映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

((雑記帳)  「Win95 日本上陸前夜」

2005-12-27 00:25:22 | 雑記帖
 1993年から1994年といえばわが国のPC業界も、国内、海外系メーカー入り乱れての混戦状態であった。特にウィンドウズ3.1の発売などが各メーカーに影響を与え、新機種や機能の開発などで、激しい競争を展開していた。私もこんな状況下ではうかうかと手が出せず、外野席から眺めるばかりだった。
 このごろのパソコン雑誌には、毎週ショッキングな見出しが躍っていた。
  ☆日本IBM 新シリーズ発表 NECより4割安い!
  ☆NECの製品が値崩れ中! ☆富士通からDOS/V対応のワープロ発売!
  ☆一太郎 Ver5出荷延期 更にVer UP?(ASAHIパソコン No98 1993 3.1)
☆98新製品発表 NEC秋の大攻勢! (同誌 No138 1994.11.15)
 しかし1994年9月のハードのランキングでは、  
  1位 マックLC85(アップル)  2位 マック Performa575 (同)
  3位 PC-9801 NS/A (NEC) 4位 PC-9801 BX2/U2 (NEC)
  5位 ThinkPad220 (IBM)  (ASAHIパソコン No138  1994.11.15)
 という順位でNECが、外国系に押されつつあることは確かのようだった。
またNEC エプソン 東芝(ダイナブック)IBMの各社のノートを比較して「徹底検証と云う記事もあった。
 いずれも優劣つけがたいが、端的な評価として
  ☆大きさと美しさはIBM ☆ソフトと安心のNEC ☆拡張性のエプソン
  ☆器用貧乏の東芝…ということだった。
 ちなみにスペックはクロック周波数が、各社20-25MHz HDは120MB前後
価格は98 498,000-598,000  IBM 782,000   東芝 878,000
と性能面では今とは比較にならないが、当時としてはかなり高嶺(高値)の花だ ったようで、私は手も足も出なかった。
国産メーカーの名門NECも時代の波には逆らえず、ウインドウズの仕様に近いPCー9821を開発するなど、海外メーカーの圧力が高まる中で頑張っているのは、頼もしくもあり悲壮な感じすら受けた。
 性能面や価格面はともかくとして、心情的にはわが国でのパイオニア的存在のNECを、私は応援してやりたい…という気持ちに傾いていった。