ここではないどこかへ -Anywhere But Here-

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The Sensitive Sound Of Dionne Warwick

2008-01-24 06:15:42 | 音楽
"Dionne Warwickを聴こうシリーズ"第2弾(笑)。作品はデビュー作から飛んで4作品目の『The Sensitive Sound Of Dionne Warwick』。
とにかく「センシティブ」なのがポイントなのだろう。

この頃になってくるとバカラックも彼女の力量がおおよそ分かってきたのか、
より彼女の個性を生かしたトータルなアルバム作りを志向しているようである。
したがって、アルバム・オリエンテッドな落ち着いた作品に仕上がっている。
シングル・ヒットの寄せ集めではないので、ヒット曲はないものの、
Bacharach-Davidの曲もアレンジも非常に凝ったものになっている。
徐々に彼らの作風や制作スタンスが明確になってきている点で聴き所の多いアルバムである。

「Unchained Melody」や「You Can Have Him」などのカヴァー曲も何曲か収められているが、圧倒的にBacharach-David作品の方がいい。
より彼女の個性を把握しているからだろうし、アレンジも自家薬籠の物という感じだ。
「Wives&Lovers」をはじめ「Don't Say I Didn't Tell You So」などアルバムの後半からはバカラック・サウンドの真髄を楽しむことができる。