felice-sakura の日々戯言

パチンコが大好きな理系人間。鉄道写真とプラレールの収集が趣味。あと、萌えも少々… そんなオタクな人間の日々の戯言。

ブリキのプラレール C53-45号機&マイテ39

2014-02-18 22:08:46 | プラレール
プラレール誕生40周年を記念して1998年に販売された商品の一つ。
『ブリキのプラレール C53-45号機&マイテ39』
プラレール史上初の金属製車両である。
誕生当初からプラスチック製だったプラレール車両が、もしブリキで出来ていたなら…、というコンセプトで企画されたものだったと記憶する。

C53-45号機という流線型の特徴ある車両の登場との事で、発売前はファンの間でかなり盛り上がったものだった。
しかし、実際に発売されてみると何故かその人気は今一つ。
オモチャ屋の棚の片隅で結構長い間売れ残っているのを見た気がする。

プラレール収集が趣味の私である。
当時、喜び勇んで買った口だ。
だが、購入当時にチョコッと箱から出して見ただけで、その後は全く触らず終い。
大いに期待していた車両だったのだが、いざ現物を手にしてみると、どうもシックリ来なかったのだ。
なので、今回TOPの写真を撮るまで押入れで眠ってたままとなっていた。

40周年記念という事で気合を入れて発売したはずのこの商品。
何故その人気が今一つに終わってしまったのか。
自分なりに考えてみた。

このC53-45号機は流線型で元々凹凸が少ない機関車だ。
ブリキ製とするには好都合だったのだろうが、機関車のパーツ類は印刷となっているため妙にノッペリした感じに仕上がっている。
また金属製という事もあり、他の車両と並べるとどうしても浮いてしまうのだ。
その上、取り扱いには気を使う。
印刷面のキズを防ぐために他車との接触は避けなければならないし、私なんて素手で触る事さえ躊躇ってしまうくらいである。

で、実際に子供がオモチャとして使用すると、ボディーはすぐにボコボコになるし印刷面もキズだらけになる。
それに、機関車と炭水車が一体となった切り離せない作りだったため、こちらの破損も多かったと聞く。

そして何より販売価格が割高だった。
税抜き価格で3000円は、当時の通常販売品のおよそ倍である。
金属製という事もあって仕方なかったのかも知れない。
だが、これではあえてこの商品を買う目的を持った大人のファンしか手を出さなかったのも当然だ。
そんな事もあって純粋に子供のオモチャとして売れた数は、そう多くはなかったと思われる。

あえてブリキを使った事が仇と出たのか。
普通にプラ製の限定品とした方が人気が出たであろう事は、今となっては容易に予想出来る。
流線型のC53-45号機の製品化は大いに評価出来るが、結果的にチョット残念な記念商品となってしまった。

あのブリキ車両がもしプラスチックで出来ていたら…
もし今後の何かの機会があれば、今度はそんな逆コンセプトでこのC53を造ってほしい。
そう考えるのは私だけだろうか。。。