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鉄の吸収

2008-01-10 | 鉄欠乏
鉄には二つの種類があります。
動物由来のヘム鉄(有機鉄)と食物由来の非ヘム鉄(無機鉄)です。
ヘム鉄は非常に吸収されやすく、非ヘム鉄は吸収されにくい鉄です。
残念なことに保険医療で病院で出される鉄剤はすべて非ヘム鉄です。

非ヘム鉄は、三価の鉄が胃酸によって二価の鉄に変化されて吸収されます。
このとき、胃の壁を酸化するので、鉄剤を飲むと胃が気持ち悪くなるのです。
実は、この症状のために鉄剤を飲めない人が半分ぐらいはいるようです。
となるとこういった場合どうするのか。
実はこれから先の解決方法を知っている医師は少ないのです。
ですから、医師によってはそのまま「あきらめられる」場合もあります。

その方法とは、
①ビタミンCを併用する
ビタミンCは三価の鉄→二価の鉄の変換を助けます。
さらに鉄の吸収そのものを促進します。
しかし、この場合でも胃の不快感を完全に抑えることは
できないようです。

②ヘム鉄に切り替える
これが保険診療の中でしか考えられないと出てこない選択肢です。
ヘム鉄は、保険薬にはないので、サプリメントということになります。

そうゆうことで、ホウレンソウや小松菜、ひじきなどの鉄の豊富な
食品は、鉄不足にはよく勧められますが、実は吸収が非常に悪く、
あまり勧めるほどの効果はないのが事実です。
食品で摂るのであれば、ずばり動物性の鉄ですが、レバーを毎日毎日
食べるのも現実的ではなく、やはり今はサプリメント(ヘム鉄)で
補給するのがベストだと思います。
ただ、サプリメントにもピンからキリまでありますので、充分その
中身を吟味して相当量のヘム鉄が入っていることを確認してください。

補足ですが、鉄なべは鉄の供給源としてどうなんでしょう?
実は、鉄などから解け出る鉄は既に二価の鉄になっているので
野菜なんかよりずっと吸収されやすいのです。
でも充分に補給できるかというと・・・わかりません。
でも、普通のおなべよりずっと力になると思います。
コメント
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