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海外移住のすゝめ

2015-10-10 | HAPPY海外移住
海外移住の意義とは?

さて今回は、海外移住の意義について考えてみたいと思います。
キーワードは「リーダーシップ」「言論の自由」「国際分散投資」の3つです。



(写真上、イングランド北西部の湖水地方ののどかな田園風景と広い空)

〈リーダーシップ〉
日本を外から見て一番強く感じるのは、日本に「リーダーシップ」と言う概念が弱いことです。リーダーを育てる土壌がないのではないかと言うことです。

どうしたらリーダーになれるかについての書籍も少ないし、そもそも「リーダー論」なんて学校で習ったことがありません。リーダーシップは一部のエリートだけのものでしょうか。それとも現場で体験から学べと言うことでしょうか。

どちらかと言えば、「良い従業員になる方法」「使われやすくなる為に」的な教育がされている気がします。
(未だに封建主義と儒教思想が価値観の中心?)
小学校の徒競走で順位を付けなかったり、手をつないで一緒にゴールしたりと不思議な光景が見られます。

勝てば嬉しいし、負ければ悔しい。悔しいから、もっと努力をして次は勝てるようにするのが、すごく当然だと思います。かけっこがだめなら、勉強で勝てば良いし、それもだめなら、ピアノでも絵でも図工でもなんでも良いと思います。一番になれるもの、リーダーになれるものを気付かせてあげるのが教育だと思います。

少子高齢化対策や、年金の財源問題は、すぐにでも効果のある対策を打たなければ日本の財政破綻は時間の問題です。いつまでも黒田バズーカに頼っている訳には行きません。


総務省、日本の高齢化の推移と将来推計より

そして、ある日突然「ごめんなさい」で預金封鎖、大増税では困ります。
若者が希望をもって活躍できる国づくりをしなければ日本の国力は衰えるのみです。

でもこれって、誰が、いつ決断するんでしょう?

私が、イギリスに移住をして最も驚いたのは、イギリス首相のデビット・キャメロンの行動力です。まずリーマンショックでイギリスの財政が厳しくなった時、すぐに消費税(VAT)を17.5%から20%に上げました(2011年)。もちろん、国民から相当の非難を浴びました。一方で、2013年に法人税を2015年に20%に引下げることを決定し、英国内で活動する企業が国際競争で有利になるようにしました。さらに2020年に法人税は18%に削減される予定です。

また、人道的立場からリビアの独裁政権を倒す為にリビア空爆を指示しました。
(当時はBBCのニュースで、福島第一原発の事故により大量の放射性物質の拡散の様子が終日報道され、原子力発電反対運動が高まっていました。リビアへの空爆開始後は、戦闘機が飛び立つ様子が終日報道され原発事故のニュースは減りました。とても偶然とは思えませんが...)


http://japanese.newstime.jp/?p=7876より

決して消費税を上げたり、空爆をするのが良いと言っている訳ではありません。
イギリスを守るために、将来も発展し続けるために、リーダーとしての決断を行い即座に行動に出た事がポイントです。

他国のリーダーの行動から、リーダーシップを学ぶ。貴重な体験です。

〈言論の自由〉
また、日本に帰ってテレビを付ければ、朝から晩まで芸能人関連のゴシップや、笑うに笑えないお笑い系のバラエティ番組だらけです。日本のTV、マスコミはなぜこんなにもレベルが低下してしまったのでしょう。これが言論の自由でしょうか?

イギリスで現地の友人に、「日本人ってイルカ食べるんだって?」
私、「???」

和歌山県太地町のイルカ漁のこともイギリスで見たDVD「ザ・コーブ」(2009年米国)で初めて知りました。日本でイルカを捕っていたんですね、それも「追い込み漁」という凄く残虐な方法で...



飽食と言われる現代にイルカを食べる必要があるのでしょうか。そもそも、それ以前にその事実を知らなかった点が問題です。

また、2012年にUKヒットチャートでアジア出身者で初めて一位になった韓国人のPSYの「ガンナムスタイル」を、日本に帰った時誰も知らなかったのも驚きです。ちょうど韓国の李明博大統領が竹島に上陸した時期で日韓関係が最悪な時でしたが、文化交流まで止めてしまったら一層関係は冷え込むのではないでしょうか。

日本は、意外なところでセンサーシップ(censorship, 検閲)を働かせています。海外からの情報は、操作されていると考えた方が良さそうです。

〈国際分散投資〉
分散投資については、財産3分法が良く知られていると思います。「預貯金」「株式」「不動産」という資産に分散して投資をする方法です。しかしながら、日本国内の資産だけでポートフォリオを組んでいると過去10年間投資をしていても余り資産価値は上昇していないのではないでしょうか。不動産中心の資産構成の場合は、ほとんどの場合目減りしています。

以下、海外市場との比較のチャートを見てください。低金利下で、株価は低迷、住宅価格も下げ続けています。海外に投資することは為替、法律、税制など気を付けることが多いですが、日本に資産をすべて置いておくこともリスクになります。将来の財政破綻がないと仮定しても、海外での運用が有利なことは明白です。

10年国債金利比較

http://www.cowanasset.comより

株価比較

https://www.sbisec.co.jpより

住宅価格比較

http://www.economist.com/node/21009954/より

国際分散投資は、日本からもできますが、海外の金融機関との比較では金融商品のラインアップに限りがあります。また不動産投資については、やはり定期的に現地に赴いて管理する必要があると思います。可能であれば一定期間居住されるのが理想です。

簡単に3つのキーワードについて考えてみましたが、これらの理由だけでも海外に出る意義はあると感じます。日本は素晴らしい国です。何でも揃うとても住みやすい国です。でも海外にはもっと素晴らしい環境があることも忘れないでください。海外に出てさらに視野を広げてください。

チャンスのある方は、ぜひ一度海外に出る事を検討されてみてはいかがでしょうか。



ル・セルヴァン・ウェルスマネジメント香港株式会社
Email: info@le-cervin.com
ホームページ: http://lcwm-premier.com

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2 コメント

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御無沙汰しています (golfun)
2015-10-21 20:49:08
リーダーシップの教育は急務でしょう。
私たちの頃は謙譲の美徳でリーダーを育てる意識がなかったでしょう。
言論の自由は保障されていると思いますが・・・
懐かしい湖水地方へ行きましたか?
ケジックに宿泊してピーターラビットに会ってきましたよ。
素敵な所でした。
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湖水地方 (Happy海外移住)
2015-10-22 11:10:36
golfunさん、いつもコメントありがとうございます。リーダーシップについては、日本に居る時は全く気づきませんでした。リーダーになる為にはどうすれば良いか。どう振る舞うべきかなど。

特にイギリスのMBAでは「リーダーシップ / leadership」「戦略 / strategy」「批判的思考 / critical thinking」的な要素が根底に流れていて、それに必要な学問を身につけて行きます。そのためか日本の伝統的な企業では、自分の意見を主張するMBAホルダーは使いにくいため人気がないようですね。

日本企業が海外でなかなか成功できないのは、現地でリーダーシップを取れる人材が不足しているからだと感じます。やはり衰えたとはいえ七つの海を制したイギリスには植民地を支配するためのノウハウが蓄積され学問となっていると感じます。

湖水地方ですが、数年前の書きかけの記事があるので仕上げたいと思います。記憶が曖昧なので、写真中心になると思いますが...
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