ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

ツール・ド・のと・400~最終日

2012-09-29 18:32:00 | 自転車
最終日です。

この日は枚数が少ないです。
暑さで景色の美しさを感じるよりも涼しいところはないか冷たい飲み物が欲しいとか考えていました。



スタート地点です。朝からぎらぎらしています。この日はフェーン現象で36度くらいありましたかね。
スタート地点での説明で、この日がものすごく暑くなることと、後半は風速10メートルくらいになるかもしれないとかアナウンスされて、ゲンナリしました。


海岸線沿いで撮影。海も空も青い。日本じゃないみたい。
途中の漁港での休憩ポイントでもらった水と氷はものすごくうまかった。写真がなくて残念。


海岸線沿いの道路を連なって走ります。海の香り、感じました。いいですね。


途中で対岸まできれいに見えます。


日陰で、海風に吹かれたらウトウトと気持ちいいだろうなと思いました。


たしか休憩ポイントで撮影しました。ここを過ぎると山に向かうことになります。


上り坂が続きます。うねうねと左右にくねりながらの上り坂。暑さがこたえます。


峠の上で小学生が冷たい水と雨を渡してくれます。
ものすごく嬉しかった。ありがとう!
で、10杯くらい水をかぶり、ビショビショにしてもらいました。

その後は気持ちいい下りでした。

昼飯は豪華な弁当だったのですが、暑さでまいって喉を通りませんでした。
豚汁でご飯を流し込みました。
その後、スタートして向かい風が強くなりました。
しばらくして左折するとえんえんと続く上り、最後の峠が待っています。途中自販機もありません。
たくさんの人が、だらだらと列になって上りました。空から見たら蟻の行列みたいですね。

最後の休憩ポイントを過ぎて、快適な下り。
平地になり、もう後は上りはないだろうと油断したら、最後に短いけどきつい一発が。


ゴール後に撮ってもらいました。
熱中症で倒れずに無事にゴールできて、ホッとしました。
落ち武者がやっと逃げ延びた感じです。
今回、脚はぜんぜん使ってませんでしたので、脚の疲れはまったくありませんでしたが、暑さで体に変な疲れが残りました。

ツール・ド・のと 400~2日目後半

2012-09-29 09:41:33 | 自転車
木ノ浦CPを過ぎてから。
写真を撮るペースが落ちました。
海岸線は素敵なのですが、ずっと走り続けると似たような印象なので撮影しなくともいいかと。
本当はそれぞれ違った景観なのですが、時間の関係もあるので走りながら見ることが多くなりました。


晴天で気持ちがいいですが、暑さもすごいのです。


ときどき立ち止まって写真を撮ることもありました。


いわゆる軍艦島、見附島です。参加者の中には、こんな島あったの知らなかったという人もいますが、コースは見附島に立ち寄るような設定でした。


見附島を過ぎると内陸に向かいます。坂が多くなります。道はまっすぐ広いのですが、ずっと同じような感じなのでさすがに飽きてしまいます。
坂の下から自転車をこぎながら撮影。あの坂の向こうに何があるのだろうか的な問いです。


美しい橋です。橋の手前に休憩ポイントがあります。最高の撮影ポイントでした。


走りながら、あまりに美しいので。


橋の途中で左側を見ると美しい風景が。すかさず止まりました。穏やかな湾の日暮れです。

この後、もうすぐゴールで楽ちんさせてもらえるかと思ったのですが、細かなアップダウンが連続していました。
多くの人がブーブー言いながらゴールを目指していました。
最後まで気を許すなということだったのでしょうか。





ツール・ド・のと 400~2日目木ノ浦CPまで

2012-09-28 14:30:05 | 自転車
2日目
スタートから木の裏CPまでの写真です。


スタート前,2日目は番号の遅い順から100台ずつまとめてスタートしました。
朝から暑さを感じました。2時間早かったらずいぶん楽でしょう。


スタートして輪島の町を抜けるとすぐに登坂になり,海岸線沿いにアップダウンがずっと続きます。
名前は忘れましたが,海岸線沿いの観光ポイント。


途中,海岸沿いの平坦なところもあります。この日は向かい風でした。
朝だと住民の皆さんが頑張れーって応援してくれます。



すぐ左は砂浜で小さな漁船があります。右側には家がありますが,すぐに山になります。
山がそのまま海に落ち込んでいる地形です。平野はありません。


塩田です。何カ所か塩田を見かけました。昔ながらのやりかたで塩を作ります。残念ながら塩を買うのを忘れてしまいました。



海岸沿いにアップダウンが続いていたのですが,いよいよ大物,木ノ浦CPの登場です。
左の立て看板にたしか4キロとか書いてあった記憶があります。標高はたしか100メートルくらいのはずです。



坂を登り切ったところにトイレと展望台があります。そこから上ってきた道を眺めてみました。
絶景です。しかし,ここで写真を撮っていたのは私だけでした。もったいないな。
左の方に白く細長い線がありますが,道路です。蛇行しながらの上りでした。



上りきったところの展望台から後続の方を撮影しました。上から見てもけっこうな上りですね。




CPです。ほとんど人がいません。
うろうろとあっちこっちに停まりながら写真を撮り,観光の案内板などの説明を見ながら走ってきたのでほとんどの選手は通過した後でした。
係の人が,この後は残り50人くらいだけど,ばらばらにやってくるからねなどと話をしていました。
このCPまでにポタリング的に時間を浪費してしまいました。


ツール・ド・のと 400~初日の風景その2

2012-09-28 13:10:02 | 自転車
初日の風景の続きです。


途中にあるパーキングなどからの眺めは抜群です。しかし,誰も寄ろうとしないんですね。


海抜1メートルくらいの海岸線を走ると奇岩がたくさん目につきます。これは色が紅いですね。


総持寺前のCPです。狭いので,ゴミゴミしていました。総持寺あたりから海岸ではなく内陸になります。


総持寺祖院です。由緒ある曹洞宗のお寺です。


円山峠の上りで見かけた看板。停まらずに走りながらiphoneを取り出して撮影しました。右の方に前を走っている人がいました。


ゴール到着後の写真です。まぶしいのでしかめっ面になっています。


ゴール後にテントの日陰で休んでいる参加者の人たちです。暑かった~という声が多かった。

ツール・ド・のと 400~景色~初日

2012-09-27 14:19:38 | 自転車
初日に撮った写真を何枚かアップします。
やはりいい景色ですね。

1日目はほぼ海岸線を走ります。

そんなに標高差はないのですが標高差30mくらいのアップダウンは多いですね。



沖縄かグアムかハワイかというくらいに海が綺麗でしたね。


千枚田,こちらはあまり有名ではない場所ですが,実りの秋を感じます。


有名な場所らしく多くの人が記念写真を撮っていました。


ツール・ド・のと 400~汗

2012-09-27 13:39:46 | 自転車
9月の能登は暑いです。
残暑です。というか夏です。
もう,嫌になるくらい暑い。
知らないうちにどんどん汗をかいてしまいます。
自転車で走っていると風を受けるので,それほど汗をかいているという意識はありません。
でも,ものすごく汗をかいています。
午後の休憩ポイントで座り込みながら,食べたときにタイツについた白い粉に気づきました。


かいた汗が熱で乾燥して塩になってしまったのです。
これを見ていただければどのくらい汗をかいてしまうのか,おわかりいただけると思います。
相当の量の塩分,ナトリウムが失われていきます。
このままだと熱中症で倒れます。
休憩ポイントのスポーツドリンクにはナトリウムが含まれているものがありますが,お茶などには含まれていません。
そのままだと,ナトリウム不足で,ボーゥとして,次第に頭痛を感じることに。
失われた塩分を補うためには,たとえば,塩飴をなめる,梅干しをなめるなどが必要になります。
休憩ポイントに,塩分を補う食品,たとえば,キュウリ,スイカに塩をふったもの,あるいは,もっと直接的ですが,塩の山盛りがあれば助かると思いました。


ツール・ド・のと 400~景色その1

2012-09-26 17:21:57 | 自転車
能登半島には,すばらしい景色が待っています。
なぜかわかりませんが,パーキングなどで景色を見るために停まる人はあまりいませんでしたね。
せっかく来たのだから,絶景を楽しではいかがでしょうか。
私なぞ20年ぶりくらいの能登半島訪問だったので,景色が良さそうなところで停まっては写真を撮っていました。
でも,そのためにひとり旅になりましたが。
あまりの暑さだったので,写真がないとどんな場所だったのか思い出せないくらいです。


風力発電が盛んのようでした。


振り返るとこのような湾があったりします。


海岸線を走ることが多いのですが,畑の中も走ります。サトウキビが生えていたら雰囲気は沖縄ですね。


とにかく晴れていて海と空の色が綺麗でした。

ツール・ド・のと 400~指導員

2012-09-26 15:40:46 | 自転車
ツールドのと400では,指導員の方が一緒に走ってくれる。
私にとって,指導員の方がついてくれるロングライドは初めてであった。
指導と言っても,もちろん走り方をアドバイスしてくれるインストラクターではなく,お役目は安全指導のほうである。
10人くらいは指導員の方がおられたように思う。
競輪の選手であるとか実業団チームの選手であるらしいとか噂に聞いたが,確認していない。
しかし,
指導員の方はなんとなく漂うオーラが違うような気がした。
走行中は,どんなに暑くても,ダラダラした様子はみじんも感じられない。
見ていると力むことなく,すーぅと楽に走行している感じだ。
こちらは,暑さと体力不足のせいでダラダラと走っているのだが,指導員の方は,走っている人たちの様子を見ながらすーぅと行く。
ときどき3人くらいでこちらよりも10キロくらい早く走って行くのだ。
さすがに余裕がある。

指導員の方は,追い越しをかけるときも声をかけて注意喚起をしてくれる。
休んでいる人がいれば,大丈夫ですかと声をかけてくれる。
下り坂などでは,気をつけてと言ってくれる。
小学生の子どもがいれば,手で押してアシストもしてくれたりする。
実に頼りがいのある人たちである。
おかげで、いるだけで何となく安心できる気がする。
中には女性の指導員も何人かおられた。
みなさん,すてきな方だったので,お声がけして自転車のことなどうかがいながら,記念写真を撮りたかった。
しかし,スケベ中年親父と思われるのもなんとなく恥ずかしく,声をかけずに終わってしまった。
しごく残念である。


ツール・ド・のと 400~ピカチュウ

2012-09-26 15:14:16 | 自転車
ツールドのと400には,いろいろなグループが参加しているようである。
おそろいのチームのジャージがかっこよくて,まぶしい。
毎年,恒例で参加しているチームがあるようだ。
ジャージに描かれていたフレーズを言うと,同宿の人は,そのチームは毎年参加しているんだと教えてくれた。
けっこうな数のチームが,サポートカーを出して,チームメイトをバックアップしていた。
坂の途中などで,サポートカーが停止し,チームメイトにサポートしている様子が見られた。
仲間と励まし合いながら走るのは,楽しいだろう。
その日の走りを振り返りながらの晩飯,酒がうまいだろう。

いろいろなチームがいるが,記憶に残っているのはピカチュウのかぶりものをヘルメットの上にかぶっていた軍団である。
黒のベースに黄色3本(耳と尻尾)。
軍団は,おそらく8名くらいのメンバーで参加していたのではないか。未確認であるが。
ジャージはおそろいではなかったが,ピカチュウのかぶりもので統一されていた。
彼らは5人くらいの集団で固まって走っていた。
1日目だろうか,私が真ん中に挟まれてしまい,軍団を割ってしまったことがあった。
見るとピカチュウのかぶりものをしていたので,彼らが集団だということがわかり,後退して軍団からはずれた。
途中の休憩ポイントで,かぶりものをしているピカチュウ軍団の1人に話しかけた。
「それ,暑くないですか?」
「暑いです。」
ヘルメットの中を空気が流れないし,黒地なので日に焼ける。
どうみても,暑い。
しかし,ピカチュウ軍団はかぶりものをはずすことなく最終日まで走り続けていた。
ピカチュウ軍団からはぐれピカチュウが出てしまうこともあるらしい。
はぐれピカチュウに「お一人ですか?」と聞いたら
「遅くなったのでみんなは先に行ってしまった」と答えてくれた。
そのピカチュウさんは,両手放しで走り,両手を駆けっこのときのように前後に振りながら走っていた。
ツール・ド・フランスのペーター・サガンのゴールのポーズが浮かんだ。
ピカチュウさんにサガンですねと言いそびれてしまった。
その後も,別のはぐれピカチュウさんたちに出会うことがあった。
お年は60歳以上であろうか。
なんとなく好感を持ったので,もう少し話しを聞けばよかったなと後悔している。



ツール・ド・のと 400~水冷

2012-09-26 14:42:30 | 自転車
夏のサイクリングも走っているとそれなりに風を受けることになる。
暑いと言っても適当に走ってさえいればどうにかしのげることが多い。
しかし,
2012年は半端な暑さじゃなかった。
連日32度以上であったように思う。
最終日などフェーン現象のために36度くらいなっていたのではないか。
地元の人は18年ぶりの記録的な暑さだと言っていた。
猛烈な暑さだから,走っていても暑い。
さわやかな風ではない,熱風だ。
連日,スタート時点でもうかなりの暑さになっていた。
他の参加者とこんな暑さならせめてスタート時間を6時頃にしてくれれば助かるのになと愚痴をこぼしていた。
昼頃になると,暑さもピークになり,上からの日差しと下からの照り返し,それに熱風で,かなりまいってくる。

そんなときは,水冷がいちばん。
水で体を冷やすのだ。
ボトル2本のうち1本はスポーツドリンクではなく水を入れておく。
この水を飲むのではなく,体にぶっかける。
最初は,どうかと思ったが,予想した以上に気持ちがいい。
ツールドのとの3日間は病みつきになってしまった。
ボトルを取り,水をジャージの後ろ首のあたりに突っ込む。
そして,水を流す。
首から背中のあたりに冷たい水が流れて実に気持ちがいい。
前も,首のあたりから水を入れる。
胸,お腹と冷えてこれも気持ちがいい。
ジャージが濡れて気持ちが悪いと思うかもしれないが,自転車向けのジャージは木綿と違って風通しがいいので,ベタッ張り付くような気持ちが悪いことにはならない。
濡れたジャージが風を受けると気化熱で体温が奪われ涼しく感じる。
ジャージの下にインナーを着用した方が気化熱の効果を感じられる。
暑さでまいりそうなときは水冷すると気分がスカッとする。

ただし,水をぶっかけて冷やすのは後続の人がいないときにした方がいい。
ぶっかけた水が飛び散り,後続の人に迷惑をかけるからだ。
だから,信号で止まったときなどがいいだろう。

あとは,休憩するたびに冷たい水にしておくのがポイント。
そうしても20分もしないうちに暖まってしまう。
しかし,それでも少しでも冷たい方が気持ちがいいから頻繁に取り替える。

ツール・ド・のと 400~路面の危険

2012-09-26 12:54:11 | 自転車
ほとんど危ないと感じた箇所はなかったと思いますが
路面でちょっと危ないかもと思った箇所を2つあげておきます。

1日目の円山峠の下り。
峠を過ぎて下りに入ると何カ所か段差が設けてあります。
オートバイがスピードを出しすぎないようにと段差を設けているでしょう。
この段差がちょっと見た目にわかりにくいのです。
普通は,ここは段差がありますよと黄色とか白とかカラーリングをしてあるのべきだと思うのですが,色がありません。
したがって,気づくのが遅れます。
速度を出して突っ込んでいくと段差の衝撃でバランスを崩すことがあるかもしれません。

3日目津幡休憩ポイントを過ぎての下り。
路面に縦方向の筋が何本も切ってあります。
マウンテンバイクならそうでもないでしょうが,ロードバイクの細いタイヤで高速で下るとこの縦方向の溝が危ないのです。
下りの途中で,後ろが溝にとられるような感じがしました。
気をつけましょう。




ツール・ド・のと 400~背中

2012-09-24 22:07:51 | 自転車
ツールドのとは、800人近くが走る。
そのため、しばらくは団子の固まりになって走らざるを得ない。
いや、団子というよりも数珠つなぎの長い~紐というのが適切か。
最初の方のスタートならよいけれども、後からのスタートになると、抜いても抜いても延々と自転車が続いているといった感じがする。
団子になっても同じペースの人なら、それなりに快適に飛ばせてよいのだろうが、まったく違うペースの人が団子となっているからストレスがたまる。
これがしばらく続く。
スタート地点はたいがい市街地にある。
市街地の中は信号などがあるため、しょっちゅう減速、停止を求められる。
適当なグループを組もうとしても、市街地を抜けてばらけないと無理だ。
市街地ではノロノロと走り、しかも、車間距離がなくピッタリとくっついた状態になる。
しばらくは前の人の背中を見ながら走ることになる。
背中というよりも、後輪か。
後ろが何段目に入った。あっ切り替えた。
ブレーキかけたとか。
うかつに景色など見たりすると追突する危険がある。
そこは要注意だ。
車間距離がないので、ハンドサインも間に合わないときがある。
そんなときはブレーキといった声を出して後続に注意喚起したほうがよいだろう。

しばらく背中と走りを後ろから見ながら、この人はどんな人かと想像し、追い抜くときにチラっとその人の顔を拝見することが多い。
ああっ、こんな顔の人だったのかと納得するときもあるし、ええっ想像と違うということも。
背中を見ながら走ることも勉強になります。



ツール・ド・のと 400~ママチャリ

2012-09-24 21:25:49 | 自転車
ツールドのと400には、名物男がいる。

初日の最後の方に円山峠という標高およそ250メートルの峠がある。
その入り口にさしかかったときに、前方に、すくっと背を伸ばした男の姿が目についた。
最初は、クロスバイクかなと思い、少しずつ近づいた。
近づいてみると、ママチャリであった。
ええっ、こんな猛暑の中をママチャリで行くのか、驚きである。
さらに近づき、ほぼ20センチくらい後ろをピッタリと追走してみた。
ママチャリさんは、勾配が少しずつきつくなってきているので、きつそうな感じでこいでいた。
ママチャリさんの後ろ側泥よけには黄色のステッカーらしきものが貼ってあった。
どれどれと読み取ってみる。
そこには「金沢駅前レンタサイクル」とあった。
頭の中で、情報がカタカタと音を立てて、固まりになっていった。
ママチャリさんは、金沢駅前でママチャリをレンタルした。
そこから内灘町のスタート地点までママチャリで移動した。
そして、スタート地点からここまでママチャリをこいできた。
ゼッケンの色を見ると、3日間コースのゼッケンナンバー。
ママチャリさんは、3日間、ママチャリで走りきるのだ。
この焼け付く炎天下のなかを。
ちょっとした感動を覚えた私はママチャリさんと並走して、にこやかに「すごいですねえ~」と精一杯の経緯を込めながら話しかけた。
ママチャリさんは返事をしない。
チラリと一瞥しただけで無反応なのだ。
ちょっとの間、ママチャリさんからの応答を待ったが、ママチャリさんは話をしたくないオーラを丸出しにしていた。
何となく気まずい雰囲気になったので、「じゃ、お先に」と私はスピードアップして先を急ぐことにした。

その夜、ママチャリさんにあった話をすると同宿の人が
「あの人は有名な人で何年も出ているよ、去年はテレビ局のインタビューを受けたけど、ほとんどしゃべらないのでインタビュアーが困っていたらしいよ」と教えてくれた。

2日目の朝、スタート地点に並んでいると、ママチャリさんが目に入った。
ママチャリさんの隣には女性のローディがいた。
女性のローディはママチャリさんに何かを話しかけたようだ。
何を話しかけたかはわからない。
しかし、ママチャリさんがうれしそうに微笑んでいたことは見逃さなかった。
そのとき、中年親父に声をかけられるよりも若い女性の方がいいんだというしごく当然の法則に気づかされた。

2日めの夜、同宿の人とママチャリさんのことが話題になった。
その人は熱中症でリタイヤした人だったが、バスの運転手さんからママチャリさんのことを聞いたらしい。
運転手さんは、ここ数年、リタイヤした人を運ぶバスの運転をしている。
彼の記憶によれば、ママチャリさんがリタイヤしてバスに乗った記憶は全くないという。
ママチャリさんは必ず3日間コースに参加し、リタイヤすることなく制限時間内に完走するらしいのだ。

恐るべし。ママチャリさん。
波の体力ではない。
ロードバイク乗りでもまいってしまうくらいの道をただひたすら背筋を伸ばしてギコギコと。
亀なローディを鬼のように追い抜いていく。
何が彼をそこまで駆り立てるのだろうか。



ツール・ド・のと 400~宝達志水休憩P

2012-09-23 17:06:10 | 自転車
スタートしてからこのポイントまではほぼ10~20人くらいの固まりが断続的に続いていた。
たぶん、9時30分頃に到着。
コーラがまだあったので、いただいた。
最初のほうに到着していたのでコーラがあったのだ。
冷たくてよかった。
ここでは、ゆで卵がふるまわれていた。
塩をたっぷりとかけて塩分補給ができた。
5分くらい休憩してすぐに出発した。
この後、ジリジリと気温が上がっていった。
走っているときは風(といっても温風)があるからまだしも、停止するとジャージの上からチリチリと肌が焼かれる感じがしていた。

ツール・ド・のと 400~補給ポイント

2012-09-23 16:02:53 | 自転車
ツールドのと400の補給ポイント

休憩ポイントやチェックポイントは約25キロ間隔で置かれている。
およそ1時間も走れば何らかの補給が可能になる。
また、これらのポイントの間にはコンビニや自販機があることが多い。
30分も走れば何かしらは手に入れることができると考えてよい。
だから、補給についてはあまり神経質にならなくてもよい。
しかし、念のためジェル系のものを持参してもおいた方がよい。

ただし、若干注意が必要な区間もある。
2日めは、最初のチェックポイント(木の浦)は出発地点(輪島)から約40キロ先である。
ちょっと遠いのでコンビニに寄ってもよいかもしれない。
昼飯会場(能登CP)の手前約10キロはコンビニ等の店もない坂がえんえんと続いていた記憶がある。
水を切らすと苦しい。
その後、何もない道を約15キロ走ることになるので、昼飯会場では水は確実に補給しておくべきだろう。

3日めは、
最初の七尾休憩ポイントまで約36キロ。
ここでは、氷と冷たい水が何よりのごちそうである。
氷見CPを過ぎて宝達志水CP(昼飯会場)までは約20キロ。
この区間もコンビニはほとんどない峠道である。
途中の峠で、小学生たちが水をふるまってくれる。
宝達志水CP(昼飯会場)を過ぎてしばらくすると左折しやはり峠へ向かうが、左折後は店はない。
津幡休憩Pまで補給はできない。水を確実に補給しておくこと。

休憩ポイントやチェックポイントではどのようなものが補給できるかだが、
ポイントによって若干差はあるものの、ほとんどの場所で

スポーツドリンクあるいはお茶
軽い食べ物(バナナ、オレンジなど)
が用意されている。
場所によっては、パンなどもあり、昼飯会場では弁当などが用意されていることが多い。
3日目の昼飯はかなりしっかりした弁当であった。
普通ならおいしくいただくところだが、暑さで参ってしまい、ごま塩入りのご飯と豚汁だけをいただき、おかずは食べることができなかった。
もったいないと罪悪感を感じながらゴミ入れへ捨ててしまった。
しっかりとすべてを食べている参加者もいたが、食べられないと残す人もいたようだ。
私としては、簡単な塩むすび程度でよかったのだが。

毎回同じかどうかはわからないが、今回は、ヴァームウォーターのボトルがほぼどの会場にもあった。
コーラも置いてあるようだが、最初のうちになくなってしまうようだ。
遅く着くとスポーツドリンクのボトルが冷えてない。生ぬるいドリンクをもらうことになる。
主催者が手抜きをしているわけではない。
氷水に浸して準備をしているのだが、700~800名が次々にドリンクを取っていくのだから冷やすのが間に合わないのだ。
そのため、私はほとんどの休憩ポイントで生ぬるいペットボトルを受け取った。

コンビニで何が買われているか。
他の参加者をちらっと見たところ
水(冷たいのが飲みたくなるので)
スポーツドリンク
アイス(なぜかガリガリ君が馬鹿売れしていたようだ)
氷(ばきばきかじっていた人がいた)
パンなどの食べ物、ウィダーインジェリーなど

自販機で何が売れているか。

スポーツドリンク
コーラ
とくにコーラは人気がある。
スカッとさわやかで甘く、カフェインも入っているからいいのだ。
ツールドのとの集団が過ぎた後は、コーラが売り切れている自販機を目にすることがあった。
まるで疾風のように集団が通り過ぎると、自販機が馬鹿売れし、品切れを起こす。
年に1回の不思議な現象だろう。