全日空が23年度から客室乗務員を対象に週2日からの勤務を可能とする制度を導入するとのことだ。
従来週5日勤務が基本だったが新制度を利用すればたしかに副業や地方居住、子育てや介護介助などがやりやすくなるに違いない。
全日空に限らず多様な働き方が選択できる制度を導入する企業が増えてきた。
ふと思ったのが経営基盤が脆弱で従業員数も限られる中小企業が同様にこんなフレキシブルな働き方を導入できるかどうか、ということだ。
さらに言えば今年は「賃上げ」が労使間の大きなテーマだがやっぱり中小企業がついていけるか気がかりだ。
大企業であればもともと収益性があったり、内部留保もあるだろう。
社会的なメンツもあるからそこそこ賃上げに応じるところが多いと思うが中小企業はなかなか思いが叶わないところも多いのではないか。
首相は「インフレに見合う賃上げを」と経営者層に要請しているが、中小規模を含めた全企業にその意思がキチンと浸透しているのだろうか。
全国の商工会議所や業界団体などを活用してさらに実効性のある賃上げ対策を期待したい。