「史上最大の決断 ノルマンディー上陸作戦を成功に導いた賢慮のリーダーシップ」 野中郁次郎 荻野進介共著 より
凡人が非凡化するプロセス
1.職人道を真摯に追求、実践する
2.複数のすぐれたメンターに恵まれる
3.類まれな文脈力を身に付ける 歴史的構想力と文脈力
ソ連の最高指導者フルシチョフをアメリカ1959年9月大統領の山荘があるキャンプ・デーピッドで行われた最初の会談は盛り上がらなかった。
アイゼンハワーは会談中に、フルシチョフにヒューマニストの側面があることを察知し、フルシチョフは近くにある南北戦争の決戦地ゲディスバーグを見たいはずだと思い、誘ったら乗って来た。
近くに大統領の農場の家近くに息子夫婦の家があり、4人の子どもと住んでいた。「30分後にフルシチョフを連れて行くので子どもたちに身づくろいして農場の玄関でフルシチョフに挨拶させなさい」と連絡した。
フルシチョフは大統領の質素な家で彼の息子夫婦と可愛い孫に会い、心を動かされたようだ。フルシチョフはその時間を楽しんだようだ。
それまでのフルシチョフと打って変わり、ソフトになりその後の話し合いが進んだ。アイゼンハワーは自分の家族とその生活ぶりを見せることで平和の大切さを訴えようとした。
フルシチョフの雰囲気が変わったのは、アメリカのリーダーの息子や孫が、祖国にいる自分の息子や孫に重なって見えたのではないだろうか。
フルシチョフが
「このたびの訪米は自分の期待を超えるものであり、とくにアメリカ国民と政府指導者、さらにはアイゼンハワー大統領と彼の家族が示した友好的な感情にそれを感じている。
大統領の人柄にまったく圧倒された、大統領がもう一期その職務を務めることができるなら、われわれの問題は解決されると確信している」
4.アメリカ陸軍という伸び盛りの組織に属していたこと
凡人を非凡に変える「性格スキル」
・真面目に仕事に取り組む
・他人とうまくやる
・前向きに物事に取り組む
・さぼらない
感想;
国と国との関係も、人と人との信頼関係があってこそ、上手く行くのだと思いました。