ハイチ大地震:死者11万人確認--内務省
【ポルトープランス吉富裕倫】ハイチ内務省は22日、大地震で死者11万1499人が確認されたとの声明を発表した。AFP通信が伝えた。声明によると、負傷者は19万3891人に上り、被災者60万9000人以上が約500カ所の臨時キャンプに収容されている。
ハイチの首相が言っておられたとおり、やっぱり地震による死者は10万人を超えてしまっていた。
地震後のニュースなどで、ハイチの首都は活断層の真上にあったことが報道されていた。
それでも350年ほどの間地震が起きなかったので、国民は地震の心配が有ることを忘れていたのかもしれない。
活断層の上に建てるにしては、地震対策の全然施されていない、鉄筋も入っていないコンクリートで、外見だけは美々しい大統領府などが、無残に潰れている。
こんな映像を見ると、
この地震の被災者達は天災の被災者であると同時に、
人災の被害者であるという部分もあったのかもしれないと言う気がして来る。
ハイチの活断層図をテレビで紹介している時に、
日本の活断層の描かれた図面も紹介していた。
その時私の目は山口県の上関町辺りに注目していた。
上関の近くと思しき所にも、断層帯が見えたので、
ネット検索してみたところ、上関の近くには
岩国断層帯が有ることを知った。
岩国断層は1万年位前に活動していたそうであるが、この断層は1万年から1万8000年位の間隔で地震が起きると見られているので、近いうちに起きないとも限らない地域である。
神戸市の辺りも1万年位地震が無かったので、土地の人は地震は起きない地域だと思い込んでおられたそうである。
しかし1万年周期の地震だと、1万年無いからと言って安心できないものであるということは、
阪神大震災で私達は思い知らされたばかりである。
岩国に地震が起きたら予想されるマグニチュードは7.6となっている。
阪神大震災に勝るとも劣らない大震災になる恐れ十分である。
もし上関に原発が出来て、
原発運転中にハイチのような、阪神大震災のような地震が起きたりしたら、
即死する人はハイチや神戸よりも少ないかもしれないけれど、
瀬戸内海に蔓延するであろう放射能被害によって、
ハイチの被害者の何十倍何百倍の被害者が出ることになることだろう?
地震は天災であると同時に、
人災の面を持っていると言う事を肝に銘じて、
活断層の上に原発を造るなどと言う暴挙は、厳に慎んで頂きたいものである。