歩かない旅人

 彼がなした馬鹿げたこと・・・彼がなさなかった馬鹿げたことが・・・人間の後悔を半分づつ引き受ける。ヴァレリー

疑惑は抱えたまま、この場を逃げ出したか

2016-06-16 11:09:58 | 産経ニュースから記事を拾う

 

  


 舛添氏が自ら辞職しました。嫌がらせに都議会解散などをして、改めて新議員によって、不信任に追い込まれれば、今度は文句なしの都知事追放となります。誰かが、打ち首より切腹を選んだと美味いことを言っていました。

 「全て自らの不徳」と最後の頃のセリフで最後の知事挨拶をしていましたが、さまざまな疑惑は、どうなってしまうのでしょう。不適切なスレスレの公金私的流用、絵画の行方や、旅行費や、近所の日用品まで家族ぐるみの公金使用に対する追及は、これで打ち切りになりそうです。

 本会議の最後に、深く一礼してから知事退任の挨拶をする舛添要一都知事=15日午後、東京都庁(松本健吾撮影)

本会議の最後に、深く一礼してから知事退任の挨拶をする舛添要一都知事=15日午後、東京都庁(松本健吾撮影)


 今日の『産経抄』の終わりの部分に ▼河北義則さんの「引き際の美学」がある。「『みっともない』と言う感覚があるから、人はブレーキをかけたり、レベルを上げようとがんばる」。

 舛添氏は頭が いい。行動力もある。機を見るに敏である。「みっともない」と言う感覚だけ、どこかに忘れていたようだ。

 まさにみっともないという言葉のレベルを超えた、見苦しい往生際の悪さでした。自分が悪くはないが、都政の停滞を招くから、自分の本意ではないが、東京都のためだと最後まで自らの不徳を本当は認めていなかったようです。

 今日の新聞はこの記事で埋め尽くされていますが、あえて阿比留氏の「極限御免」をのせてみようと思います。私にとって最もふさわしい記者の意見には、政治問題という事を深く考えさせられます。

 

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  (産経新聞・2016.6.16 01:00更新

【阿比留瑠比の極言御免】

  

遅きに失した舛添知事辞職 それでも菅元首相よりまだまし

 

 政治家の出処進退は難しい。情勢を見切り、潔く職を辞すと無責任な投げ出しと批判され、粘りすぎると地位に恋々としてしがみついていると嘲笑される。東京都の舛添要一知事が政治資金「公私混同」問題をめぐって火だるまとなり、15日に辞職願を出したのを見て、改めてそう思った。

 それと同時にちょうど5年前、鳩山由紀夫前首相(当時)と交わした「平成23年度第2次補正予算案の編成のめどが立った暁には身を捨てる(首相の座から降りる)」との約束をあっさりほごにし、鳩山氏から「ペテン師」呼ばわりされた菅直人首相(同)を連想した。

  インタビューに答える菅直人元首相=衆議院会館【撮影日:2016年4月20日】

 菅氏はこのとき、あえて退陣をほのめかすことで、内閣不信任決議案に身内である民主党(現・民進党)議員が造反して賛成する芽を摘んだ。そしていざ不信任案が否決されると、党執行部らに辞職を迫られながらもさらに約3カ月もそのまま居座り、国政を混乱させ続けたのである。

 「散りぬべき 時知りてこそ 世の中の 花も花なれ 人も人なれ」

 筆者は当時、産経紙面で菅氏にこの明智光秀の娘、細川ガラシャの辞世の句を贈り、「一刻も早い退場を」とお願いした。これは、細川護煕元首相や小泉純一郎元首相も、退陣の際に引用した句でもある。

  だが、菅氏は日本人の多くが共有する無常観、ある種の諦念を持ち合わせていないのか聞き入れなかった。菅氏はその後も、23年9月2日の正式退陣まで秒読み段階の8月29日になって、唐突に朝鮮学校への高校授業料無償化適用手続きの再開を指示するなど、立つ鳥が跡を濁し続けた。

 これに比べると、遅きに失したにしろ、舛添氏の今回の決断はまだましだったと言えよう。少なくとも首相退任後の10月、東日本大震災の被災地や仮設住宅ではなく、趣味の四国霊場八十八カ所を巡るお遍路を「延命寺」から再開した菅氏よりは理解できる。

  

 そこで舛添氏には、曹洞宗を開いた道元の次の言葉を贈りたい。

 「花は愛(あい)惜(じゃく)に散り、草は棄(き)嫌(げん)におふるのみなり」

 花は惜しまれても散ってしまい、雑草は嫌われつつも生い茂る。本来は、人間の都合で善しあしや自然の摂理を決められるものではないという意味だろうが、一般的には花は惜しまれるうちに散るべきだという文脈で用いられている。

 その方が多くの日本人の感性、美意識にそぐうからではないか。ここまで東京都民の信を失ってしまえば、政治的にはもはや事態は「是非に及ばず」なのである。「支持率が1%になっても辞めない」と言い放った菅氏と同じになりたくなければ、できるだけきれいに去った方がいい。

  一方、民進党の岡田克也代表が15日、早速記者団にこう述べ、次期都知事選での独自候補擁立に意欲を見せたのには興ざめした。

  

 「早く辞めるべきだと言ってきた。舛添氏にはもっと早く意思決定してほしかった。これだけの混乱が猪瀬直樹前知事も含めて続いている。安倍晋三首相、自民党の責任は重いと思う」

 舛添氏を推薦した責任を問うのはいい。ただ、それを言うなら、鳩山氏や菅氏を首相にした旧民主党の責任の重さは比較にならない。政府・与党を批判するのは野党の仕事の一つではあるにしろ、自分は何一つ反省せずに他者ばかりあげつらう姿はみっともない。

 岡田氏は自らと自党の政治責任に関しても、少しは自覚すべきだろう。(論説委員兼政治部編集委員)

 

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 舛添都知事問題で明け暮れた今日この頃でしたが、次の都知事問題でテレビメディアが、また仕込みインタビューや、リベラルな論者をそろえて、自民党攻撃をし始めました。全く懲りない連中ですが、そこに現れてくる名前の列挙は、まったく有名人、知名人しか頭に浮かばないようです。

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 私もその場面を実際に見たのですが、蓮舫さんがいい、と言う街頭インタビューの仕込みをまた堂々とやりだしました。仕込みも仕分けてもらいたい。しかし自民党の谷垣幹事長は、舛添氏を推したことを謝罪していました。実に立派な行為と言うほかありません。

  

 安倍総理も、此処は潔く、謝罪するべきです。「東京都にはこの人をおいてほかにいません」と、舛添氏と並んで街頭で見渡す限りの民衆に呼び掛けた張本人ですから。ここは自民党の将来のため、キチンとけじめを付けるべきです。

 今盛んにテレビのニュースショウで名前が挙がっている人を見ると、何かまたおんなじことを繰り返しそうです。電波芸者のいう事などに惑わされないように、東京都民の健闘を祈ります。