映画と音楽そして旅

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(雑記帳) 「PC-9801」

2005-12-26 19:17:08 | 雑記帖
 私がパソコン研究(?)を始めたのはワープロという機械に限界を感じたからだった。私の目的は表計算とデータ管理が主体で、性能自体には大きな不満は感じていなかったが、問題は大量のデータ保存が難しいという点だった。ワープロのデータ保存はフロピー・ディスクだが、1.44MBという容量はフロッピーが増えてくるにつれて、管理の煩雑さが気になってきた。
 再びパソコンに舞い戻り、NECの主力機種「PC-9801活用総整理」と云う参考書を買って来て、同機種の今までの発展経過や、現況を勉強することになった。
私が道草を食っている間に、パソコンは大きな進化を遂げていたようだ。
 発売   型式 クロック周波数 メモリー  FD   HD 価格(円)
1982.10 PC-9801    5MHz  128KB    8インチ  なし 298,000
1983.11 PC-9801 E    同じ     同じ   同じ   同じ 215,000
1984.11 PC-9801M3   同じ   同じ      同じ  20MB 838,000
1985.10 PC-9801VM4 8-10MHz 384KB    1MBFD 20MB 830,000
1986.10 PC-9801VX4    8MHz 640KB 同じ     20MB 693,000   
1986.10 PC98RL model5 16MHz 1.5 MB 1MB×2   40MB 970,000
 2000年代のパソコンの水準から見ると比較にならない数値だが、このスペックで見ると98シリーズがたった4年間に、内容がかなり進歩している事が判る.勿論、性能の向上に伴い価格面でも上昇しているが、同一性能の場合は量産効果で価格が下がっていることも判る。
 それに見逃せないのが98シリーズが、優秀なソフトとか周辺機器類により完璧にガードされていたことが、当時は圧倒的なシェアを占めていたように思われる。
 しかし国内的には独創のNECだが、国際的には互換性と云う点で有利なIBMなどが、いずれわが国にも上陸してくることが予想された。
 NECが今まで開発されたノウハウや、ソフトとか周辺機器など有形無形の財産をを強力な武器にして、いつまで独自路線を続けられるか、これは私たち素人には予測のつかない問題だった。
 閣内のメーカーの性能面や価格面での競争激化、海外メーカーの動向とか、パソコン界はまさに戦国時代だった。全く先が読めない時代の中で、当分の間私は高みの見物をすることになった。
 そのうち3.5インチFDは待ったなしで、どんどん増えていき管理にくたびれつつあった私は対策を迫られつつあった。