・いろいろな問題を抱えていようが、」AVはおそらくこの世界から、少なくとも日本からはなくならないでしょう。だったら下品だ不潔だと排除するのではなく、その実情を知るほうが現実的なアプローチです。
・AVなら”ゴールドフィンガー“と称されるような魔法のテクニックを持つAV男優さんから次元の違うセックスを教えてもらえるかもしれない。私自身が”最終的に“AVに出ようと思えたのは、そんな制に対する好奇心からです。「AV業界の裏側という最強に面白いネタを手に入れて、目先の大金もついてくるって、いいかも？」って。
・AV女優は地方出身者が多い。
・NG項目を決める
キス、ディープキス、オナニー、オモチャ（バイブ・ローター・電マ）、乳首舐め、手コキ、フェラ、イラマチオ、本番（本当にセックスすること）、中出し、剃毛、レズ（ペニスバンドを挿入する・される）、アナル舐め（する・される）、複数プレイ（〇人までなら）などなど。
・業界三大NG
アナル、SM、スカトロ
・女優のカテゴリ
①単体女優
②企画単体女優
③企画女優
・AVデビューするときにある数値目標を立てました。それは、「AV男優50人とセックスする」こと！ 私の経験人数は47．デビューが決定するまでにプラス3人とベッドインして私生活での数字をキリ良く50人にし、これから待ち構えるアダルト現場でもう50人と肌を合わせて「友達00人できるかな」の感覚で100を目指そうと狙っていたのです。
・AV現場では「女優はお姫様あつかいすべき」とい風潮が当然のように存在していて、あまりの“気づかってます”アピールにこちらが恐縮してしまうこともしばしば。
・バレないためのパブリシティ制限
①パッケージの顔出しNG⇒企画作品しか出演できない
②SNSや宣伝媒体での顔出しNG⇒大々的に売り出せない
③ファンの前で顔出しNG⇒発売イベントに協力できない
・AV出演料はピンキリ
①単体50万円～
②企画単体10万円～
③企画5万円～
私がキカタンとして受け取った一本の最高値は60万円。
確か内容がアナルとかハードめの解禁ものだったはずです。
素人のデビュー作は20～30万円だけど、元芸能人の箔がついて60万円でした。
・ただし知識ゼロで飛びつくと「一度限り出演料5万円で出たものがノーモザイクのまま流出されていた」なんて騙された話もあるので要注意です！
・AV男優は基本的に事務所へ所属にしていない。
・女優に与えられる権限
①男優指名システム
②NG男優リクエスト
・男優のランクとギャラ
①汁男優 3,000円程度から発射すればするほど増えていくシステム
②フェラ男優 1万円程度
③絡み男優 ５万円～6万円
・人気男優は出張ホストでも稼ぐ
レジェンドの加藤鷹さんは、最高額7万円
・私の最初のAV撮影会は2014年の7月。5月に事務所に入ってから２か月後のことでした。
やっぱり「今日で私はAV女優になるんだ」という不安と恐怖心はありました。
・絡み前は男女共にシャワーを浴びる決まりです。私にとって初体験だったのが、現場に必ず置いてある『プチシャワー・セベ』。それまで使ったことがなかったので、初めて使い捨てビデの存在と使用法を教えてもらいました。
・やっぱり男優さんはすごかった！ 絡みのシーンは、挿入している時間だけでも30分くらいあったりします。・・・。実は私、プライベートでは挿れたら３分くらいでイっちゃうお手軽セックスばかりだったので、とにかく第一印象は「長いっ！」でした。
・撮影を楽しくしてくれた隠語ノート
タチ（いわゆる攻め役、受け役は“ネコ”）
・AVの台本はエロシーンに「絡み」と記してあるだけで、丁寧なものでも体位か大まかなプレイ内容（シックスナイン、アナル舐め、手コキなど）くらいしか書かれていません。
・元々、エッチの間は何を喋ればいいかわからずいつも不安だったけれど、隠語トーク力はこうして確実に上がりました。
・肛門だってトレーニングが必要
女優はお手洗いでイチジク浣腸を済ませ、アナル男優さんの待つ場所に向かいます。
アナル現場は、必ず慣れた男優が入念に女優の尻穴をほぐしてくれる時間が用意されています。
「アナルプラグ」を知ってからは、とても頼りにしていました。
・手作りザーメン
ギジザーと称される白濁汁の中身は、過去は「ローション×練乳」「卵白×練乳」などの組み合わせが主流であったものの、最近はもっぱらミニッツメイドのゼリー飲料「朝バナナ」一択。何も混ぜることなく、そのまま使えちゃう便りのなるヤツです。
・潮吹きや汗だく系の現場はペットボトルの水とポカリスエットがたくさん並び、「ポカリの水割り」を我々は”潮吹きドリンク“と呼びます。
・“潮吹き茶”として業界で有名なのは「なた豆茶」です。
体内に溜まった余分な水分を排出してくれる効果があります。
・新聞記者のころも毎月風邪をひいていたのですが、企画単体のAV女優になってからはさらに頻度があがり隔週、15本以上の終日撮影があった月には毎週のように体調を崩していました。
・パパ活=愛人契約も流行中
近年AV女優界で流行しているのが、愛人契約。
・この業界を見てきて感じたのは、お金を求めすぎると「やりたくないこと」「他人に言えないこと」ばかりが仕事になってゆく印象です。AVでさえ言いにくいのに・・・。
今やAV女優は、「とにかくお金が必要だから」でやるものじゃありません。
・最大の問題、ネットへの流出をどうするか
・実際にはAVの応募ではなくて、パーツモデルだったり私のようにアダルトグッズモニターの募集で来た子をひっかけているわけで、結局はスカウトみたいなものなんですよね。
・亡き野村克也監督の言葉に「自分が喜ぶために頑張るのがアマチュア。人に喜んでもらうためにがんばるのがプロ」というものがあります。
「私は今までアマだったんだ」と気づき、「これからはお返しとして、同じだけの年月をプロとして邁進しよう」と心がけ始めました。
・そしてAV引退後も、ユニークな経験のおかげで面白い毎日を送れている。・・・
海外の日本オタクは漫画・アニメに加えてAV好きも多いので女優時代の知名度が役立ち、英語ア喋れる（TOEIC990満点）オタクな私にとって、さちらの趣味を生かせる環境も生まれました。
感想；
女性の視点でAVについて書かれています。
そしてもし、AV女優になるなら、その前にこの本を読んでからにして欲しいとの願いです。
その業界、知らないことが多かったです。
潮吹きも海面に水を含ませて絞ってやるとか、ギジザーを女性の膣内に入れて、出させるとか、いかにも中出ししているように見せるとか、いろいろ工夫していることを知りました。
渋谷果歩さんは好奇心が大きく、いろいろなことにチャレンジしてみたかったようです。