、半分開き直った恫喝と見るほうが私には適当と思います。そしてあくまでもオリンピックは人質です。貴方がいなくても大丈夫。却って清々しいオリンピックになるでしょう。自己肥大の醜さを散々見せられましたが今回はアウトでしょう。
あとは自民党の動きとメディアは騒いでいますが、何とか自民党を貶めようと、あらゆるムード造の一環でしょう。とは言うものの東京都連の自民党は、どうしてこう歯切れが悪いのか、いらだたしい限りです。