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Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

9.長谷寺。

2015-01-12 | 奈良/Nara:2014
次の目的地は長谷寺。

相変わらず腰はぐきぐきしております。
安倍文殊院から桜井駅まで30分歩くのがきつかった。普段歩いてないからねえ。
でも談山神社の上り下りをして、裏山もちょっと登って、聖林寺から安倍文殊院まで歩いた後だから、
無理ないと思う。と、自分をフォローしておく。

近鉄桜井駅から近鉄長谷駅までは電車でほんの数分。腰を癒す暇もない。
そして……長谷駅から外に出たところで茫然とする。


嘘でしょ?なに、この下がって上がる地形!!


うちの地元の方だとね。電車ってのは平地を走るもんだっていう無意識のイメージがあるわけですよ。
たしかに山を越えて行く電車もあるにはあるけど、北東南への電車はひたすら平地を行くわけで……
まさか尾根の上に駅があり、目的地との間に谷があるとは全くイメージになかった。

……えーと、あのはるか遠くに道路が見えるから、とにかくあそこまでは下るってことだよね?
で、あの道路をつっきって、さらに向こうの山へ向かって登るわけだよね?
――下の道路で相当下ですよ。相当というより、相~~~~~~~~~~当~~~~~~~~~下ですよ?
勘弁してください。……そして、考えたくないけど、帰りはここ登るの?
登れるのか?わたしは。

そこから長谷寺まで1.4キロ。……ええっ!それしかありませんか!?もっとあったでしょう。
2キロくらいには感じたよ。平地に行っても足腰が痛くて、休み休み。
実はお昼ご飯をこの辺でと狙っていたんだけど、案に相違して門前町という部分になかなか辿り着かない。
長い歴史がある長谷寺だし、駅からもう門前町かと思っていたくらいなのだが……
もう足がつらいよう。泣く。


長谷寺のすぐそばまで来て、ようやく門前町な雰囲気。
その中で、結局一番長谷寺に近い「酢屋長」というお店でお昼を食べる。
三輪山がちかいせいか、にゅうめんのメニューがあり、普段そばうどんは食べないわたしもご当地ものに挑戦。

美味しかったです。しかし相当がっついたせいか、写真を撮るのを忘れた。




◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇








長谷寺。


……そしてさらに続く階段。お昼ご飯でけっこうゆっくりしたとはいえ、まだまだ足腰のダメージは大きい。
そんなわたしに、まだこう来ますか。






さらに階段。


……そうでした。以前に写真で見たことがあったが、長谷寺はこの登り回廊が有名でした。
季節ならこの横には牡丹が咲き乱れており、「あー、きれいねー」などと牡丹を眺める(ふり)をしながら、
ごまかしごまかしゆっくり上って行くことも可能であろうのに……
今は一花もなし。ひたすら上るしかない。ひいい。







そんな中でもツッコミどころがあって、一瞬辛さを忘れさせてくれる。

これ、世が世ならお手打ちもんですよ。これを書いた人は豊臣家の歴史的な大チョンボに
思いを馳せなかったのだろうか。





そうやって登って来た甲斐のある本堂舞台からの眺め。
舞台造りになっていて見晴らしがいい。なんかの撮影をやっていた。カメラマンとスタッフ、モデルさんがいた。
彼らは、和気あいあいといえば聞こえはいいが、テンションを上げようとあまりにも気を使いあってて、
……痛々しい感じもした。






本堂は実に立派な建物で、国宝だそうなのだが、その良さを伝える写真は撮れなかった。






このアングルはむしろ裏側。







長谷寺というと玉蔓が改めて見出された場所ですよね。古くから都からの参拝人も多かったらしいが……
彼らもこの五色の幔幕を見ただろうか。華やかな色が黒い建築に映える。










敷地がとても広く、高低差があるので建築的には映える。
まあ当然そこを見て回るのは大変なのですが。夏に行った熊野那智大社を思い出した。
あそこもけっこうな高低差を歩き回りましたねえ。


1時間ちょっと長谷寺にいて帰る。……あの階段を駅まで登る勇気がない。
寺の入口に待合所がある。タクシーの電話番号が書いてある。
案内係らしいお坊さんに「近鉄長谷まで幾らくらいですか?」と訊いた。
「多分ワンメーターくらいですよ」――!!!呼ぶ!呼びます!

タクシーで近鉄長谷まで戻れました。660円。ちっ、こんなことなら行きもタクシー呼べば良かった。
足腰に自信の無い人はタクシーがお薦めです。ほんと、車で登っても駅までの傾斜は半端ない……。
この時のタクシーの運転手さんが、穏やかな語り口の素敵なオジサマだった。
ちゃんと次の電車の時刻も調べてあり「ちょうどの時間に着きますよ」と言ってくれて、大変気分が良かったです。



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