ぐるぐる自転車どこまでも

茨城県を自転車で散歩しながら,水戸藩の歴史について考え,たまにロングライドの大会に出場,旅する中年男の覚書

天狗党を追う~下仁田から八幡宿

2012-11-19 19:25:08 | 自転車
朝9時頃に宿を出て、旧道を探しながら内山峠を目指した。
新しい道と交差しているのでうっかりすると見落としてしまう。
何度か見落として通り過ぎてしまい、戻ることがあった。怪しいと思うときはiPhoneの地図アプリで現在地を確認する。
で、旧道の感想だが、かなり傾斜がある。
最初は谷沿いの道、ほとんど崖にへばりついている車が一台通るのがやっとの幅である。谷底を覗いて見たが底が見えない。
高度を上げるにつれて谷底が見えるようになり、その後は道と谷がうねうねと絡み合っていた。
傾斜はきつい。ギアを目一杯軽くして上る。
しばらく走ると新道にぶつかる。
新道を進むが、旧道入口を見落とした。せっかく坂を上ったのに、下へ戻る。残念。
新道にはいくつも谷をまたぐ橋がかかっている。途中で下を覗いてみた。
ほぼ真下にさっきまで走ってきた道路が見える。
なんとか旧道入口を見つけ、上る。
上るというのが正しいくらい傾斜がきつい。旧道を行くと、新道が真下に見える。新道は内山トンネルで峠を越えずに反対側に抜ける。
天狗党は旧道を上り、内山峠を越えている。
負けてなるものかと精一杯にこぐ、ダンシングを織り交ぜながら、九十九折を幾つか乗り越えたが、力尽きた。
後ろを振り返ると、荒船山が航空母艦のような形で樹々の隙間から現れた。
自転車を降りて、コンビニで買ったアンパンを食べた。延々と上ってきて、脚も疲れ、喉も渇き、お腹がすいていた。どかっと道に腰をおろしてアンパンをかじった。
いったい、この九十九折はどこまで続くのだろうか。
上を見上げると山頂まではまだ距離がありそうだ。九十九折まだまだ続くことは間違いない。
普段、ロードバイクを乗るときは、坂で下りたりしない。これまで絶対に下りるものか根性で乗り切ってきた。
今度もと考えたが、辞めることにした。明日以降も峠を走り続けなければならない。今回のバイクはクロスバイクで荷物満載である。
色々と言い訳を考えて自分を納得させて押して歩くことにした。30分は押したに違いない。そのくらい九十九折は続いた。やっと乗れそうな傾斜になり、乗り出して、直ぐに下りのパスタハンターとすれちがった。月曜日、こんな山の中で人とすれ違うなんてと驚いた。他人のことは言えないが。
牧場との分岐点を過ぎると尾根伝いの道になったらしく、楽に漕げた。
内山峠の手前で、下仁田方面の谷や山がずーっと見渡せる場所があった。
晴天だったので遠くまですっきりとした青空だった。
峠の上のほうは、樹々は葉を落として寒々しかった。
気温も下がり、上りで開けたウインドブレカーをしっかりと閉じた。
荒船山がほぼ真横に見えた。
内山峠のてっぺんに、標識があるかと探してたが、標識は見当たらなかった。残念だ。
荒船山への登山口が峠付近にあり、10台を超える車が駐車していた。
峠を超えると延々と佐久市まで下りだ。その後、中山道をたどり、望月宿にたどり着いた。
午後3時30分頃だった。
思ったより早く着いた。
明日は、笠取峠、和田峠を超える。