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テーゲー

2008-01-12 | 生き方
沖縄の生き方『テーゲー』
内地の皆さんには耳遠い方言(ウチナーグチ)でしょうが、
沖縄の生き方、暮らし方を一言でいうとテーゲーという
言葉で表現されます。

日本語に訳すと「大概(たいがい)」という意味です。
「やれるだけでいいさー」「大雑把でいいさー」
「できなくても、この次でいいさー」というニュアンス。
内地の人が沖縄の風土や暮らしに惹かれる根底にこの
テーゲーの空気が心地よい、癒されると誘われるので
しょうね。
悪い意味では、「中途半端」「いいかげん」とも
取られるところがあり、逆にそこが嫌いな内地の方
もいらっしゃいます。

武田つよこ著「沖縄いろいろ事典」では、
テーゲーは一歩間違えば、いいかげん、詰めが甘いとか
なってしまうけれど、それはヤマトンチュー(大和人。
沖縄では本土の人をそういう)の感じ方であって、
生粋のテーゲー主義者であるウチナンチュー同士では、
何の問題もない。相手をギリギリまで追い詰めない。
つきつめない。そして自分も追いつめない。
このテーゲーが、ストレスのない社会を生み、ひいては
長寿にもつながっているのだろう。

近頃の沖縄は、長寿の文字は消えようとしています。
これは、内地から押し寄せた非テーゲーの価値観の
影響かもしれません。この内地の価値観をも受け入れた
精神も、なんでもOKのテーゲーの心からでしょう。
「いいさー、いいさー」と許すテーゲーの文化は、
今のストレス社会には守って残すべき沖縄の
アイデンティティーだと感じています。
私も、そんな医療を形にしていけたらと常々思っています。

コメント
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