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TOEIC100点アップのリスニング勉強法 <1/5>リスニング・テストのつくり

2020-02-06 08:56:02 | TOEIC
今回からは、リスニングの勉強法について、お話します。

リスニングの勉強法には、詳細に説明したら1冊の本でも書ききれないくらい、細かいノウハウがあります。

TOEICの参考書や問題集の中でも、リスニングだけを取り上げた本がたくさん出版されています。リスニングの勉強には、いろいろコツが有るのです。

この本は、リスニングに特化したテキストではありませんが、リスニングの勉強のエッセンスだけをお伝えします。

TOEIC800点までを目指すのであれば、このエッセンスだけで十分です。

800点以上を目指す人でも、リスニングの学習指針として、参考にできる考えです。

具体的なリスニングの勉強をお話するまえに、簡単に、「リスニング・テストのつくり」について、おさらいしましょう。

ETSのTOEICのホームページでは、テスト問題の構成として、以下の通り説明されています。

Part1 写真描写問題 6問
Part2 応答問題  25問
Part3 会話問題  39問
Part4 説明文問題 30問

4つのパートに別れているのですが、
リスニング前半パート(Part1,Part2)
リスニング後半パート(Part3,Part4)

という、より大きな「括り(くくり)」にすることができます。

リスニング前半パートは、
 単文(1つの文)が、選択肢、あるいは問題として放送される。
 問題用紙に、英文はまったく書かれていない。(各パート冒頭の説明文を除く。)
 1問1問、別々の問題である。
という大きな特徴があります。

リスニング後半パートは、
 2人~3人の会話(Part3),あるいはミニトーク(Part4)が、放送される。会話・ミニトークの長さは、30~50程度。
 問題用紙に、質問文および選択肢が、書かれている。
 1つの会話(Part3)、あるいは、ミニトーク(Part4)につき、3つ問題がある。3問ワンセット。

1問ずつ別々で英文が問題用紙に書かれていない前半パート(Part1,Part2)
3問ワンセットで質問文・選択肢が問題用紙に書かれている後半パート(Part3,Part4)

リスニング問題のつくりとして、大きく2つのタイプに分けられる。

まずは、この点をおさえてください。

TOEIC100点アップの勉強法 <5/5>公式問題集を5周する

2020-02-06 08:36:41 | TOEIC
公式問題集は解いて実力判定するためのものではない、TOEICの最重要の教材です。

力試しのためではなく、力をつけるために使うのが公式問題集です。

では、この公式問題集を、何回勉強すれば良いのでしょうか。

公式問題集1冊の中におさめられている2回分のテスト。このテストを解いて、復習することを「1周」と呼びます。

「1周」をもう少し具体的にみていきましょう。

問題を解く。
答え合わせをする。
間違ったところを見直す。間違った理由を考える。(リーディング、リスニング共通)
正解した問題のうち自信がなかった問題を見直す。聞き直す。(リーディング、リスニング共通)
わからなかった単語をチェックする。(リーディング、リスニング共通)
わからなかった文法をチェックする。(リーディング、リスニング共通)
聞き取れなかった英文をチェックする(リスニング)。
聞き取れなかった英文をもう一度聞く(リスニング)。

これで1周です。

では、1冊の公式問題集を何周すればよいでしょうか?

TOEICの問題を3回は解いて復習したほうが良い、と書いている本があります。

10回は回したほうが良いと書いているもがあります。

私は、90日TOEICの勉強では、何周すればよいか?

私は、5回解いて復習することをおすすめします。

ここであまり詳しいことは書きませんが、記憶に関連して有名な実験結果と仮説に「エビングハウスの忘却曲線」という曲線があります。

エビングハウスの忘却曲線。誤解を恐れずシンプルに言うと、「記憶したことの66%は、1日後には忘れる」ことを示す曲線です。

この人間の記憶に関する特性、能力を考えて復習をすると、2~3週間に1回、復習することが一番、効率的です。(復習のインターバルについては、諸説ありますが。)

2週間後とは、ちょうど、忘れかけている時です。

忘れかけているときにもう一度勉強する、これが一番 効率が良いのです。

周回数を増やせば増やすほど、記憶の定着は強化されますが、勉強の効率を考えると、2週間ごとに回すのが、一番効率的です。

90日の間に2週間毎に回す。合計で5周する。それが、正解です。

自分が勉強するときでも、教室で生徒さんに教えるときでも、必ず「5周」と言っています。

公式問題集を5周する。これを90日TOEIC勉強の、最重要の勉強目標にしましょう。

TOEIC100点アップの勉強法 <4/5>公式問題集から始める

2020-02-03 08:18:07 | TOEIC
TOEICの学習では「TOEIC公式問題集」が大切であることは、いろんなTOEIC攻略本で紹介されています。TOEICの学習を始めた人は、1冊は公式問題集を持っているのではないでしょうか?

このブログを読んでいる人で、公式問題集を持っている人にお聞きします。

質問1)あなたは、TOEIC公式問題集のTEST1,TEST2(問題集1冊に2回分のテストがおさめられている)の両方を解きましたか?

質問2)答え合わせをして、間違えた箇所の復習をしましたか?

質問3)2回以上、公式問題集を解きましたか?

質問1~3、すべてに「YES」と答えられた人は、意外に少ないのではないでしょうか。

3つ全部に「YES」と答えられなかった人、
あなたは、TOEIC公式問題集をTOEICの勉強に活用できていません。

「TOEIC公式問題集」は1冊3,080円もする、なかなか高価な教材です。
いろんな指導者(TOEIC講師、高得点者)が、公式問題集の学習が最重要と言っています。
それなのに勉強に活用できていないのはなぜか?

公式問題集を活用できない大きな理由は3つあります。

理由1)勉強してから、公式問題集を解きたい。今は受けたくない。

理由2)TOEIC試験の直前に、公式問題集を解きたい。実力判定に使いたい。

理由3)難しすぎて、公式問題集を解き進めることができない。


この3つの理由は、TOEIC試験および公式問題集を「誤解」しているから、生じると思います。

TOEIC90日で100点アップするために、必ず解消しなければならない「誤解」なので、あえてこの誤解を1つ1つ解いていきたいと思います。

TOEIC90日100点アップの勉強において、非常に重要な、前提となる考えです。必ず、読んでください。

理由1)勉強してから、公式問題集を解きたい。今は受けたくない。
勉強してからTOEIC公式問題集のテストを解きたい。今の点数は見たくない。

では、ここで、「勉強する」とはどういうことでしょうか?

リスニング用の参考書で勉強する。
リーディング用の参考書で勉強する。
単語を覚える。
英文法を勉強する。

といったところでしょうか。
それぞれ、効果のある勉強法ではありますが、

TOEICの学習でテストに一番直結しているのは、TOEIC公式問題集。
他の資格試験における過去問にあたるもの。

TOEIC公式問題集は、「勉強してから」解くものではなく、勉強する教材、勉強する対象そのものなのです。

[公式問題集の使い方 その1]:公式問題集は、勉強する教材そのもの。勉強してから解くものでは、ありません。

理由2)TOEIC試験の直前に、公式問題集を解きたい。実力判定に使いたい。

力試しに公式問題集を解きたいのは、わかります。テスト前に実力判定をするのに一番適したテストが、公式問題集のテストだからです。

今の実力を判定したいだけなら、それでも良いと思います。公式問題集のテストを解く。時間の使い方や問題難易度を確認する。本番前の実力判定として、テストの採点をする。

でも、この本の読者の方は、実力判定をしたいのではないですよね?

TOEICの点数を上げたいのですよね?

TOEICの点数を100点あげて、夢をかなえたい、目的を達成したいのですよね?

夢をかなえたいのであれば、公式問題集を活用してください。使い倒してください。そのためには、勉強を開始したときから、公式問題集を解く必要があります。

[公式問題集の使い方 その2]:公式問題集は、使い倒す。

理由3)難しすぎて、公式問題集を解き進めることができない。
TOEICのスコアが600点くらいまでの人にとって、公式問題集は、難しいでしょう。

正解率6割の問題を解いていくのは、たいへんだと思います。

なぜそんなに大変か?
あなたは、2時間で200問解こうと思っていませんか?

テスト本番では、2時間で200問を解く必要があります。

でも、勉強の段階では、
1時間で30問解いて、復習する。
30分で5問解いて、復習する。

自分が勉強できる時間、自分が解けるスピードにあわせて200問を分けます。たとえば、30問ずつとか、10問ずつとか。そして、テストを解き、復習するのです。

時間内で解こうとか、まとめてたくさん問題を解こうと思うから、難しいのです。

最初のうちは、少しずつで良いと思います。1日10問づつでもいいでしょう。

少しずつでもいいから、はじめから公式問題集を使って勉強する、これが大事なのです。

[公式問題集の使い方 その3]:最初にテスト1回分を全部解こうとしない。



TOEIC100点アップの勉強法 <3/5>2020年2月現在で発売されている公式問題集

2020-02-03 08:07:27 | TOEIC
TOEICテストの形式変更などの少し細かい話をします。次にお話する「公式問題集から始める」と関係するので、少しだけお付き合いください。

この本で「TOEICスコア」と言っているのは、正確には、「TOEIC L&Rスコア」のことです。
TOEIC L&Rは、リスニング100問(約45分)、リーディング100問(75問)を合計 約120分で解くテストです。1980年に開始したこのテストは、「TOEICテスト」と言っていました。

この「TOEICテスト」が、TOEIC L&Rと名称を変えたのは、2016年です。この際に、問題の構成(パート別の問題数)が変更になり、これまでには出題されなかったような形式の問題が出題されるようになりました。

2016年の変更で、出題形式や問題構成が大幅に変更になったのです。

この変更が大きかったので、2016年以降の新しい形式のTOEIC試験を「新形式」と呼びます。これに対して、2016年の変更以前のTOEIC試験は「旧形式」と呼ばれます。

これからTOEICを受ける人は、2016年以降の「新形式」のTOEICの問題で演習する必要があります。

2016年以降の形式のTOEIC公式問題集は、2020年2月時点で、以下の6冊しかありません。

発行年度の遅い順から、すなわち、発行された順番でならべると、

『TOEICテスト公式問題集 新形式問題対応編』
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 1』
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 2』
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 3』
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 4』
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5』

の6冊です。

書店に行けば、たくさんのTOEIC関連の本を見つけることができます。たくさんのTOEICの本・教材の中で、TOEICの運営主体が作った、現在行われているTOEIC L&Rテストの過去問(のような)教材として使える教材は、6つしかないのです。

上記の6冊は、いずれも、テスト2回分の問題が収録されています。

解答及び解説もETSが作成しており、2色刷りで、解説がとてもわかりやすいです。正解の説明だけでなく、なぜ、他の選択肢は不正解無いのかも解説されています。

いずれもETSが作成していますが、最近出版された、新しい問題集であるほど、問題が難しくなっている、と言われています。
そして、直近のTOEIC公開試験の難易度は、最も新しい公式問題集と一番近い、と言われています。

ですから、これから公式問題集を買って勉強する場合は、
『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5』
がおすすめです。(2020年2月現在)

1日の勉強時間によりますが、この『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5』の1冊、あるいは『5』の次に最新の『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 4』の2冊が90日TOEIC勉強の教材の柱になります。

公式問題集をお持ちでない方は、まず、この『公式TOEIC Listening & Reading 問題集 5』を購入しましょう。



TOEIC100点アップの勉強法 <2/5>「TOEIC公式問題集」とは何か?

2020-01-31 07:53:34 | TOEIC
資格試験の勉強では、過去問の学習がとても重要だということを、前節でお話しました。

では、TOEICの過去問をどうすれば入手できるでしょうか?

答え=TOEICの過去問は入手できません。なんじゃ、そりゃ??

なぜ、TOEICの過去問を入手できないのでしょうか?

答えはズバリ、TOEICでは、まったく同じ問題が使い回されることがあるからです。

TOEICの試験では、問題用紙の持ち帰りや、書き込みができません。その理由は、過去問が使い回されるからなのです。

受験生に過去問を持って帰られてしまったら、過去問を持って帰った受験生が、その問題および答えを覚える可能性があります。その受験生が再度TOEICの試験を受ける際に、英語力を適正に評価できなくなってしまうのです。

だから、試験用紙は持ち帰ることができないのです。

では、他の資格試験の過去問にあたるものはTOEICには無いのでしょうか?
実はあるのです。
それが、TOEICの公式問題集です。

「TOEIC公式問題集」の正式名称は、「公式TOEIC Listening & Reading 問題集」。
テスト開発機関であるEducational Testing Service(ETS)が、実際のテストと同じプロセスで作成した問題を収録しています。

テスト作成プロセスが同じ。
だから、難易度も同じ。
リスニングの会話やスピーチを行う、スピーカーも同じ(同一人物たち)です。

したがって、TOEIC公式問題集は、過去問と同じクオリティーの試験がおさめられた、過去問の代わりに使うことができる、最も重要な教材なのです。