鳥取県 曹洞宗 松風山 永明寺

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鎌倉市と岩美町の比較

2013-01-08 11:58:48 | 地域に関する管見
  逗子海岸、鎌倉の由比ヶ浜、湘南海岸から大磯にかけては、岩美町の東浜海岸、熊井浜、浦富海岸、砂丘海岸にかけての自然環境とよく似ています。特に大磯は、戦後、岩崎家大磯別邸に孤児院エリザベス・サンダースホームが設立され、岩美町浦富出身の外交官 澤田廉三先生と妻の澤田美喜さん(三菱財閥の創業者 岩崎弥太郎の孫娘)ゆかりの地です。そんな澤田先生は、故郷の浦富海岸も大好きで、熊井浜に鷗鳴荘という別荘を建てたり、「浦富小唄」を作詞・作曲されたりしています。
  このように鎌倉市あたりと岩美町には地形的な共通点があり、それぞれに歴史があるのですが、観光客の入りから見ると、首都圏からの近さ、鎌倉幕府がおかれ寺社の規模がちがうこともあり、圧倒的に鎌倉市のほうが年間通じて多くの人々が訪れる人気の観光スポットになっています。では、鎌倉市のあたりにあって岩美町に足りないのは何なのでしょうか。
  先日、鳥取県第二教区曹洞宗寺院の護持会研修会で兵庫県美方郡にある浄土真宗の西光寺(新温泉町浜坂)、天台宗の巖山寺(新温泉町飯野)を訪れました。そのときに写真のような「美方郡の自慢景観 お寺のある風景」(兵庫県建築士会浜坂支部地域活性化委員会、北但西部 夢まちづくり推進会議 発行)という小冊子が目をひきました。この小冊子は、美方郡(新温泉町と香美町)に点在する52ヶ寺院を写真と地図でわかりやすく示しています。
  この小冊子のようなことは、ほんの一例ですが、ブログを書いている筆者自身も含めて、岩美町に住んでいる町民は、どれだけ地元の有形・無形の文化財や史跡のことを知っているでしょうか。お寺のブログなので話題がそちらにいきがちですが、今は、ばらばらに点在している寺社の由来をつなぎ合わせてテーマごとに分類してみると、もしかすると人々をよびこむような新発見があるかもしれません。
  最近、岩美町を含む山陰海岸国立公園が世界ジオパークネットワークへの加盟を認定され、山陰海岸ジオパークのジオスポット(見どころ)のガイド養成など町としても力をいれていて、とてもよいことだと思います。それとともに地域の歴史や文化を大切にしていることが、岩美町を訪れた時に伝わるような町づくりも加われば、なおよいのではないでしょうか。

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