里山の花

日々目にする花の画像を記録していきます。

ツルマメ(蔓豆)

2013年09月15日 | 8月の花

木津川河川敷、荒地のセイタカアワダチソウに絡み付く様に巻きついて小さな豆花を咲かせていた。

 

葉は3枚の楕円形小葉で 、茎には茶色の毛が密集して居る。

豆花は花径約6~7mm、枝蔓にたくさん花を咲かせて居る。 

豆花は濃い薄紫の2枚の花弁と、それより小さい2枚の淡紫色の花弁からなる。

撮影2013.8.28

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ツルマメは、マメ科ダイズ属のつる植物である。ダイズの原種とされる。

つる性の植物で、茎の長さは1-4 m、茎には茶色の毛が密集、葉は3枚の小葉からなり、各小葉は楕円形で、長さ3.5-6.0 cm、幅1.5-2.5 cm、花期は7-8月で、花は紫色の2枚の花弁と、それより小さい2枚の淡紫色の花弁からなる。

北海道~九州の野原や道ばたなどに生える、別名ノマメ、花期は8~9月。


シナガワハギ(品川萩)

2013年09月14日 | 8月の花

見たことも無い黄色い小さな豆花を付けた野草を木津川河川敷で見掛けた。

この区域に限って見られた野草、検索したところシナガワハギ(品川萩)と判明・・・・。

この区域は去年から河川工事が進められ、搬入した土砂に混じっていた種子が発芽、この時期花を咲かせたと思われる。

草丈約1.5mほど、萩に似た葉を茂らせ、分枝した枝先に黄色い豆花を一杯に付ける。

花は長さ約4~5mm、少しの風にもゆらゆら揺れて撮影しづらい。

これもやっぱり帰化植物、江戸時代末期に東京の品川付近で見つかったことからシナガワハギ(品川萩)の名が付けられた。

隣の枝にはもう青い実が一杯成って居た。

撮影2013.8.29

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マメ科シナガワハギ属

アジア原産で海岸近くに生育する帰化植物、茎は高さ30~100cm、多数分岐し、葉は3小葉の複葉で、小葉は青緑色で長さ1.5~3cm、幅0.4~1cmのくさび状楕円形。

枝の先や葉腋から長さ3~5cmの総状花序をだし、黄色で長さ4~6mmの蝶形花を多数つけ、旗弁は広楕円形で翼弁とほぼ同長。萼は5裂する。

果実は豆果、長さ3~4mmの広楕円形で、表面に凸凹したしわが多いく、中に1~2個の種子が有り、花期は5~10月。


イチビの花  

2013年09月13日 | 8月の花

 

長い木津川提の一箇所だけで見掛けた黄色い五弁花の花。

 

インドを原産地とする帰化植物、かつては繊維をとるため栽培されたが、現在ではもっぱら雑草として知られて居るようです。

でも僕がこの花を見るのは初めて・・・背丈約1.5m花径約2cm足らず、この時期の野草?としてはかなり目立つ。

それにしても妙な実を付けて居る。

撮影2013.8.21

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イチビ:アオイ科の一年草、別名キリアサ(桐麻)ボウマ(莔麻)

インドを原産地とし、アジア、南ヨーロッパ、北アフリカ、オーストラリア、北アメリカといった世界中に広く移入分布している外来種で、日本にも1905年に初めて定着が確認された。

高さは1.5mほどで全体に異臭がある。葉はハート形から円形で表面に白い毛が密生する。

夏から秋にかけて径2cmほどの黄色の花が葉腋から上向きに咲く。果実は半球形で、11~16の分果が環状に並んでおり、熟すると縦に裂ける。


ノリウツギ(糊空木)

2013年09月12日 | 8月の花

久しぶりにコースを変え、歩いた林道で見掛けたノリウツギの白い花。

真夏の林散策は余りしたくない・・・・、それと言うのも、あの目の周りにまとわりつく様に飛び回る「メマトイ」が何とも煩わしいから。

 

この花って、こんな時期に咲くのかな??多分紫陽花の仲間だろうに・・・・。

 

すこし重そうな肉厚の花弁がとても清楚に見える。 

撮影2013.8.27

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ノリウツギ(糊空木)は、アジサイ科アジサイ属の落葉低木。

樹高は2mから5mくらいになる。木ではあるが、先端がやや倒れて他の木により掛かり、つる植物のように見えることもある。

葉に葉柄があり枝に対生し、葉の形は卵形から楕円形、花期は7月から9月で、枝の先に白色の小さな両性花が円錐状に多数つき、その中に花弁4枚の装飾花が混ざる。

樹液を和紙を漉く際の糊に利用したため、この名がついた。

北海道、本州、四国、九州に分布し、山地の林縁などに自生、よく目立つ花で、またハナカミキリやハナムグリなどの訪花性の昆虫が多く集まる。

花は枯れてからも茶色くなって翌年まで残り、そのため、和歌山県南部の山間部では娘を嫁に出すときに「ノリウツギの花が無くなるまで帰るな」と言って送り出す地域があるという。


サネカズラの花

2013年09月11日 | 8月の花

我が家の庭のサネカズラの蔓の今年も可憐な花が付いた。

長い花茎の先に俯いて咲き、まるで花弁がぶら下がっているよう・・・

花芯が赤いのは雄花で、写真右側の青い実は雌花の花被が既に落ちたもの

秋にはその青い小さな実が大きくなった真っ赤に色づく。

撮影2013.8.28

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サネカズラ(実葛)はマツブサ科サネカズラ属の常緑つる性木本、別名、ビナンカズラ(美男葛)。 葉は長さ数cmでつやがあり互生する。

8月頃開く花は径1cmほど、10枚前後の白い花被に包まれ、枝からぶら下がるように付きます。

みどころは秋になると真っ赤に熟す果実です。形自体もおもしろく、たくさんの小さな果実がひとかたまりの球状になり、花には雄花と雌花があります。


ヒヨドリジョウゴの花

2013年09月10日 | 8月の花

木津川河川敷の草叢ジャングルに咲いていた。

花は、イヌホウズキそっくりで見分けが付かない程・・・・

しかし花の時期と葉は全く違うのでそれと分かる

<撮影2012.12.20>

秋の枯れ野に真っ赤な実を付けるので嫌がおうにも目立つ。

撮影2013.8.23

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ナス科ナス属、日本全土の山地、山すそに自生

新しい枝は古い枝から出て、枝を伸ばして蔓(つる)にようになる多年草草本。

全草に柔らかな腺毛があり葉柄が他のものに絡みつき、 葉は変形が多く、卵状からアサガオの葉のようなものまであり、下部の葉は深裂します。

花は、8~10月に葉と向き合って、まばらに集散花序をつけ、小さい白色で花冠(かかん)5裂、反転した花がつきます。

果実は、液果(えきか)で約1センチくらい、球形で赤く熟します。


ヤハズソウ(矢筈草)

2013年09月09日 | 8月の花

一見花など付けていないように見える道端雑草。

田舎道では何処でも見かける地を這うような雑草・・・

誰も立ち止まってみようとはしないけど小さなピンクと白の豆花を付けて居る

豆花の長径約5mm、バカチョンコンデジでは撮影も一苦労する。

子供の頃からよく知っているが名前など検索するまで知らなかった。

撮影2013.8.30

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ヤハズソウは、マメ科ハギ属の雑草。葉を引っ張ると矢筈形に千切れることから、この和名がついた。

小型の一年草である。背丈は20-50cm、茎は根元で分枝して立ち上がるか、地表をやや斜めに伸びて次第に立ち、先端は斜め上に伸びるようになる。茎は細いが硬くて節があり、節ごとに葉が出る。

花は7~9月、葉腋につき、単独か最大6個くらいまでまとまって出る。花の長さは5mm程と小さく、赤みを帯びた紫色。


マルバルコウソウ

2013年09月08日 | 9月の花

今の時期、田舎道では何処を歩いても見られる朝顔を小さくした様な花。 

木津川提の草叢に蔓をを延ばし、他の草に巻きついて小さな真っ赤な花を咲かせて居る。

花弁は五角形だが五裂することなく、星型のラインが目立つ。

茎から長い漏斗状に伸びだしている。

撮影2013.、9.1

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マルバルコウソウはこの周辺の秋の野原で最も目立つ野の花のひとつで、この地域では11月の中頃まで、花を楽しめる。

熱帯アメリカ原産で、江戸時代、観賞用として持ち込まれ野生化したヒルガオ科のツル性植物で、他の雑草に絡み付いて秋の野原を赤く染める。


アレチウリの花

2013年09月07日 | 8月の花

嫌われ者の帰化植物・・・・・、これは木津川河川敷の竹林の竹に巻きついて居たもの。 

全国の河川敷等で大繁茂し、河原の固有種との競合や駆逐のおそれから、長野県では駆除が実施されている。

取り敢えず物凄い繁殖力で在来種を駆逐しかねず、侵略的外来種ワースト100に選定されている。

蟻が高い枝先の花に蜜を吸いに来るようです???。

撮影2013.8.13

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アレチウリ(荒れ地瓜)はウリ科の大型のツル植物で1年生草本、北米原産で日本では本州以南で帰化植物として知られ、特定外来生物に指定されている。

また、日本生態学会によって日本の侵略的外来種ワースト100に選定されている。

雌雄異花、雌花は淡緑色で直径約6 mm、球状に集合、雄花は黄白色で直径約1 cm、総状に咲き、花期は8月から9月で、花の後には白いトゲに覆われた実がなる。

繁殖力は凄まじく、1株当たり25,000個以上の種子をつけていた例も報告されている。果実は長さ1センチほどで長くて鋭い棘が密生し、金平糖のような形にかたまって結実する。触ると痛く、棘は細くて硬くしなやかなので、ジーンズ程度の服ならば貫いて刺さったりする。

長野県千曲川で7月のアレチウリの現存量と在来植物の種数との関係を調査した結果、アレチウリが大量にある場所では、他の植物がほとんど生育しないことが示された。

全国の河川敷等で大繁茂し、河原の固有種との競合や駆逐のおそれから、駆除が実施されている。


ノアズキの花

2013年09月06日 | 8月の花

朝の散歩道、田圃土提の斜面に見慣れない黄色い豆花。

クズの葉を小型化した様な葉に・・・・・・

カタツムリの様な花芯を見せる妙な形。

撮影2013.8.19

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ノアズキとヤブツルアズキは夏の終わりの頃から初秋にかけて野原や土手で目立つ花である。

花が小豆(アズキ)にそっくりな為、野小豆(ノアズキ)、藪蔓小豆(ヤブツルアズキ)の名があるが、蔓性(ツル性)であるところがアズキと異なる。

両者共そっくりで、区別を付ける事はなかなか難しいが、別属で、花も良く見れば多少異なり、葉の形はかなり違いがはっきりし、豆果の形は全く異なる。

ノアズキは葉がクズに似ている為、ヒメクズ(姫葛)の別名があり、本州は宮城県以西に分布する。


ニラの花

2013年09月05日 | 8月の花

近頃どこを歩いても、この白い冠状の花によく出会う。 

これは散歩道、田の畦に独り生していた。

ニラレバ炒めにはこの茎の部分を使用する。

あのエグイ匂いからは想像出来ない可憐な白い花を咲かせる

撮影2013.8.21

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ニラ(韮、韭)は、ネギ属の多年草の緑黄色野菜である。

『古事記』では加美良(かみら)、『万葉集』では久々美良(くくみら)、『正倉院文書』には彌良(みら)として記載、このように、古代においては「みら」と呼ばれていたが、院政期頃から不規則な転訛形「にら」が出現し、「みら」を駆逐して現在に至っている。

方言では、ふたもじ(二文字。千葉県上総地方)、じゃま(新潟県中越地方)、やまわかめ(山若布。富山県会田市)、にらねぎ(韮葱。静岡県、鳥取県などの一部)、こじきねぶか(乞食根深。愛知県、岐阜県の一部)、とち(奈良県山辺郡、磯城郡)、へんどねぶか(遍路根深。徳島県の一部)、きりびら(沖縄県島尻郡)、ちりびら(沖縄県那覇市)、きんぴら(沖縄県那覇市)、んーだー(沖縄県与那国島)などがある

夏には葉の間から30 - 40cmほどの花茎を伸ばす。花期は8 - 10月頃、花は半球形の散形花序で白い小さな花を20 - 40個もつける。花弁は3枚だが、苞が3枚あり、花弁が6枚あるように見える。雄蕊(おしべ)は6本、子房は3室になっている。子房は熟すると割れて黒色の小さな種を散布する。


イタドリ(スカンポ)の花

2013年09月04日 | 8月の花

夏の終わり、木津川河川敷は何処へ行っても、この白い花が満開。

高さ2m以上に伸びまるで木の様になった枝毎に泡をくっつけた様・・・・

良く見ると花は五裂で赤い芯が有り、結構可愛い。

春先僕の山城では「スカンポ」と呼び学校帰りの野道でオヤツ代わりに良くかじったものです。

撮影2013.8.23

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イタドリ(虎杖、痛取)はタデ科の多年生植物、茎は中空で多数の節があり、その構造はやや竹に似ている。

三角状の葉を交互につけ、特に若いうちは葉に赤い斑紋が出る。

雌雄異株で、雄花はおしべが花弁の間から飛び出すように長く発達しており、雌花はめしべよりも花弁の方が大きい。

夏には、白か赤みを帯びた小さな花を多数着けた花序を出す。。


ウキアゼナ

2013年09月03日 | 8月の花

散歩道の水田に浮かぶように這って白い小さな花を咲かせていた。 

永らく田舎暮らしをしているが此花を確認認識したのは今回が始めて・・・・実際、水田雑草なんて見てても知らない事が多い。

花径約1cm弱、白色五弁、葉は優しい卵形で厚みが感じられる。

撮影2013.8.21

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北アメリカ原産の帰化植物で、水田、休耕田、用水路などに浮かんで生育する1年草、茎はよく分枝し、節から発根して広がり、長さ20~60cm、軟毛が生える。

葉は対生し、柄がなく、広楕円形~広倒卵形、長さ1.5~3cm、幅1~2cm、厚味があって柔らかく、先は丸く、全縁。

花は上部の葉腋ごとに2~4個、萼は5個、楕円形で先は鈍く、長さ4~5mm、幅1.5~2mm、無毛、外側の2個は内側の3個よりも幅が広い。


ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)

2013年09月02日 | 8月の花

誰が名付けるのか?ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)とは奇妙奇天烈・・・・、しかし現在じゃ「継子も継母も」??差別用語として使われ無く、今の若者には全く意味の通じない言葉かも??

トゲソバ(棘蕎麦)と言う別名が有るらしいがママコノシリヌグイが一般的。

花は、山城で言う「タソバ」・・・、所謂ミゾソバそっくりの小さなピンクの五弁花を付ける。

葉や茎は「イシミカワ」そっくりで棘まで同じで見分け難い。

撮影2013.8.16

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ママコノシリヌグイ(継子の尻拭い)は、タデ科イヌタデ属(またはタデ属)の1年草。 和名は、この草の棘だらけの茎や葉から、憎い継子の尻をこの草で拭くという想像から来ている。

韓国では「嫁の尻拭き草」と呼ばれる。

他の草木などに寄りかかりながら蔓性の枝を伸ばし、よく分岐して、しばしば藪状になる。

蔓の長さは1-2m、茎は赤みを帯びた部分が多く、四稜があり、稜に沿って逆向きの鋭い棘が並んでいる。

柄のある三角形の葉が互生し、さらに茎を托葉が囲み、葉柄と葉の裏にも棘がある。

5~10月ごろ、枝先に10個ほどの花が集まって咲き、花は花被の基部が白色で、先端が桃色、花後には黒色の痩果がつく。


ヒシの花

2013年09月01日 | 8月の花

昔、若い頃、この野池で「菱の実採り」をしていた事を思い出し・・・もしやと思って出かけて巡りあったヒシの花 。

木津川左岸、田んぼの中の農業用水池・・・行ってみると確かに菱は自生していたが花の咲いてるところ岸よりずいぶん離れたところ・・・。

近くに有った棒竿で岸辺に手繰り寄せバシャして来ました。

白い四弁花、花径約1.5cm程度。

 

苦労して手繰り寄せられたのは、この一茎一花だけでした。 

撮影2013.8.22

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ヒシ(菱)はヒシ科の一年草の水草、池沼に生え、種子は食される。

葉は菱形で水面に放射状に広がり、葉柄はふくらんで内部がスポンジ状の浮きとなる。

完全な浮き草ではなく、長い茎が池の底に続いている。

花は両性花で、花びらは白く、葉のすき間から水面に顔を出して夏に咲く。がく、花弁、雄蕊は各4個で子房は半下位。

胚珠は2個あるが一方だけが発育し大きな種子となる。胚乳はなく、子葉の一方だけが大きくなってデンプンを蓄積、果実は横から見ると菱形で両端に2本のとげ(がくに由来)がある。

菱形とはヒシにちなむ名だが、葉によるのか実によるのか両説ありはっきりしない。