エスペラントな日々

エスペラントを学び始めて27年目である。この言葉をめぐる日常些事、学習や読書、海外旅行や国際交流等々について記す。

水とトイレ

2009-04-03 | ネパール旅行その2
 3月4日、山歩きの3日目である。
 夕食の何かが障ったのか、夕べは突然の下痢に襲われてトイレに2回起きた。ネパールのトイレはどこも清潔だった。カトマンズとポカラのホテルでは洋式、村では東南アジアに多い日本式に似たトイレ(写真)である。後始末は水を使い、原則として紙は使わない。使った場合はゴミとして処理する。カトマンズではインドでも見た小さなハンドシャワーがついていた。
 初めて紙を使わないトイレに出会ったのはベトナムだった。このときはなかなかなじめなかったが、その後ネパールやインドで慣れてきた。今回はもう何のためらいもなく使うことが出来た。ネパールからの帰り、香港で乗り換えるときにトイレを使ったが、体を洗う水がない! 誰かが「もうここは文明国だから」と言ったが、ネパールの人たちがもしこのトイレを使ったら「紙で拭くだけなんて気持ちが悪い、なんて非文明的なんだ!」と思うかもしれない。
 この地方はもう5か月も雨が降っていない。乾期とはいえ今年は異常だということだったが、水はどこでも、山の頂上の街でさえ豊富に使えるようだった。
 山登りのはじめに「生水は飲むな、旅行中はミネラルウォーターを買える。または沸かし水を飲め」という注意があった。この朝、ミネラルウォーターを買いに街を歩いた。店は2つ見つかった。しかし、コーラやファンタはあってもミネラルウォーターは売っていない。水は豊富だから地元の人は買わないし、外国人観光客はめったに来ないだろうからミネラルウォータは必要ないのだろう。結局山の村ではどこでも沸かし湯をもらう以外になかった。
 朝6時頃、正面に白い山が割にはっきり見えていた。ラムジュンという山らしい。次第に朝日が当たってオレンジ色に輝き、そしてモヤがだんだん濃くなっていく様子を7時半頃まで眺めていた。この旅行で山がいちばんよく見えたひとときだった。
 朝食は昨日と同じ場所。大人たちはもう仕事に出ているのか、かわいい女の子が世話をしてくれた。このあと、彼女は外に出てきて勉強をはじめた。家の中はくらくて本が読めないのだろう。
 「ホテル」の前に集合。着飾った少女2人が踊りを披露してくれた。
 今日は昼食を食べてから出発して、夕方6時到着予定だという。途中にレストランがないからだと。少し遅れたら暗くなってしまう、各自が食べ物を持って行けばいいではないか。話し合った方がいいなと思っていたら、いつの間にか9時出発に変わっていた。昼食弁当はポーターに持ってもらうことになっていた。

   写真はどこにでもあった水洗トイレ。左上の青いバケツが洗浄用の水である。
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