米駐日大使の鉄道利用に思う

先日興味深いニュースを目にした。
着任して日の浅い米国の駐日大使が米海軍の横須賀を視察訪問した際に公用車やへリではなく民間鉄道を利用したということである。
乗車路線・区間はそれぞれ京急急行線と品川・横須賀中央間と聞いたがこの区間は以前通勤で利用していただけに馴染み深い。
大使には夫人や駐在武官も同行したと聞いたが果たしてどんな印象を抱いたのか、聞いてみたいものだ。
翻って我が国の政治家たちももっとローカル線を利用したらどうだろう。
無論セキュリティ上の課題があるかもしれないがそこは一定の配慮を払っての話だ。
駅ナカでの光景や乗客との交流は「国民の素（のまま）」に触れることになり為政者にとってプラスになるはずだ。
車座なんて予め設定された場所（これはこれで結構だが）よりも本当の肉声に耳を傾けたらもっと大きなヒントが得られるに違いない。
「駐日大使の場合は無類の鉄道ファンだから」と自分ができない理由を振り回すのではなく「市井にこそ政治の源泉あり」と認識しもっと民間鉄道を利活用したらいいと思ったのだ。