岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

蝉(せみ)の声。

2006-07-12 21:40:57 | 季節感
梅雨明けはまだのようですが、今日は暑かった。夏本番であることに間違いは無い。
しかし、最近不思議な感覚に陥っている。

我が家(山田)の夕方になる頃、裏山のほうで蝉の声が鳴き始める。それは、ミーンミンミン、でもなくジージーでもない。カナカナカナ・・。
あれ、ヒグラシではないか。この鳴き声は、お盆の頃、あるいはそれ以降にいつもしていたハズ。シチュエーションとしては、夏の高校野球が終わる頃、もっと言えば、夏休みの宿題をそろそろしないといけない新学期が始まる前の時期に必ず聞こえていた、夏の終わりを告げる何だかモノ哀しい鳴き声。
また、あれほど沢山居た油ゼミやニイニイゼミは、一体どこへ行ったのだろう。子供の頃の夏休み、丁度裏手の溜池の側にあった大き目の雑木には、幹を覆うばかりに油ゼミが止まっていた。その何ともやかましい鳴き声も、まさに夏来たり、という風情であった。

明らかに故郷の夏の季節感は、いつの間にか様変わりを始めている。

それは蝉だけにとどまらない。我が家の庭には、夕方になるとよくクモの巣が張るが、子供の頃のクモとは全くその種類が違っている。
昔の庭に張られるのはオニグモが殆どだったように記憶している。たまにコガネグモ(ダイラと呼んでいたような)。今は、オニグモなんてどこにも居ない。多いのは、体の細長い、何て名か知らぬが、そんなクモ。

誰からも教えられることなく、知らぬ間に気が付けば変化している周囲の生き物たちの劇的な変貌振り。不気味な様変わりが、何を指し示しているのか、判断が付きかねている。