首相が今日「内閣感染症危機管理庁」の新設を表明するとのことだ。
更なる感染症の襲来に向けて政府対応や研究開発の指揮命令系統の一本化することに異存はない。
ただ組織を新設すればほぼ問題が解決すると考えるのは大間違いだ。
昨年当時の首相の肝いりで新設された「デジタル庁」が未だに確固たる成果を挙げられず苦悶している。
「仏作って魂入れず」という諺があるが新組織が所期の目的にかなった活動を行えるようにするためには外観だけではなくふさわしい能力や規範性を具備することが重要だ。
昨今の国交省管轄の知床観光船事故や熱海での土石流事故などを見ていると既存組織ですら魂が入っていない。
まして新設組織となれば本当に大丈夫なのかと心配になる。
繰返しになるが組織を作れば事足れりではなくこれからが本当の力仕事なのだ。
関係者にはその覚悟をもって、そして常に進捗状況をチェックしつつ業務に精励してほしい。
それは決してたやすい仕事ではないことを肝に命じて、ね。