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★花シリーズ★庭藤

2012年06月08日 | ★花シリーズ★
ニワフジ(庭藤)とはマメ科の植物のひとつ。

特徴

本州(中部、近畿)、四国、九州、中国、台湾の川原などに分布する落葉低木。

庭園や石垣などに植えられるマメ科の小低木で,花期は5~6月頃で、花は長さ12~15mmで10本のおしべがあり紅紫色の花を咲かせる。
植栽されたものが多く、自生は珍しい。

紅紫色または白色の美しい蝶形花を長い穂に密につける。
和名は生育地とフジに見立てた花の美しさを組み合わせたもので,イワフジ(岩藤)ともいう。
高さ30~60cmで,枝は細く,無毛。葉は互生し,7~11枚の奇数個の小葉をつける羽状複葉。
小葉は長楕円形で長さ2~5cm,幅1~2cm,葉の表は無毛,裏には白いT字毛がある。










★花シリーズ★紫陽花

2012年06月07日 | ★花シリーズ★
アジサイ(紫陽花)とはアジサイ科アジサイ属の植物の総称である。
学名は「水の容器」という意味で、そのまま「ヒドランジア」あるいは「ハイドランジア」ということもある。また、英語では「ハイドレインジア」と呼ぶ。

いわゆる最も一般的に植えられている球状のアジサイはセイヨウアジサイ (ヒメアジサイ・テマリ咲きアジサイは別) であり、日本原産のガクアジサイ (Hydrangea macrophylla) を改良した品種である。

樹高は 1-2 メートル。葉は光沢のある淡緑色で葉脈のはっきりした卵形で、周囲は鋸歯状。6 月から 7 月に紫(赤紫から青紫)の花を咲かせる。一般に花と言われている部分は装飾花で、おしべとめしべが退化しており(中性花)、花びらに見えるものは萼(がく)である。ガクアジサイでは密集した両性花の周囲にいくつかの装飾花がみられるが、セイヨウアジサイではほとんどが装飾花となっている。また、装飾花の欠如した変異もある(ガクアジサイ「三河千鳥」など)。

「あじさい」の名は「藍色が集まったもの」を意味する「あづさい(集真藍)」が訛ったものと言われる。また漢字表記に用いられる「紫陽花」は唐の詩人・白居易が別の花に名付けたもので、平安時代の学者・源順がこの漢字をあてはめたことから誤って広まったといわれている。

花の色

花(正確には萼)の色は、アントシアニンのほか、その発色に影響する補助色素(助色素)や、土壌の pH (酸性度)、アルミニウムイオン量、さらには開花からの日数によって様々に変化する。そのため、「七変化」とも呼ばれる。一般に「土壌が酸性ならば青、アルカリ性ならば赤」と言われているが、土壌の pH (酸性度)は花色を決定する要因の一つに過ぎない。花弁(正確には装飾花)に含まれる補助色素によっては青になり得ない、またはなり難いものがあるほか、pH は地中のアルミニウムがイオン化する量を左右する要因に過ぎないため、仮に酸性土壌であっても地中のアルミニウムの量が少なければ花が青色になることはない。また、初めは青かった花も、咲き終わりに近づくにつれて赤みがかかっていく。

花の色が緑色になることがあり、観賞用として緑の花が販売されることもある。花が緑色の品種もあるが、日本ではファイトプラズマ感染による「アジサイ葉化病」に罹ったものも稀にみられる。この病気の治療法はまだなく、感染拡大を避けるため発病株の処分が求められる。






















毒性

アジサイは毒性があり、ウシ、ヤギ、人などが摂食すると中毒を起こす。症状は過呼吸、興奮、ふらつき歩行、痙攣、麻痺などを経て死亡する場合もある。日本では、飲食店などが毒性を持つアジサイの性質を知らずに料理に使用してしまい、経口摂取した客が中毒する事故が発生している。

アジサイには青酸配糖体(グリコシド)が含まれており、それが中毒の原因であると考えられている。ただし、農業・食品産業技術総合研究機構動物衛生研究所によると、原因物質は青酸配糖体ではなく、別の物質の可能性があるとしている。厚生労働省の課長通知においても、アジサイに青酸配糖体が含まれていることについての知見が十分ではないことから、2008年8月18日付けで「アジサイの喫食による青酸食中毒について (2008年7月1日) 」の文書を廃止している。
毒成分 アミグダリン (amygdalin) 、アントシアニン (anthocyanin) 、ヒドラゲノシド A、グリコシド
毒部位 蕾、葉、根
毒症状 めまい、嘔吐、痙攣、昏睡、呼吸麻痺

★花シリーズ★赤花下野草

2012年06月06日 | ★花シリーズ★
アカバナシモツケソウ(赤花下野草)はバラ科シモツケソウ属の多年草。シモツケソウの高山型変種。

バラ科の多年草。クサシモツケともいう。高さは0.6~1メートルで、まばらに分枝する。頂葉は大きな掌状に5~7裂した羽状複葉となる。7~8月、茎頂に集散花序をつくり、4~5ミリメートルの紅色花を密につける。花弁は4~5枚、卵円形、萼(がく)は4~5枚で反り返る。本州の中南部、九州の山地に生育する。名は、花が同じバラ科の落葉低木のシモツケに似た草の意味である。

同属に、オニシモツケ(鬼下野)、キョウガノコ(京鹿子)、セイヨウナツユキソウ(西洋夏雪草)などがある。

オニシモツケF. kamtschatica Maxim.は、茎は高さ1~2メートル、7~8月、白色の小花を集散花序に密生する。シモツケソウの仲間ではいちばん大形で、茎、葉に毛があり、痩果(そうか)は剛毛を密生する。北海道、樺太(からふと)(サハリン)、千島、カムチャツカに分布する。

キョウガノコF. purpurea Maxim.は、茎は高さ0.6~1.5メートル、直立して紫紅色を帯び、無毛。葉は掌状で5~7裂し、長い柄をもつ。6~7月、集散花序に紅紫色の小花を密生する。日本原産種とされるが、現在、自生はみられない。名は、花序を京染めの鹿の子(かのこ)絞りに見立てたもの。

セイヨウナツユキソウF. ulmaria Maxim.は、西アジア、モンゴルおよびヨーロッパの原産種で、茎は高さ1~2メートル、葉は掌状で浅く3~5裂し、長さ5~10センチメートル。7~8月、集散花序に白色の小花を多数つける。セイヨウナツユキソウの一種で、花期が6~7月で葉に黄の斑(ふ)の入るフイリセイヨウナツユキソウもある。

いずれの種類も適湿の肥沃(ひよく)地がよく、また半日陰程度でもよく育つ。キョウガノコはやや寒さに弱いので、寒地では防寒したほうがよい。




















★花シリーズ★蛍袋

2012年06月05日 | ★花シリーズ★
ホタルブクロ(蛍袋)とは、キキョウ科の多年草。初夏に大きな釣り鐘状の花を咲かせる。

開けたやや乾燥した草原や道ばたなどによく見られる草本で、全体に毛が生えている。根出葉は長い柄があり、葉身はハート形。匍匐枝を横に出して増殖する。初夏に花茎を延ばす。高さは、最大80cmくらいにまでなり、数個の釣り鐘型の花を穂状につける。花は柄があって、うつむいて咲く。

山間部では人里にも出現する野生植物であるが、美しいので山野草として栽培されることも多い。花色には赤紫のものと白とがあり、関東では赤紫が、関西では白が多い。

分類

変種

ヤマホタルブクロ 学名、Campanula punctata Lam. var. hondoensis (Kitam.) Ohwi
ホタルブクロの変種で、山地に多く生育する。ほとんど外見は変わらないが、萼片の間が盛り上がっている。一方、ホタルブクロは萼片の間に反り返る付属片がある。

近縁種

園芸植物として親しまれているカンパニュラ(つりがねそう)は、同属植物で、主に地中海沿岸地方原産の植物を改良したものである。

名称

和名は、子どもが本種の袋のような花にホタルを入れて遊んだことに由来する。






















★花シリーズ★武蔵鐙

2012年06月03日 | ★花シリーズ★
むさしあぶみ 【】
(1)昔、武蔵国で作られた鐙。鐙に鉄板が連なり、その先に刺鉄(さすが)を付けたもの。和歌では、「さすが」に、また鐙は踏むところから「ふみ」にかけて用いる。


(2)サトイモ科の多年草。関東以西の林内に生える。根葉は二個つき、三出複葉。五月、花茎を立てて棍棒状の肉穂花序をつける。花序は黒の縦縞(たてじま)がある鐙状の仏炎苞(ぶつえんほう)に包まれる。

わが国の本州、関東地方以西から四国・九州、それに朝鮮半島や中国に分布しています。海岸に近い林内の湿ったところに生え、高さは30~60センチになります。葉は3出複葉で、小葉は卵形です。3月から5月ごろ、真っ直ぐに花茎を伸ばして、暗紫色から緑白色の仏炎苞に包まれた花を咲かせます。名前は、仏炎苞のかたちが武蔵の国で作られていた馬具の鐙(あぶみ)に似ていることから。この塊茎は有毒ですが、漢方では天南星(てんなんしょう)と呼んで、薬用にされます。
サトイモ科テンナンショウ属の多年草で、学名は Arisaema ringens。英名は Jack in the pulpit, Musasi-Abumi。














★花シリーズ★アフリカハマユウ

2012年06月02日 | ★花シリーズ★
南アフリカ原産の多年草で大形種です。

ユリ科ハマオモト属の常緑多年草で、学名は Crinum bulbispermum。英名は Orange river lily。

わが国へは明治時代のはじめに導入され、本種は日本では長らくCrinum latifolium(インドハマユウ)とされて来たが、正しくはCrinum bulbispermum(アフリカハマユウ)であることが判明したそうである。
ただし、一般にはまだインドハマユウの名前でも流通しており混乱も見られる。
広く普及してきましたが、最近になってやっと同定の誤りがあったことが判明しました。大きな鱗茎があり、葉は長さ80センチメートル、幅10センチメートルくらいで鮮緑色。テッポウユリに似た桃色または白色の花を多数つける。
関東地方以西では露地でも越冬する。種子ができず、繁殖は株分けによる。6月から7月ごろ、花茎を伸ばして散形花序をだし、白色の漏斗形の花を咲かせます。花披片には紅色の縦筋が入ります。白花品種もあります。耐寒性はやや低いですが、関西地方以西では露地で越冬します。

日本には園芸種として1920年代に入ったと言われている。今日では関東以西の所々で逸脱したものが見られる。

写真は堀切菖蒲園にて。

















★釣り★アユ解禁…相模川に太公望続々

2012年06月01日 | ★出来事★
神奈川県の相模川で1日、アユ釣りが解禁された。中流域にある相模原市緑区では、地元や東京都内などから訪れた太公望約100人が夜明けから一斉に釣り糸を垂れた。

同県内水面試験場によると、今年は春先まで寒さが続いた影響で、アユの遡上(そじょう)は4月上旬と例年よりも半月近く遅れ、体長も12~15センチとやや小ぶりという。

約2時間で12センチのアユ2匹を釣り上げた同区南橋本の栗下豊広さん(70)は「動きが鈍く、今年はあまり良くない」と苦笑い。近くで友釣り用のおとりのアユを販売する笹野淳子さん(64)は「水温が上がれば育ちが良くなり、動きも活発になります」と話していた。【高橋和夫】
文・毎日新聞 6月1日(金)より。




















アユ(鮎)は、サケ目・アユ科に分類される魚。川と海を回遊する魚で、日本では代表的な川釣りの対象魚であり、重要な食用魚でもある。地方公共団体を象徴する魚として指定する自治体も多い。稚魚期を降海し過ごすアユ( Plecoglossus altivelis altivelis )は、琵琶湖産コアユと区別するため、海産アユとも呼ばれる。

かつてはキュウリウオ科として分類されていたが、Nelson(1994)は一種のみでアユ科・アユ属とする分類を提唱しており、統一見解は見出されていない。

特徴
成魚の全長は30cmに達するが、地域差や個体差があり、10cmほどで性成熟するものもいる。若魚は全身が灰緑色で背鰭が黒、胸びれの後方に大きな黄色の楕円形斑が一つある。秋に性成熟すると橙色と黒の婚姻色が発現する。口は大きく目の下まで裂けるが、唇は柔らかい。歯は丸く、櫛(くし)のような構造である。

北海道・朝鮮半島からベトナム北部まで東アジア一帯に分布し、天塩川が日本の分布北限。遺伝的に日本産海産アユは南北2つの群に分けられる。中国では、河川環境の悪化でその数は減少しているが、2004年に長江下流域でも稚魚が発見された報告があるなど、現在も鴨緑江はじめ、東部の各地に生息している。また、中国では浙江省などで放流や養殖実験が行われている。台湾でも中部の濁水渓以北で生息していたが、現在は絶滅が危惧されている。

生活史
アユの成魚は川で生活し、川で産卵するが、生活史の三分の一程度を占める仔稚魚期には海で生活する。このような回遊は「両側回遊」(りょうそくかいゆう)と呼ばれる。ただし、河口域の環境によっては、河口域にも仔稚魚の成育場が形成される場合もある。

9月-2月頃、親のアユは川の下流に降り、砂や小石の多い浅瀬で集団で産卵する。水温15℃から20℃で2週間ほどすると孵化する。孵化した仔魚はシロウオのように透明で、心臓やうきぶくろなどが透けて見える。

孵化後の仔魚は全長約6mmで卵黄嚢を持つ。海水耐性を備えているため仔魚は数日のうちに海あるいは河口域に流下し、そこでカイアシ類などのプランクトンを捕食して成長する。全長約10 mm程度から砂浜海岸や河口域の浅所に集まるが、この頃から既にスイカやキュウリに似た香りがある。この独特の香りは、アユの体内の不飽和脂肪酸が酵素によって分解された時の匂いであり、アユ体内の脂肪酸は餌飼料の影響を受けることから、育ち方によって香りが異なることになる。水質の綺麗な中流域では、夏季には鮎の密度が高いと、川原が鮎の芳香で満たされる事がある。一般的に水質が良い河川のアユはスイカの香りで、やや水質が落ちてくるとキュウリの香りとなってくることは友釣りをする釣り師の常識であるが、友釣りをしない人にはほとんど知られていない。

稚魚期には、プランクトンや小型水生昆虫、落下昆虫を捕食する。体長59~63mmになると鱗が全身に形成され稚魚は翌年4月-5月頃に5-10cm程度になり、川を遡上するが、この頃から体に色がつき、さらに歯の形が岩の上のケイソウ類を食べるのに適した櫛(くし)のような形に変化する。川の上流から中流域にたどり着いた幼魚は水生昆虫なども食べるが、石に付着するケイソウ類(バイオフィルム)を主食とするようになる。アユが岩石表面の藻類をこそげ取ると岩の上に紡錘形の独特の食べ痕が残り、これを特に「はみあと(食み跡)」という。アユを川辺から観察すると、藻類を食べるためにしばしば岩石に頭をこすりつけるような動作を行うので他の魚と区別できる。

多くの若魚は群れをつくるが、特に体が大きくなった何割かの若魚はえさの藻類が多い場所を独占して縄張りを作るようになる。縄張りは1尾のアユにつき約1m四方ほどで、この縄張り内に入った他の個体には体当たりなどの激しい攻撃を加える。この性質を利用してアユを掛けるのが「友釣り」で、釣り人たちが10m近い釣竿を静かに構えてアユを釣る姿は日本の夏の風物詩である。

夏の頃、若魚では灰緑色だった体色が、秋に性成熟すると「さびあゆ」と呼ばれる橙と黒の独特の婚姻色へ変化する。成魚は産卵のため下流域への降河を開始するが、この行動を示すものを指して「落ちあゆ」という呼称もある。産卵を終えたアユは1年間の短い一生を終えるが、柿田川などの一部の河川やダムの上流部では生き延びて越冬する個体もいる。

日本では、1987年にアユの冷水病が確認されている。

名前
香魚、年魚、アイ、アア、シロイオ、チョウセンバヤ(久留米市)、アイナゴ(幼魚・南紀)、ハイカラ(幼魚)、氷魚(幼魚)など、雅語的表現や地方名、成長段階による呼び分け等によって様々な別名がある。

アユの語源は、古語の「アユル」から来たものだとされている。アユルとは落ちるという意味で、川で成長したアユが産卵をひかえて川を下る様からつけられた呼び名である。

現在の「鮎」の字が当てられている由来は諸説あり、アユが一定の縄張りを独占する、つまり占めるところからつけられた字であるというものや、日本書紀にでてくる話に神功皇后が今後を占うために釣りをしたところ釣れた魚がアユであったため占魚とあてられたものがある。

古くは1年しか生きないことに由来する「年魚」、体表の粘膜に香りがあることから「香魚」、鱗が細かいことから「細鱗魚」などがあてられていた。アユという意味での漢字の鮎は奈良時代ごろから使われていたが、当時の鮎はナマズを指しており、記紀を含め殆どがアユを年魚と表記している。現在の鮎が一般的に書物などにあてられたのは平安時代・室町時代ごろからとされる。

中国で漢字の「鮎」は古代日本と同様ナマズを指しており、中国語では「香魚(シャンユー、xi?ngyu)」が標準名とされている。地方名では、山東省で「秋生魚」、「海胎魚」、福建省南部では「溪鰛」、台湾では「[魚桀]魚」(漢字2文字)、「國姓魚」とも呼ばれる。

ちなみに俳句の季語として「鮎」「鵜飼」はともに夏をあらわすが、春には「若鮎」、秋は「落ち鮎」、冬の季語は「氷魚(ひお、ひうお)」と、四季折々の季語に使用されている。