サンパウロの庶民的生活

わたしの半径1メートル以内で考えたことや感じたことをつづってみようと思います。

和チョコ

2012-01-20 07:12:59 | Weblog

 東洋では西洋的チョコレートのあり方を求めるかもしれないけれど、西洋でもないけれど西洋に近い文化もあるブラジルなら、ダイレクトに「和」なんていう漢字の刻印された手作りチョコの方が、エキゾチックなありがたいおいしいチョコに感じたりして。


そば打ち道場のそばが・・・

2012-01-19 08:07:59 | Weblog

 

 確かに、最近ブラジル産の乾麺のそばが違和感なく普通に食べられるおいしさになっている。

 10年前は同じメーカーでもなんだか匂いが気になって、それはそれで慣れてくるとちょっとおいしいかもしれないと思うこともあったけれど、普通にゆでただけでブツブツに切れて、だからといって信州の蕎麦屋の10割そばの味でもなかった。

 あるブラジル在住のジェントルマンが信州でそば打ち道場に行って、日本のそばの味が堪能できると喜びを語ると、実は大量のそば粉は日本で間に合わないため、ブラジルから輸入したそば粉を利用しているという話を聞かされたそうだ!

 信州の味だと思っていたそばは、ブラジルのそばの味だったのかと今さらながらショックで、人間とはいかに洗脳されやすいかと・・・どうせなら、ブラジルでそば打ち道場開く人はいないかなあ


賢いハブ草

2012-01-18 06:38:55 | Weblog

 飲むためのハブ茶の種から出た双葉は、朝7時から8時くらいまでには葉っぱを開き、夜8時ごろにはいつの間にか葉を閉じている。時計がなくても時を知らせてくれる賢いハブ草。本来、植物と同じリズムで生きる生活が体によさそうな気がする。


その気になれば行動力も...

2012-01-17 11:48:09 | Weblog

 ブラジル力の一つは、直球的な行動力である気がしたこと。

 不景気で職を失い、2、3年前に日本からブラジルに帰国した若いおじいちゃんとおばあちゃん。

 ブラジルではいつも孫の世話をしていたので、お互い育児中ということで声をかけられるようになった。そういえば、日中に子連れで散歩していると、子供の母親ではなく、おばあちゃんと親しくなることの方が多い気がする。それだけ、母親は外で働いている人が多いということかもしれない。

 そのおばあちゃまに、偶然、デカセギ関係旅行社の前で遭遇して声をかけられる。明後日の19日に再び日本の、兵庫県のパン工場で働くためにご夫婦で日本に行くという話。だんなさまは日系2世、奥さんは生粋なブラジレイラといった感じで何の屈託もなく陽気なおばあちゃま。――あぁ、日本の18歳までの思い出のある故郷に近いパン工場で働くということ、ちょっとしたうらやましさが――。

 航空賃は、仕事をしながら分割払いで払っていくとのこと。とても楽しみにしていた。そのパン工場のある場所は、新興工業地区で、きれいに開発が進んでいたことを覚えており、もう育児を終えたブラジル人のおじいちゃんとおばあちゃんが、単純な工場労働作業をこなすのが任務といえども、絶対に充実した暮らしになると思う。町で定年退職した人が老後に暮らすニュータウンも開発されていた記憶がある。実際、大都会でも過疎地でもない、程よい場所だと思う。

 そんな場所で、時々は休日だってあるし、日帰りで日本海までカニなんか食べに行ったり温泉旅行に・・・!!老後はやっぱり日本もいいなあ・・・なんて!!

 個人的には死ぬまで仕事があるのは理想的だと思う。つまり、世の中から必要とされるという意味を込めて。この若いおじいちゃんおばあちゃんは、いうなれば、日本人が定年退職して、ちょっと海外移住をしてみようかという感覚に近いと思う。海外移住しても、世界のどこにいても、人とのつながりや社会とのつながりが幸福度のバロメーターにもなると思う。孤独を好む人もあるだろうけれど、人々と暮らしあわないのはちょっと不健康に思う。

 このご夫婦の再びのデカセギ移住は、もちろん、収入を求めてという部分もある。だけど、モレーナ(小麦色の肌)のおばあちゃまは、メディアがお膳立てするセレブとやらのカテゴリーには分類されないだろうけれど、セレブ以上に内面に偽りのないゆとりあるふくやかなマダムの笑顔が溢れていた。

 もう一件。一年前にやはり不景気で日本から帰国した日系4世の男の子。お母さんは日系3世で、お父さんはそのお母さんがスペイン人で、ポルトガル系の血も入っているという、よくあるブラジルでの血統の話。

 少年は小学校2年生まで日本にいた。ほんとうにブラジルのよいところを持った、でもどこか日本の香りのあるかわいらしい男の子で、ちょっと日本語を試しに教えさせてもらう一日をもたせてもらうことになった。

 二年生まで勉強していたけれど、1年のブランクは大きく、多少読み書き会話、日本の日本人の子供というわけには行かないけれど、確かに教えれば勉強していたことが明らかな読み書きはできるので、ちょっと芸術的センスのある少年でもあるので、俳句を一句暗唱してもらうことにした。上手に覚えることができるし、何よりも自発的に難しい漢字もノートに書き写してくれるでは!!こんなに日本語を意欲的に勉強してくれる少年の日本語をブラジルでも伸ばせないものか・・・という勝手な欲望が芽生えてきたけれど、ここはブラジル。世界とつながるブラジル。ポルトガル語も基本言語である。でも、この何事にも意欲的な少年の日本語力を維持できないのは少し残念に思う。

 そうはいっても、少年のファミリーは父親の方がスペイン系ということで、スペイン滞在のビザを申請中ということで、スペインに行く可能性もあるらしい。華僑でも和僑でもない、伯僑(ブラジル僑)とでもいうのだろうか。ちょっと俳句も日本語も知っているたくましいブラジル僑もいいかもしれない。何よりも全てに前向きで意欲的である内面がこれからも育まれることが一番の少年の財産となるように思う。

 とにかく、ブラジルの人々は世界のどこかに縁のある人が多く、その気になれば、前進するパワーは、多分、戦後のものに豊かになった時代の日本人以上に長けているんじゃないかなあ。


電線

2012-01-16 06:58:19 | Weblog

 手に届くところまで電線が垂れ下がっていたので危ないなあと思い、ふと頭上を見上げると、いつもは気にならなかったのにかなりの電線が歩道の上に張り巡らされていた。一本ぐらい無断で電気を引っ張っていても誰も分からないし、電力会社の人さえ気付かないかも。


大人3人でちょうどいい

2012-01-14 07:22:57 | Weblog

 1歳くらいの女の子が通り道で腰掛けては、歩かそうとすると泣いて、保護者はかなり大変であろう光景だった。幸い女性3人で1人の子を見ていたため、子供へも余裕な応対でストレスとは無縁な風景だった。小さい子を見るのは絶対に大人が最低でも二人以上いるのが理想的と改めて実感。


雨季の読書

2012-01-12 08:01:08 | Weblog

 月曜日から雨が続き、大ぶりではないけれど、出歩くにはちょっとという天候だった。

 ここのところご好意でいつも連れて行ってもらっている図書館の存在が、改めてありがたいと思うように。

 子供向けの本は高いし、一度読んだらプイと言うことも多く、借りられるものなら借りる方が助かったりする。しかも、図書館の本は案外きれいなものも多く(あまり借りる人がいないのではないだろうか・・・)。

 昔ムツゴロウさんがブラジルでミニョコン(大ミミズ)を食べていたことが忘れられないのだけれど、ブラジルらしい一冊じゃないだろうか、『ミミズの日記』

 ブラジルの日本関係の機関や各県人会を訪ねると、知られざる裏日本史とでもいうべく珍しい人間物語の本が並んでいたりする。

 兵庫県人会にて故郷を回帰する一冊。兵庫県の海外関係郷土史に登場しそうな人の自伝。


手のり野鳥

2012-01-11 07:29:37 | Weblog

 スズメのようによく見かけるスズメのようなかわいい野鳥。

 何とかという名前らしく(言葉を一回では聞き取れず)、普通は近づけば逃げるのだけれど、いつも花を愛でる心優しいオジちゃまだけにはよく懐き、手を出せば餌があってもなくても飛んでくるらしい。カゴではなく、家の前の街路樹にツガイで住み着いているのだとか。