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小説「2023年日本転移」31話

2020年12月31日 | 小説

             31話 第101航空団第1爆撃隊

大災害で壊滅した仙台空港で新開発の双発爆撃機60機が爆撃訓練を重ねていた。
モスキート戦闘爆撃機を少し大きくしたもので航空用ディーゼルエンジン。
搭載量は2.4トンであり1トン爆弾2発を積む。
照準器は完全光学式であり計算は機械と光学を複合した全機械式照準器。
機体は竹とベニア板と強化ダンボールで作られてる。
限界高度は12000mで地球なら5500mに相当する。
設計巡航高度は6000m、水平爆撃1800m最大速度は高度8000mで時速670キロ。
通信は飛行灯の点滅通信で色と感覚で伝達。
操縦系と爆撃操作は全て人力か機械式で電機や油圧は無い。
爆弾だけで機体に武装は全く無いのだ・・・
爆弾も無誘導爆弾であり水平爆撃の命中率は?

小隊は10機で編成され乗員は40名。30機で1個中隊を構成。
2個中隊が日替わりで猛訓練に励んでいた。
待機日の第二中隊長が離陸していく轟音が過ぎた後、滑走路の側で独り言
「まさかプロペラ機の時代とはな・・・電子装置が無力・・・敵は強大だ!」
「レーザーも鉄鋼爆弾も対戦車砲弾も無効と聞いたが・・・1トン爆弾も・・」


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