「平成19年度 高校生自慢の手づくりホームページコンテスト」
愛媛県教委で行っている上記の本審査会が、昨日行われた。
今年で三年目、残念ながら事業としては今回で最後となるらしいが、県内各高校の応募作品は、それぞれに個性豊かで見ごたえ聞きごたえがあった。
1.学校紹介部門、2.学習成果発表部門、3.地域紹介部門の三部門に分かれて、それぞれ6校づつ計18高校のプレゼンがあり、各校各様の伝わるものがあった。
それぞれの部門で最優秀となった今治工業高校(学校紹介)、新居浜南高校(学習成果)、松山北高校(地域紹介)の中からグランプリが選ばれ、「銅山人の詩」と題した作品の新居浜南校が栄冠に輝いた。
南校は、地域の近代化遺産である別子銅山をテーマに、銅山に関わる地域の諸先輩に光を当て、その聞き取り調査を中心に構成された作品で、完成度が高かったことと、よく練習をしたと思えるプレゼンの堂々の発表は、他を圧していた。
また、今工の学校紹介も作品の完成度は抜群で、特に高校生らしい目線で学内昼食に視点を当てたり、不思議な門のナゾ解き、あるいは四季折々の校内の花々にまでボリュームのある写真を展開していて、多くの生徒が関わった様子も伺え、審査員をうならせた。
松山北校は、上記二校と違って、女性らしい視点で「祖母から母へ、母から私へ ~郷土料理の伝承~」という作品。先の二校が、人海戦術的に関わったらしき作品であるのと較べると、こちらは一人が(先生や周囲の応援はあったにせよ)丹念に作りこんだ味のある内容。何より、三世代で料理を一緒に作りながら楽しみながらのほのぼのとした作品となっているのがイイ。
いずれにしても、三作品ともそれぞれ甲乙つけがたい秀作が並び、審査員を悩ませた。吉田高校のように、一人で学校紹介と学習成果発表のニ部門で優秀に入ったツワモノも居て、清々(すがすが)しかった。
【個人的に好きだった編】
優秀・最優秀の選には漏れたが、岡目八目賞を下記三作品に上げたい。
松山西中等教育の「ぶらり ぶらり library」などは図書館紹介のネーミングが絶妙で、きっと本好きなんだろうなぁ、と思わせる出来。中等教育ということで、6年の年齢差を意識した分かりやすいホームページ作りを心がけている点も好感が持てた。
学習成果部門の八幡浜高校の「ようこそ八幡浜高校将棋部」は我が母校だけに可笑しかった。一所懸命に作っているのを笑っては申し訳ないが、棋譜のシュミレーションがズラリ。ソフトの応用により三間飛車から穴熊戦法まであらゆる棋譜を追うことが出来るようになっていて、将棋へのこだわりと情熱がヒシヒシと伝わった。事前審査で県から送られてきたCDを見ていて、私の場合は思わずマウス片手にハマリ込んでしまった程。こういうのもあってイイ。でもなぁ、将棋に関心の無い人にはなぁ。そこをどうするか、だなぁ。
地域紹介では、新居浜商業高校の「走れ!新居浜電鉄!」。全て手作りのイラストで仕上げたキャラクター“いよみ”と“かんた”の物語、というシナリオ的労作。元々新居浜には、別子銅山鉄道があって、かつては山岳部の上部鉄道と市街地の下部鉄道が、工都新居浜を支えていた。近代化遺産に反応する岡目八目は、ハテ、新居浜電鉄?と思ったが、ホームページを見て理解。新居浜の住民活動を知ってもらうための架空設定の物語仕立て。作り込み過ぎて難解になっちゃった。でもチャレンジフルな取り組み姿勢は高校生らしくてイイ。
以上、ノミネートされた18作品全てへのコメントは出来ないが、若者らしいピュアな感覚と内に秘めたエネルギーを感じた一日だった。
歳のせいか、まだ50代半ばにもなっていないのに、我が子よりも下の世代の子どもたちが何かを目指す気持ちと態度に直近で触れて、ちょいと胸キュンであった。涙腺も弱くなり、寸評をするのに声が上ずっちまったい。
家に戻ってカミさんにその事を告げると「アホか。」と笑われた。中年のオッサンも形無しである。
愛媛県教委で行っている上記の本審査会が、昨日行われた。
今年で三年目、残念ながら事業としては今回で最後となるらしいが、県内各高校の応募作品は、それぞれに個性豊かで見ごたえ聞きごたえがあった。
1.学校紹介部門、2.学習成果発表部門、3.地域紹介部門の三部門に分かれて、それぞれ6校づつ計18高校のプレゼンがあり、各校各様の伝わるものがあった。
それぞれの部門で最優秀となった今治工業高校(学校紹介)、新居浜南高校(学習成果)、松山北高校(地域紹介)の中からグランプリが選ばれ、「銅山人の詩」と題した作品の新居浜南校が栄冠に輝いた。
南校は、地域の近代化遺産である別子銅山をテーマに、銅山に関わる地域の諸先輩に光を当て、その聞き取り調査を中心に構成された作品で、完成度が高かったことと、よく練習をしたと思えるプレゼンの堂々の発表は、他を圧していた。
また、今工の学校紹介も作品の完成度は抜群で、特に高校生らしい目線で学内昼食に視点を当てたり、不思議な門のナゾ解き、あるいは四季折々の校内の花々にまでボリュームのある写真を展開していて、多くの生徒が関わった様子も伺え、審査員をうならせた。
松山北校は、上記二校と違って、女性らしい視点で「祖母から母へ、母から私へ ~郷土料理の伝承~」という作品。先の二校が、人海戦術的に関わったらしき作品であるのと較べると、こちらは一人が(先生や周囲の応援はあったにせよ)丹念に作りこんだ味のある内容。何より、三世代で料理を一緒に作りながら楽しみながらのほのぼのとした作品となっているのがイイ。
いずれにしても、三作品ともそれぞれ甲乙つけがたい秀作が並び、審査員を悩ませた。吉田高校のように、一人で学校紹介と学習成果発表のニ部門で優秀に入ったツワモノも居て、清々(すがすが)しかった。
【個人的に好きだった編】
優秀・最優秀の選には漏れたが、岡目八目賞を下記三作品に上げたい。
松山西中等教育の「ぶらり ぶらり library」などは図書館紹介のネーミングが絶妙で、きっと本好きなんだろうなぁ、と思わせる出来。中等教育ということで、6年の年齢差を意識した分かりやすいホームページ作りを心がけている点も好感が持てた。
学習成果部門の八幡浜高校の「ようこそ八幡浜高校将棋部」は我が母校だけに可笑しかった。一所懸命に作っているのを笑っては申し訳ないが、棋譜のシュミレーションがズラリ。ソフトの応用により三間飛車から穴熊戦法まであらゆる棋譜を追うことが出来るようになっていて、将棋へのこだわりと情熱がヒシヒシと伝わった。事前審査で県から送られてきたCDを見ていて、私の場合は思わずマウス片手にハマリ込んでしまった程。こういうのもあってイイ。でもなぁ、将棋に関心の無い人にはなぁ。そこをどうするか、だなぁ。
地域紹介では、新居浜商業高校の「走れ!新居浜電鉄!」。全て手作りのイラストで仕上げたキャラクター“いよみ”と“かんた”の物語、というシナリオ的労作。元々新居浜には、別子銅山鉄道があって、かつては山岳部の上部鉄道と市街地の下部鉄道が、工都新居浜を支えていた。近代化遺産に反応する岡目八目は、ハテ、新居浜電鉄?と思ったが、ホームページを見て理解。新居浜の住民活動を知ってもらうための架空設定の物語仕立て。作り込み過ぎて難解になっちゃった。でもチャレンジフルな取り組み姿勢は高校生らしくてイイ。
以上、ノミネートされた18作品全てへのコメントは出来ないが、若者らしいピュアな感覚と内に秘めたエネルギーを感じた一日だった。
歳のせいか、まだ50代半ばにもなっていないのに、我が子よりも下の世代の子どもたちが何かを目指す気持ちと態度に直近で触れて、ちょいと胸キュンであった。涙腺も弱くなり、寸評をするのに声が上ずっちまったい。
家に戻ってカミさんにその事を告げると「アホか。」と笑われた。中年のオッサンも形無しである。