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『ユダヤの商法』

2005年08月12日 | Weblog
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584001979/
本日の一冊は、今はなき、日本マクドナルド社の創業社長、藤田田さんによる大ベストセラーです。

氏が仕事で接したユダヤ人たちの商慣習、行動パターンをもとに、ユダヤの商法について説いたもので、今は残念ながら、絶版となっています。

アマゾンのマーケットプレイスに少し出ているので、欲しい方は急いだ方がいいと思います。

本書の最大の特徴は、キレイごと抜きで金儲けのコツを堂々と書いていること。今をときめくITベンチャーの某社長もこの本を読んで衝撃を受けたそうですが、それもまあ納得できる内容です。

書かれていること自体は、まあ商売の王道と言えば王道なのですが、藤田氏の価値観や語り口がえげつない。

商売をする人のための権謀術数の書、と言えるでしょう。

倫理的にどうかという点を除けば、事例も豊富で、刺激的。まだ読んだことのない人は、この機会に、ぜひ。
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■ 本日の赤ペンチェック
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数字になれ、数字に強くなることが、ユダヤ商法の基礎であり、儲けの基本である。もしも、金儲けをしたい、という気持ちがあるなら、ふだんの生活の中へ数字を持ちこんで、数字になれ親しむことが大切である

「きれいな金」「きたない金」はない
ユダヤ商法に商品はふたつしかない。それは女と口である

ユダヤ商法には、あいまいさはないし、思いちがいもないのである。ちょっとしたことでも、面倒がらずにメモを取るべきである

大損しても納期はまもれ

流行には、金持ちの間ではやり出すものと、大衆の中から起こってくる流行の二つがある。この二つの流行をくらべてみると、金持ちの間から起こってくる流行のほうが、圧倒的に息が長い

一度、商売がうまくいった相手でも、ユダヤ人は次の取り引きの際には、新しく取り引きを開始する相手以上にはけっして信用しようとはしない

「ミスター・フジタ。ヒマのない人間はお金儲けなんかできません。商人は金を作ろうと思ったら、まずヒマを作らなくてはダメです」

本当の商人はきらいなものを売る。自分がきらいなものだと、どうやれば売れるか、を真剣に考える。自分の弱点だから、ある場合には必死になる
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『ユダヤの商法』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4584001979/
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■目次■
PART1 これがユダヤの商法だ
PART2 私自身のユダヤ商法
PART3 ユダヤ商法のバックボーン
PART4 銀座のユダヤ人語録
PART5 「円」を吸うユダヤ商法
PART6 ユダヤ商法とハンバーガー
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