ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

水戸八景めぐり

2013-02-22 06:22:21 | 自転車
先日、水戸藩の歴史について雑談していて、水戸八景に話しが及んだ。知人は茨城県人なのだが、ほとんど知らなかった。水戸八景を水戸市の八景のことだと誤解していた。違いますよ。水戸藩の八景のことですよ。
正直、茨城人でも、水戸八景のことを知らない人がいるので驚いた。

たしかに普通に生活していくには歴史の知識は要りませんからね。しかし、物事を生活の役に立つかどうかだけで判断していたら、ずいぶんと味気ないことになりませんか。水戸八景を知らないところからそこまで言うかと言われそうですが、私なぞいかんぞと感じてしまうのです。つまり、現代の風潮は効率優先、無駄を省き、すべてを効率、カネに結びつくかどうかだけで判断する傾向があり、そのようなところに行き着くのではと妄想的にまで憂いてしまうのです。そちらの方向へいくと延々と訳がわからない話しをしそうなので、水戸八景の話しへ戻します。

斉昭公が、藩士の鍛練のために当時の水戸藩の中から名所八ヶ所を選定したのだ。ずいぶんと文化的なものだが、この8箇所を全部回ると約90キロ。現代人が一日で歩くにはちょっと距離がありすぎる。これはハイキングなどという気楽なものではない。江戸時代の武士は一日でこの距離を歩いて身体を鍛えたのだ。その頃は、黒船がやってきた時代なので、文武両道のうちの武、海岸線が多い水戸藩でいざという時即座に駆けつけるための体力作りの意味があったろう。
なお、地元に水戸一高という高校があり、昼夜を通して歩くという行事、歩く会をやっているのですが、この水戸八景歩きにヒントを得ているらしいと聞いたことがある。映画、夜のピクニックのもとになってます。

水戸八景めぐりのサイクリングはときどき企画されている。桜田門外の変の映画のときも企画された。
自転車で巡るのにちょうどよい距離だと思う。

ルートは以下を参照するとよい。一枚に簡単にまとめられていて使いやすい。


http://mitoppo.edo-jidai.com/pdf/flier03_omote.pdf