映画と音楽そして旅

主に懐かしい映画や音楽について…
時には新しい映画も…

(シネマ雑記帳) (49)「ザッツ・エンタティメント」PART3

2005-12-14 20:50:18 | 映画
 このPART3も先に公開されたPART1に比べて、内容的には大きな違いは感じられませんでした。
 私が最も注目したのはミッキー・ルーニーと言う男優のことでした。1950年代にはしばしば出ていたようで、私も名前ぐらいは覚えていました。近年に彼が出ていたのは「ティフアニーで朝食を)で、変な日本人役だったようです。
 ところが彼が1940年代にはジュディ・ガーランドとコンビを組んで活躍していたそうで、モノクロのフイルムが公開されました。二人ともとても可愛い感じで当時は人気コンビだったと思います。
 1950年代にあの暖かいほのぼのとした、独特の雰囲気を湛えていた女優と云えば「グレン・ミラー物語)などに出ていたジューン・アリスンでしたが、彼女も進行役として本人が登場しました。私は俳優としての彼女しかしりませんが、初期にはミュージカル・スターだったようで、珍しいフイルムが写っていました。
 ジュディ・ガーランドが「中途半端な年齢」という歌を披露しました。
      おもちゃは飽きた 人形も終わり
      結婚は早い ボーイ・フレンドもまだ早い
      大人の仲間にも入れてもらえない
      子どもにも遊んでもらえない
      大人でも子どもでもないこの悲哀
 子どもから少女へ成長するジュディの気持ちが現れているようです。
 ジーン・ケリーとシド・チャリシーのコンビで踊る「ブリガドーン」もよかったですね。百年に一度姿を現す‥という伝説の村‥とても幻想的な雰囲気の中で繰り広げられる華麗な踊り‥この作品の、クライマックスだったと思います。
 ラストになってあのレスリー・キャロンが「恋の手ほどき」でついに登場!
       昨日までの可愛い少女が
       美しい女の子に成長
       知らぬ間に美しいレディに
 このあたりを最後にMGM映画の表看板だった、ミュージカル映画は急速に衰退して行きます。これは私が映画から遠ざかって行った時期とほぼ一致します
 「もう二度と訪れることのない時代、夢は終わってもメロディはいつまでも残るのです。」という司会者の言葉を最後にこの映画は終わります。
 ほんとにその通りです。
私たちが数十年前に耳にしたあの懐かしいメロディは、決して忘れられることなく世代を超えていつまでも歌いつがれて、行かれることでしょう。   
         

(雑記帳) 古都、京都ぶらぶら散歩「南禅寺へ」(2)(最終回)

2005-12-14 04:27:43 | 雑記帖
そろそろと日暮れも近づいてきたので、帰る前にもう一度名物の「湯豆腐」を‥と思ったのですが、観光シーズンも終末を迎えて人出も多く、食事も順番待ちのようなので取り止めました。
 そしてその途中で目に付いたのが、「哲学そば」でした。山門を出てから北方向にあるのが「哲学の道」ですが、平日なら「人生とは何ぞや‥」とか、思索に耽りながら散歩するには静かな良い場所のようですが、今日は少し賑やかでそんな雰囲気でもなさそうでした。
 その「哲学そば」でも食べながら瞑想の世界にというわけでしょうか。妙な取り合わせですがそれでは一度‥というつもりで、覗いてみたのですがここも満員のようで、これもあきらめてしばらく歩くと地下鉄(京阪電車)の蹴上駅で、そろそろ足が痛くなって来たし帰途につくことにしました。

 ブログにはしていませんが今までお参りしたお寺は、洛西の嵯峨野や洛北の八瀬大原など、郊外が多く交通の関係もあってほとんどクルマ利用でした。しかし今回は京都市内ばかりだったので交通渋滞を避けて、久しぶりに電車と徒歩にしましたが、それにしてもずいぶん歩きましたね。
 それでもクルマでは通り過ぎてしまうような新発見もあり、「教えられたり教えたり」と京都らしい人情にも触れてよかったと思います。
 晩秋の頃から始めたこのシリーズも、諸般の事情によりどんどんと延びて、二十日がかりでネタ切れのためやっと終了しました。
 あれほど賑わっていた各お寺さんも、今はひっそりと来年の準備に入っていられるとことと思います。
 皆様も新春には心も新たに千年の古都、京都の「良いとこ探し」にお出かけ下さい。