旅行、飲食、草花、イベント、乗り物、出来事など。

日々の生活の中から様々な物を写真付きで。

★ダリア・ミッドナイトムーン★花シリーズ

2012年10月17日 | ★花シリーズ★
ダリア・ミッドナイトムーン

秋に満開となるガーデンダリアです。花が少なくなる季節にたくさんの花を咲かせてくれ、切花、花壇、鉢植えにおすすめです。挿芽苗ですので、そのままコンテナにガーデニング用の素材として植えても根がかさばりません。ダリアをポット苗感覚で利用できます。

ミッドナイトムーンの花色は黄色。葉は銅葉です。

タイプ:キク科ダリア属
原産地:中央アメリカ
植付け適期:5~6月、9~11月
開花時期:5月~10月
草丈:30~120センチ
用途:花壇・切花・鉢植え

栽培方法
日当たり・水はけのよい土に植えてください。植付け時に堆肥などを混ぜると大きく生長します。水を与えすぎると間伸び・根腐れを起こすので注意してください。アブラムシが発生しやすいので、浸透性殺虫剤をまくなどして予防してください。冬は地上部が枯れてきたら根元から切り戻し、春を待ちます。

増やし方:分球、挿し芽、タネ蒔きで。分球は10月頃地下部の茎を15センチほど残して上部を切り、球根を掘り上げ湿らせたバーミキュライトと一緒に袋に入れ5℃位で貯蔵しておき1球に1芽を付けてカッターナイフなどで分球します。挿し芽は若い茎を7~8センチ切り、砂や赤玉土に。










★蔦★紅葉

2012年10月16日 | ★花シリーズ★
ツタ(蔦)は、ブドウ科ツタ属のつる性の落葉性木本。別名、アマヅラ、ナツヅタ、モミジヅタ。

ツタという言葉は、ツタ属の植物を総じて称することもある。英語でのアイヴィー(Ivy)との呼び方はキヅタ類を指すことが多い。

特徴

葉は掌状に浅く裂けるか、完全に分かれて複葉になり、落葉性。まきひげの先端が吸盤になって、基盤に付着する。無理やり抜いた場合はポツポツと吸盤だけが残る。5枚の緑色の花弁を持つ小さな花をつける。

ツタ属植物は、アジアから北アメリカに15種が自生し、日本にはツタのみが本州から九州に自生する。「つた」の名称は他の植物や岩に「つたって」伸びる性質から名づけられた。建物の外壁を覆わせ、装飾として利用される。

また、日本では古来から樹液をアマヅラと呼ばれる甘味料として利用していた。ナツヅタの名は、ウコギ科キヅタをフユヅタと呼んだため、その対比で呼ばれた。




























家紋

蔦紋(つたもん)は、ツタの葉・茎・花を図案化した日本の家紋の一種である。

家紋としての初見は不明であるが、江戸時代に松平氏が用い、8代将軍である徳川吉宗が用いたことから広まったともいわれる。 『見聞諸家紋』には、椎名氏(蔦)、富田氏(蔓蔦)、高安氏(竹笹輪に蔦)が載せられている。 ほかに『寛政重修諸家譜』には、津藩藤堂氏が「藤堂蔦」、本荘藩六郷氏、西尾藩(大給)、小島藩(滝脇)、棚倉藩(松井)ら各、松平氏が「蔦」で載せられている。

また、ほかの樹木や建物などに着生する習性から付き従うことに転じて、女紋として用いられることがあった。 蔦が絡んで茂るさまが馴染み客と一生、離れないことにかけて芸妓や娼婦などが用いたといわれる。出典・ウィキペディアフリー百科事典。

★咱夫藍★アヤメ科の多年草

2012年10月15日 | ★花シリーズ★
サフランは、地中海沿岸を原産とするアヤメ科の多年草。およびそのめしべを乾燥させた香辛料。

別名薬用サフランと呼んで、同属植物で観賞用の花サフラン(クロッカス)と区別する。

名称はアラビア語で「黄色」を意味する「アスファル」を語源とする「ザアファラーン」に由来する。日本では、咱夫藍の漢字を宛てる。洎夫藍、洎夫蘭、泊夫藍などの表記も見られるが、いずれも字音が合わず、誤字である。

成分は、α、β、γ‐カロテン。他に色素配糖体であるクロシン、無色の苦味配糖体ピクロクロシン 、精油(8-10%、テルペン、テルペンアルコール、エステル)、クロセチンなどを含む。クロシンは水溶性で油には溶けない。香りの主成分はサフラナールである。

歴史

紀元前からヨーロッパでめしべが香料・染料として利用されていた。古代ギリシアではサフランの黄色が珍重され、王族だけが使うことを許されるというロイヤルカラーとされた時代もある。

日本へは江戸時代に薬として伝わった。国内での栽培は、1886年(明治19年)、神奈川県大磯町(旧国府村)の添田辰五郎が病気の母親のため、球根の輸入と栽培を試みたのが始まり。

1897年(明治30年)に内務省横浜衛生試験所の認定を受け、商品化・輸出されるようになった。
1903年(明治36年)には、辰五郎から球根を譲り受けた吉良文平によって大分県竹田市へ伝わり、同地は名産地になった。
現在、日本国内の約8-9割が竹田市で生産されている。他には、宮城県塩竈市などで生産されている。




















利用

めしべを乾燥させて、香辛料や生薬として用いる。乾燥の際には、風通しのよい室内で陰干しにする。収率が低いため貴重で、1gあたり500-1,000円程度と高価である。

香辛料

めしべは、独特の香りを持ち、水に溶かすと鮮やかな黄色を呈するため、南ヨーロッパ、南アジア北部、中央アジア、西アジア、北アフリカにかけて料理の色付けや風味付けのための香辛料として使用される。プロヴァンス地方の名物料理ブイヤベースやスペイン料理のパエリア、ミラノ風リゾット、モロッコ料理のクスクス、インド料理のサフランライスには欠かせない。トルコのサフランボルでは、お湯に入れた「サフランティー」として飲まれている。

生薬

生薬としては番紅花(ばんこうか、蕃紅花とも書く)と呼ばれ、鎮静、鎮痛、通経作用がある(日本薬局方第二部に「サフラン」の名で収録されている)。中国では西紅花、藏紅花の名で生薬として流通している。

動物実験では、サフランの黄色色素であるカロテノイドの一種「クロシン」の摂取が大腸がん予防に効果があるとされる。

安全性

着色や風味付けなどの通常の用途で、食事から経口で摂取する量では安全と思われるとされている。しかし、以下の場合には注意が必要である。
堕胎作用、子宮収縮作用、通経作用に注意が必要である。「授乳中の安全性については充分な情報がないため、避けたほうがよい」、「妊婦には禁忌である」との記述もみられる。
大量摂取は危険と言われており、5g以上摂取すると重篤な副作用が出る。致死量は12-20gである。
オリーブ属、オカヒジキ属、ドクムギ属の植物に過敏症がある人はアレルギー症状に注意が必要である。
出典・ウィキペディアフリー百科事典。

★ススキ★芒、薄

2012年10月14日 | ★花シリーズ★
ススキ(芒、薄)とは、イネ科ススキ属の植物。萱(かや)、尾花ともいう。野原に生息し、ごく普通に見られる多年生草本である。

特徴

高さは1から2m。地下には短いがしっかりした地下茎がある。そこから多数の花茎を立てる。葉は細長く、根出葉と稈からの葉が多数つく。また、堅く、縁は鋭い鉤状になっているため、皮膚が傷つくことがある。

夏から秋にかけて茎の先端に長さ20から30cm程度の十数本に分かれた花穂をつける。花穂は赤っぽい色をしているが、種子(正しくは穎果・えいか)には白い毛が生えて、穂全体が白っぽくなる。種子は風によって飛ぶことができる。

日本には全国に分布し、日当たりの良い山野に生息している。夏緑性で、地上部は冬には枯れるのが普通であるが、沖縄などでは常緑になり、高さは5mに達する。その形ゆえに、たまにサトウキビと勘違いする観光客がいる。国外では朝鮮半島・中国・台湾に分布するほか、北米では侵略的外来種として猛威をふるっている(日本にセイタカアワダチソウが侵入したのと逆の経路で伝播)。

遷移上の位置づけ

植物遷移の上から見れば、ススキ草原は草原としてはほぼ最後の段階に当たる。ススキは株が大きくなるには時間がかかるので、初期の草原では姿が見られないが、次第に背が高くなり、全体を覆うようになる。ススキ草原を放置すれば、アカマツなどの先駆者(パイオニア)的な樹木が侵入して、次第に森林へと変化していく。後述の茅場の場合、草刈りや火入れを定期的に行うことで、ススキ草原の状態を維持していたものである。

分類

本州南部以南の海岸線には、葉の幅が広く、ざらつきの少ないものがあり、これをハチジョウススキという。変種と見なす立場もある。

同属の別種もいくつかある。やや華奢な植物で、水辺に生えて、綿毛が純白のものにオギがある。ススキよりさらに大きく、堤防などに大きな株を作るものにトキワススキがある。他にもカリヤス、カリヤスモドキなど数種が知られるが、多くない。

ススキはイネ科の代表のひとつと見なされているから、ススキの名を持つ植物は多く、たとえば以下のようなものはさほどススキに似ておらず、分類上も近くはないがその名を持っている。
アブラススキ・コメススキ・ヒメアブラススキ・ススキメヒシバなど






















利用

かつては農家で茅葺(かやぶき)屋根の材料に用いたり、家畜の餌として利用することが多かった。そのため集落の近くに定期的に刈り入れをするススキ草原があり、これを茅場(かやば)と呼んでいた。現在では、そのような利用がされないので、その多くは遷移が進んで、雑木林となっている。そのため、ススキ草原に生育していた植物には、かつて普通種であったが、現在は稀少になっているものがある。また、カヤネズミなども同様に見かけにくくなっている。

また、未成熟の穂を食用とする地域もある。

東京・雑司ヶ谷鬼子母神では、ススキの穂をミミズクの姿に作った民芸品が有名。

日本文化とススキ

鮮やかとは言えないススキに趣を見出すのは日本人ならではの感覚である。

十五夜の月見には、ハギ(萩)とともにススキを飾ることが多い。 花札では、八月、すなわち旧暦8月、新暦の感覚で秋に相当する時節に用いられている。 沖縄地方には、ススキの葉を環のように結んで魔除けとする風習がある。

日本語では、ススキの穂は、それを動物の尾に見立てて尾花(おばな)と呼ぶことがあり、ススキ自体もそのように呼ばれることがある。この「尾花」はススキおよびススキの穂を意味する古名であり、奈良時代初期の歌人・山上憶良が『万葉集』(巻八 1538)にて「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また 藤袴 朝顔の花」と詠んだように、古来、秋の七草の一つに数えられている。 また、馬の毛色で尾花栗毛(おばなくりげ)というのは、栗毛馬や栃栗毛馬であることに加えて鬣(たてがみ)や尾の長毛が白色のものを指す。この白毛は遠目には金色に輝いて見えるため、その特徴を秋のススキの穂になぞられて呼ばれたものである。

枯れすすき(枯薄、花も穂も枯れたススキ)には枯れ尾花/枯尾花(かれおばな)という呼称(古名)もあり、現代でも「幽霊の正体見たり枯尾花」という諺はよく知られている。これは江戸時代中期の国学者で俳人の横井也有が俳文集『鶉衣』の中で「一年松木淡々己れ高ぶり 人を慢(あなど)ると伝へ聞き 初めて対面して化物(ばけもの)の正躰見たり枯れ尾花 其(そ)の誠心なること大概この類なり」と述べたうちの「化物の正躰見たり枯尾花」が世に広まりつつ変化したものであるが、これは「疑心暗鬼に陥った心境下では──風になびく枯れ尾花のような──何でもないものも怪しげに思え、──幽霊のような──ただならないものと見間違えてしまう」ということから、「恐怖心や猜疑心があると、何でもないものでも、怖ろしげなもの、怪しげなものに思えてしまう」ということを意味する譬えとなっている。さらには、やはりススキの穂にまつわる類義語として「落武者は薄の穂にも怖(お)ず」 (cf. wikt) があるが、こちらは「落武者は──捕まることを警戒し、怯えているため──ススキの穂にも恐怖する」ということから転じて先の諺と同じ意味で用いられる。 また、江戸時代中期の俳人・与謝蕪村は「狐火の 燃えつくばかり 枯尾花」と詠んでいるが、こちらは、夜の野原にて風に揺らめく枯尾花の情景を、怪しく燃え盛るこの世のものならぬ狐火に譬えた俳句である。出典・ウィキペディアフリー百科事典。

★四季咲ナデシコ★花シリーズ

2012年10月12日 | ★花シリーズ★
四季咲ナデシコ(ダイアンサス)
ナデシコ科の多年草
原産地:アジア、アフリカ北部、ヨーロッパ
草丈:15~20cm
花期:真夏と真冬を除き年中(9~11月 3~7月)  

ダイアンサスはナデシコ科ナデシコ属の総称で、約300種がヨーロッパ、北アメリカ、アジアの各地に分布するそうです。
ダイアンサスの「dios」はギリシア語で神を指し、神聖なという意味です。
「anthos」は花を表す言葉で「ダイアンサス」とは「美しく神聖な花」という意味です。

日本には、エゾカワラナデシコ、ハマナデシコ、ヒメハマナデシコ、シナノナデシコの4種が自生し、ほかにカワラナデシコ、タカネナデシコなどの変種が分布しています。
和名の「ナデシコ」は小さくて可愛い花というイメージで付けられた名前なのかなと思います。
「大和なでしこ」とは優しくて美しい、そして芯が強い日本女性を表している言葉です。

鉢花、花壇苗として出回っているのはカーネーションやセキチクやナデシコとの交雑種の四季咲ナデシコ「F1テルスター」、「ベルフィー」などが多いということです。
テルスターは、セキチクとビジョナデシコの交雑によって生まれ、花色のバラエティーが豊富で、耐寒性も強く、次々に咲くので花壇でもプランター植えなどでも長く楽しめます。
















★ベロニカ★千葉市花の美術館 (稲毛海浜公園)

2012年10月11日 | ★花シリーズ★
ベロニカ ゴマノハグサ科
 
原産:ヨーロッパ中部~北アジア

花色:青紫、桃、白

草丈:10~100cm

ベロニカの特徴
 
ベロニカはゴマノハグサ科クワガタソウ属の総称です。
ベロニカは自生地が広く、種類が多いがいずれも長さ10~20㎝ぐらいの花穂をつける。
(300種ともいわれています)
日本にもクワガタソウやトウテイランなどが自生しており、山草として栽培されています。トウテイランは我家にもあります。

ベロニカの育て方  

ベロニカを植える適切な場所
ベロニカは日当たりや水はけがよく、肥沃な場所を好む。

水はけが悪いと立ち枯れ病が発生しやすいです。

植えつけ前に、深く耕し、腐葉土を多めにすき込む。

植えつけは、秋又は春のいずれでもかまいません。

庭植えのベロニカの栽培のポイント

株の繁茂を避けるために、3年に1回程度植え替える。このとき株分けするとよい。
耐寒性が強く、暖地の暑さにも十分耐えるので、つくりやすい草花です。
株間は、品種によって変わりますが、中性種で、20~30㎝程度にします。

鉢栽培のベロニカの育て方のポイント

赤玉土、腐葉土、鹿沼土などを混合した用土を用いる。

梅雨時から夏にかけて、風通しのよい半日陰で管理し、なるべく雨に当てないようにするとよい。

ベロニカの肥料
庭植えの場合は、植え付け時に緩効性肥料を与えます。
鉢植えの場合は、2ヶ月毎に化成肥料を追肥、または液体肥料を月に1回程度施してください。

ベロニカの増やし方
増やすのは株分けのほかに、5~6月にさし芽ができる。
側芽をさすほか、天ざし、茎ざしもできます。
病害虫は初夏から秋にかけて、アブラムシ、オンシツコナジラミがつくことがあるので月1回ぐらい防除する。
















★羽毛鶏頭★花の美術館 (稲毛海浜公園)

2012年10月10日 | ★花シリーズ★
ウモウケイトウ(羽毛鶏頭)

園芸種として一般によく栽培されるものに、トサカケイトウ、ウモウケイトウ、ヤリゲイトウがある。トサカケイトウは、花冠がニワトリのとさか状を呈し、球状のものや扇子状のものがある。

草丈は20センチメートルくらいの矮性(わいせい)のものから、80センチメートルくらいの高性のものまで種類が多い。
矮性種にコーラルガーデン、ジュエルボックス、中性種にファイアグロー、トレアドー、高性種にクルメケイトウなどの品種がある。

ウモウケイトウ(フサゲイトウ)は、基部から多く分枝し、茎頂に羽毛状の花冠をつける花期の長い系統である。矮性種にフェザー、キューピー、中性種にアプリコットブランデー、高性種にフォレストファイア、ゴールデントライアンフなど多品種がある。ヤリゲイトウは、花穂がとさか状とならず、長くとがる種類である。

昔から見慣れたケイトウは鶏頭という文字の通りニワトリのとさかのように大きいものでしたが、
近年よく見るウモウケイトウは色も大きさも軽やかで、現代風な雰囲気があります。
和名で羽毛けいとう、英名でウールフラワーと呼ばれるように、手触りが柔らかくて毛布のようです。

種をまいてからの成長がゆっくりなので心配しましたが、夏が終わる頃から次々と咲きました。
一度開けばよくもつので、長く楽しめます。














★アザレア★花の美術館 (稲毛海浜公園)

2012年10月09日 | ★花シリーズ★
アザレアは、ツツジ科ツツジ属に分類されるツツジ。別名を「西洋ツツジ」、「オランダツツジ」などと言う。

概要
もともと台湾のタイワンツツジがベルギーのプラントハンターによってベルギーにもたらされ、改良されて逆輸入されたものがこのアザレアである。

常緑性の低木で、葉は厚みを持ち、毛がある。形は倒披針形で両端が尖る(先端ははっきりとは尖らない)。花は5弁の合弁花で、花色はピンク・赤などさまざまで八重咲きも多い。開花は春(4~5月頃)。11月頃から2月頃と、冬に咲くこともある。寒さに弱い(半耐寒性)。ただし少なくとも近畿地方の平野部では屋外で越冬する。挿し木で殖やすことが出来る。

蜜をも含む植物体全体に、他のツツジ科植物と同様グラヤノトキシンとロードヤポニンを含み有毒。中毒症状は嘔吐・痙攣などだが、重症では昏睡に至る事もある。

文化
アザレアは川崎市の市花になっている。

日本での主な生産地は新潟県などで品種改良も盛ん。鉢植えとして冬頃に出回る。冷蔵処理をされているため、5月であるはずの本来の開花期とは違う時期に開花株が出回る。
千葉市花の美術館 (稲毛海浜公園)にて。




















★ネリネ★ヒガンバナ科

2012年10月08日 | ★花シリーズ★
ヒガンバナ科ネリネ属の総称。属名は「海の女神」の意味で、光る花の状態からダイヤモンドリリーの英名がある。アフリカ南部に31種分布する。外観はヒガンバナに似るが、茎に空洞がなく、花の寿命は長い。秋に開花するが、ハイブリダ系はヒガンバナより1か月遅れの10月中旬~11月中旬に開く。また、夏・冬に咲く特異な品種もある。花色は黄色を除く各色があり、最近の交配種には二色咲きなど、美麗なものがある。ボーデニー種は高性で、花弁は細く桃色。東京以西では露地で栽培できる。また、サルニエンシス種は本属中もっとも美しい品種である。ほかに、開花率が低いフレクスオサ・アルバ、遅咲き・多花性で淡黄白色花の園芸種であるマンシェリー種などの母種をはじめ、太茎の大形種もある。

切り花、鉢植え用で、8月下旬~9月上旬に球根を植え付ける。大球種で5号鉢に三球植え。用土は鹿沼土(かぬまつち)、砂、ピートモス、燻炭(くんたん)などを等分混合、とくに排水をよくする。根を切らないようにして植えるのがこつである。高山性の2、3種以外は耐寒力が弱く、短時間なら零下3度Cくらいまでは耐えるが、極寒期は保温を必要とする。肥料は、窒素の少ないものを早期にすこし施す程度でよい。





















★リュエリアエレガンス★花シリーズ

2012年09月29日 | ★花シリーズ★
リュエリアとは

ブラジルなどアメリカ大陸の熱帯を中心に150種が分布します。その中でも強健で葉や花の美しいものが鉢花や観葉植物として流通しており、植物園の温室でもよく見かけます。「ルエリア」と呼ぶこともありますが、これはアルファベット表記の学名「Ruellia」に対する単なる発音の違いでしょう。種類としては、
・一年で枯れる一年草
・毎年花を咲かせて育つ多年草
・低木状になるもの
などがありますが、一般に栽培されているものは多年草のものが多いです。
花は筒形で先端が5つに裂けて開いたラッパ状です。花は葉の付け根に1個ずつもしくは複数付けるもの、茎の頂点にまとめて付けるものなどがあります。色は紅桃色、朱色、青、白などがあり、花の大きさや開花時期は種によって多少異なります。代表的な種と個々の特長については以下の「種類」を参照にしてください。

由来
リュエリアは15世紀~16世紀フランスの植物学者リュエルの名前に由来します。

















種類

マコヤナ
長さ5cmほどのだ円形の葉を付けます。葉の葉脈部分がくっきりと白く色づき美しい。茎はやや這うように横に伸びます。茎の節が地面に付くとそこから根を出します。花色は紅桃色で主に冬から春に咲きます。花つきはあまりよい方ではありませんが、一年を通して観葉植物として楽しめます。

マクランタ
紅桃色の花を茎の頂点あたりに付けます。よく枝分かれし、高さ2mの低木状に育ちます。先端を切り詰めて丈が低くなるように仕立て、鉢物とすることもあります。花色は紅桃色で主に冬から春に咲きます。

グラエキザンス
温度があれば一年を通して花を咲かせます。花色は鮮やかな朱色で花付き、実付きがよい。白花品種「アルビフロラ」があります。

育て方

日当たり・置き場所
生長期は戸外の雨の当たらない場所、冬は防寒のために室内に置きます。
暑さに強い反面、寒さに弱い植物です。冬は室内の日当たりの良い場所に置きます。越冬温度は最低5℃以上、できれば7℃-10℃あれば無難です。

種により日当たりは異なる
1.日当たりを好むもの
2.日当たりを嫌う(強い日射しが苦手な)もの、に分かれます。
1.の代表種はグラエキザンスで、一年を通して日当たりの良い場所で管理します。
2.はマクランタやマコヤナが挙げられます。これらの種は強い直射日光に当たると葉が焼けて傷むので、生育期は直射日光を避けた明るい日陰で管理しましょう。

水やり・肥料
 生長期は用土の表面が乾いたら、鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷり与えます。特に真夏は乾きやすいので気をつけます。
 気温の低い時期は生育が鈍くなります。そうなると、根はあまり水を吸わないので、冬は水やりの回数を減らして用土を乾かし気味にします。ただし、温室などで温度が保てる場合は生長期同様の水やりをします。
 空気中の湿度が高い環境を好むので、生長期は霧吹きなどで葉にも水をかけてあげます。この作業を「葉水」もしくは「シリンジ」と言います。
 3月-4月に新芽の生長が見られたら半月に1回、液体肥料を与えます。希釈タイプなら、鉢植え草花・観葉植物に与える程度に薄めます(たいがい1000倍くらいかと思います)。
 生育期に入ったら2ヶ月に1回固形肥料を置きます。

かかりやすい病気・害虫
 春~秋にかけて、ナメクジやヨトウムシの被害が見られます。いずれも葉を食べてしまう害虫です。見つけ次第駆除します。

植え付け・用土
植え替えの適期は生育期のはじめ、5月-6月が適期です。この頃なら少々根や株を傷めても生育がおう盛で早く回復します。
赤玉土(小粒)6:腐葉土4の割合で混ぜた土が適しています。市販の観葉植物や草花の培養土でもよいでしょう。

ふやし方
さし木でふやすことができます。生育期に切った茎を土に挿します。

ポイント
1.  気温の高い時期(春~秋)は枝葉を広げて根を伸ばし、よく生長します。この時期を「生育期」と呼びます。一般平地なら5月-9月がおおよその生育期にあたります。肥料や植え替えなどの世話は基本的にこの生長期に行うのが基本です。
2. 冬の最低温度を守ること。耐寒性の弱い植物です。寒さで枯らさないための温度管理が大切です。
とくに植物をいじる作業をする際は「1.」をよくおぼえておきましょう。


★吾木香★長穂の赤・白吾木香

2012年09月27日 | ★花シリーズ★
長穂の赤吾木香

名前の通り、赤くてくて長い穂を垂れさせます。白穂に黒の点々模様が涼しげです。
背丈は鉢植えの場合50cm程、庭植えにすると1m~1.5mまで成長します。

わが国の各地をはじめ、朝鮮半島や中国に分布しています。湿った草地に生え、高さは80~130センチになります。葉は奇数羽状複葉で、広披針形の小葉が11~15個つきます。8月から10月ごろ、枝先に円柱状の花序をだし、紅紫色の花を咲かせます。花弁はなく、4個の萼裂片が花弁のように見えます。

写真6~10は長穂の白吾亦紅。
花期は8月から10月。茎の上部に枝分かれして長さ2~5cm程の花穂を出し、長いものは垂れ下がる。花は先端から咲き始め、花弁はない。萼片は4枚で白色であり、これが花の色となっている。雄しべは4本で長く、黒い葯が目立つ。名はワレモコウに似るが、ワレモコウの花穂より長く、花は白色であるということによる。





















吾木香

ワレモコウ(吾亦紅、吾木香)は、バラ科・ワレモコウ属の植物。英語ではGreat Burnet、Garden Burnet、中国語では地楡(ディーユー)。日本列島、朝鮮半島、中国大陸、シベリアなどに分布しており、アラスカでは帰化植物として自生している。

特徴

草地に生える多年生草本。地下茎は太くて短い。根出葉は長い柄があり、羽状複葉、小葉は細長い楕円形、細かい鋸歯がある。秋に茎を伸ばし、その先に穂状の可憐な花をつける。穂は短く楕円形につまり、暗紅色に色づく。

語源

「ワレモコウ」の漢字表記には吾亦紅の他に我吾紅、吾木香、我毛紅などがある。このようになったのは諸説があるが、一説によると、「われもこうありたい」とはかない思いをこめて名づけられたという。また、命名するときに、赤黒いこの花はなに色だろうか、と論議があり、その時みなそれぞれに茶色、こげ茶、紫などと言い張った。そのとき、選者に、どこからか「いや、私は断じて紅ですよ」と言うのが聞こえた。選者は「花が自分で言っているのだから間違いない、われも紅とする」で「我亦紅」となったという説もある。

別名に酸赭、山棗参、黄瓜香、豬人參、血箭草、馬軟棗、山紅棗根などがある。

利用

根は地楡(ちゆ)という生薬でタンニンやサポニン多くを含み、天日乾燥すれば収斂薬になり止血や火傷、湿疹の治療に用いられる。漢方では清肺湯(せいはいとう)、槐角丸(かいかくがん)などに配合されている。

同属別種のオランダワレモコウ(サラダバーネット、学名S. minor Scop.)は観賞用だけでなく若葉を食用とする。

★染め分け萩★花シリーズ

2012年09月25日 | ★花シリーズ★
ハギの仲間
日本には、ヤマハギ節植物は8種が野生している。
(ヤマハギ、マルバハギ、クロバナキハギ、ツクシハギ、ビッチュウヤマハギ、ケハギ、キハギ、チョウセンキハギ)
他に栽培種として、ミヤギノハギ、ニシキハギ、シラハギなどがある。

シロバナハギの園芸品種で、一つの株に白い花や赤い花をつけたり、花びらに筋模様が入ることから染分けという名前がつく。
茎は木質化して固くなるが、年々太くなって伸びるようなことはなく、地上部は一部を残して枯れ、根本から新しい芽が毎年出る。
葉は3出複葉で互生、枝の先端から多数の花枝を出す。
果実は種子を1つだけ含み、楕円形で扁平。











★蕎麦の花★日本蕎麦

2012年09月24日 | ★花シリーズ★
ソバ(蕎麦)は、タデ科ソバ属の一年草。実の粉末(蕎麦粉)や、それを用いた麺(蕎麦)が食用にされる。

特徴
草丈は60-130cmで、茎の先端に総状花序を出し、6mmほどの花を多数つける。花の色は白、淡紅、赤、茎の色は緑、淡紅、濃紅であり、果実の果皮色は黒、茶褐色、銀色である。主に実を食用にする。土壌が痩せていて、かつ、寒冷地でも容易に生育することから、救荒作物として5世紀頃から栽培されていた。原産地は、ド・カンドルが中国北部からシベリアという説を提出し、これが信じられてきたが、1992年に京都大学のグループが中国南部で野生祖先種 F. esculentum ssp. ancestrale を発見したことから、中国南部説が有力となっている。

日長反応の違いから、感光性が弱い夏型、強い秋型、両者の中間タイプの中間型があり、中間タイプはさらに夏型に近い中間型、秋型に近い中間型に分れる。さらに、栽培形態として、播種期の違いにより春播きの夏蕎麦と夏播きの秋蕎麦がある。しかし、主産地北海道では年一作で、夏蕎麦、秋蕎麦の区別はない。つまり、北海道のソバは夏型であるが夏蕎麦ではない。東北以南では、いわゆる夏蕎麦、秋蕎麦に別れ、地域により年に2?3回収穫できる。例えば、北海道の夏型の牡丹そばを本州で夏播きした場合には秋蕎麦になる。北海道産品種は夏蕎麦にも秋蕎麦にも利用できる品種群である。そのため、北海道の新蕎麦も秋の味覚の走りとして最近は「秋新」と呼ばれる。また、最近、4~5月播種の春播きソバを春蕎麦と呼ぶ事例があるが、夏蕎麦の低質のイメージを回避した呼称であり、従来通り夏蕎麦と呼ばれるべき作型である。

休耕田などを利用した栽培が増えているので、日本での生産量は増加傾向ではあるが、消費量の80%は輸入品であり、その84%の中華人民共和国、12%のアメリカ合衆国と続き、カナダからの輸入はわずか1.2%に過ぎない。日本での主要産地は北海道、茨城県、長野県である。世界の主産国として中国、ロシア、ウクライナ、スロベニアが挙げられる。



























食品衛生法によるアレルゲンの特定原材料5品目の一つとして表示が義務付けられている。

植物としては珍しくAB型の血液型を持つ(糖タンパク質が血液に反応するため)。

語源
古代日本語ではソバのことを「そばむぎ」、「くろむぎ」と呼んだ。「そばむぎ」は稜角(物のかど)を意味する古語「そば」と「むぎ(麦)」が複合した語で、角のある麦という意味である。後世には「そばむぎ」が略されて「ソバ」と呼ばれるようになった。ちなみに、「ブナ(?)」の古名を「そばのき」、ブナの実を「そばぐり」というのは、その実の形状が一般のドングリと異なり稜角を持っていることに由来する。

同様に英語名の「buckwheat」、ドイツ語名の「Buchweizen」もまた、ブナと似た形の実を付ける小麦のような作物という意味を含む(英名「buckwheat」=「beech(ブナ、転じて『buck』の形)」+「wheat(小麦)」)。

また、ソバの異称の「くろむぎ(黒麦)」は平安時代以降は使われなくなり、後にライムギの異称として使われた。

利用
麺類・蕎麦料理などについては蕎麦を参照

実は殻を除き(丸抜き)、種子の胚乳の部分を粉(蕎麦粉)にし、さらに加工、加熱して食用にする。

殻を剥いたそば米は、カーシャ、そば茶に利用される他、焼酎原料にもなる。

幼い茎や葉は、スプラウト(新芽野菜)としてサラダの材料などにして食用とする。

殻は蕎麦殻として、枕の中身として使用されるが、近年は蕎麦アレルギーのため、蕎麦殻枕の需要は伸びていない。そのため、多くが産廃として処分され、その有効利用が課題となっている。例えば、蕎麦殻燻炭として土壌改良材として利用されたり、菌床の添加剤としてキノコの菌床栽培に用いられる。

蜂蜜の蜜源植物としても知られている。ソバの花から取れた蜂蜜は黒色で鉄分が多く、独特の香りを持つ。

成分と健康

ファゴピリンの構造式ビタミンB群、ルチンなどを多く含むとされ、健康食としてのイメージが強い。しかし、実や茎にファゴピリン( fagopyrin )という物質を含む為、食後に日焼けを伴う程度の日光に当たった場合、光線過敏症を起こす。また、実やハチミツを含む食品の摂取や接触、粉末の吸引により、アナフィラキシーショック等を伴う急性アレルギー症状を起こすことがある。


★彼岸花★花シリーズ

2012年09月21日 | ★花シリーズ★
ヒガンバナ(彼岸花)は、ヒガンバナ科ヒガンバナ属の多年草である。クロンキスト体系ではユリ科。リコリス、曼珠沙華(マンジュシャゲ、またはマンジュシャカ サンスクリット語 manjusaka の音写)とも呼ばれる。学名の種小名 radiata は「放射状」の意味。

特徴

全草有毒な多年生の球根性植物。散形花序で6枚の花弁が放射状につく。

道端などに群生し、9月中旬に赤い花をつけるが、稀に白いものもある。その姿は独特で、夏の終わりから秋の初めにかけて、高さ30~50cmの枝も葉も節もない花茎が地上に突出し、その先端に包に包まれた花序が一つだけ付く。包が破れると5~7個前後の花が顔を出す。花は短い柄があって横を向いて開き、全体としてはすべての花が輪生状に外向きに並ぶ。花弁は長さ40mm、幅約5mmと細長く、大きく反り返る。

開花終了の後、晩秋に長さ30~50cmの線形の細い葉をロゼット状に出す。葉は深緑でつやがある。葉は冬中は姿が見られるが、翌春になると枯れてしまい、秋が近づくまで地表には何も生えてこない。つまり開花期には葉がなく、葉があるときは花がない。

























日本での分布

日本には北海道から琉球列島まで見られるが、自生ではなく、中国から帰化したものと考えられる。その経緯については、稲作の伝来時に土と共に鱗茎が混入してきて広まったといわれているが、土に穴を掘る小動物を避けるために有毒な鱗茎をあえて持ち込み、畦や土手に植えたとも考えられる。また鱗茎は薬になり、救荒食でもある。そのような有用植物としての働きを熟知しての運搬の可能性も無視できない。

人里に生育するもので、田畑の周辺や堤防、墓地などに見られることが多い。特に田畑の縁に沿って列をなすときには花時に見事な景観をなす。湿った場所を好み、時に水で洗われて球根が露出するのを見かける。なお、山間部森林内でも見られる場合があるが、これはむしろそのような場所がかつては人里であったことを示すと見るべきである。

また、日本に存在するヒガンバナは全て遺伝的に同一であり、三倍体である。故に、種子で増えることができない。中国から伝わった1株の球根から日本各地に株分けの形で広まったと考えられる。

有毒性

全草有毒で、特に鱗茎にアルカロイド(リコリン、ガランタミン、セキサニン、ホモリコリンなど)を多く含む有毒植物。誤食した場合は吐き気や下痢、ひどい場合には中枢神経の麻痺を起こして死にいたることもある。

水田の畦や墓地に多く見られるが、以下のような目的の為に人為的に植えられたためと考えられている。前者の場合ネズミ、モグラ、虫など田を荒らす動物がその鱗茎の毒を嫌って避ける(忌避)ように、後者の場合は虫除け及び土葬後、死体が動物によって掘り荒されるのを防ぐため、ただしモグラは肉食のため、ヒガンバナに無縁という見解もあるが、エサのミミズがヒガンバナを嫌って土中に住まない。そのためにこの草の近くにはモグラが来ないともいう。

有毒なので「農産物ではない」つまり年貢の対象外とされたため、救荒作物として田畑や墓の草取りのついでに栽培された。

鱗茎はデンプンに富む。有毒成分であるリコリンは水溶性であるため、長時間水に曝せば無害化が可能であるため、救飢植物として第二次世界大戦中などの戦時や非常時において食用とされた事もある。また、花が終わった秋から春先にかけては葉だけになり、その姿が食用のノビルやアサツキに似ているため、誤食してしまうケースもある。

鱗茎は石蒜(せきさん)という生薬名であり、利尿や去痰作用があるが、有毒であるため素人が民間療法として利用するのは危険である。ちなみに、毒成分の一つであるガランタミンはアルツハイマー病の治療薬として利用されている。

名前

彼岸花の名は秋の彼岸ごろから開花することに由来する。別の説には、これを食べた後は「彼岸(死)」しかない、というものもある。上記の飢餓植物としての面から一考する価値はあると思われる。別名の曼珠沙華は、法華経などの仏典に由来する。また、"天上の花"という意味も持っており、相反するものがある(仏教の経典より)。
仏教でいう曼珠沙華は「白くやわらかな花」であり、ヒガンバナの外観とは似ても似つかぬものである(近縁種ナツズイセンの花は白い)。
『万葉集』にみえる"いちしの花"を彼岸花とする説もある。「路のべの壱師の花の灼然く人皆知りぬ我が恋妻は」また、毒を抜いて非常食としている事もあるので、悲願の花と言う意味もあるが一般的には危険である。

異名が多く、死人花(しびとばな)、地獄花(じごくばな)、幽霊花(ゆうれいばな)、剃刀花(かみそりばな)、狐花(きつねばな)、捨子花(すてごばな)、はっかけばばあと呼んで、日本では不吉であると忌み嫌われることもあるが、反対に「赤い花・天上の花」の意味で、めでたい兆しとされることもある。欧米では園芸品種が多く開発されている。園芸品種には赤のほか白、黄色の花弁をもつものがある。日本での別名・方言は千以上が知られている。

また、韓国ではナツズイセン(夏水仙)のことを花と葉が同時に出ることはないから「葉は花を思い、花は葉を思う」という意味で「相思華」と呼ぶが、彼岸花も同じく花と葉が同時に出ることはないので彼岸花も相思花と呼ぶことが多い。

日本では上記の「花と葉が同時に出ることはない」という理由から「葉見ず花見ず」とも言われる。

学名のLycoris(リコリス)とはギリシャ神話の女神、海の精:ネレイドの一人、Lycoriasの名前からとられたもの。
出典:ウィキペディア フリー百貨辞典より。

★コスモス&ウエディング★花シリーズ

2012年09月20日 | ★花シリーズ★
コスモス

キク科の春播き一年草。アキザクラ(秋桜)、オオハルシャギク(大春車菊)ともいう。メキシコ原産。草丈は2メートルほどになり、葉は対生し、細く裂けた羽状葉をつける。
花は茎頂につき、桃、赤、白色などがあり、径6~8センチメートルで、一重のほか中心部の管状花が発達した丁字(ちょうじ)咲きや八重咲きがある。

元来は短日植物で秋に開花する花であるが、最近は改良が進み、日長に関係なく播種(はしゅ)後70日ほどで開花する早咲き品種がつくられ、センセーション、ラジアンス、ベルサイユなどが代表品種である。

ウェディングドレスは、結婚式で花嫁が着用するドレス。

一般的にドレス及びその附属する装飾品(ベール、グローブ、靴、アクセサリーなど)は清純さを表すために白色を基調(ホワイト、シャンパンカラー、オフホワイトなど)とする。まれに桃色・水色などが見られるが、それらも極力淡い色を用いる。

歴史

起源はローマ帝国の時代にさかのぼる。ヨーロッパにキリスト教が普及すると結婚式は教会で行なわれるようになり、その際王族や貴族の花嫁が婚姻儀礼用に着用した衣装がウェディングドレスの始まりであった。

中世では青、赤、緑の絹やベルベットの布地を基調に金糸・銀糸の刺繍の縫い取りがあるものが着られた。この婚礼衣装は花嫁の家の経済力や社会的な地位などを誇示することを目的としたため、非常に豪華なものであった。また、しばしば家紋の刺繍も入っていた。16世紀末になると、スペイン宮廷での流行を背景に、黒や暗色がウェディングドレスの色として流行した。

この色は特に中産階級の間でも、その手入れのし易さと婚礼以外の祝祭日での着用が可能であることから、積極的に取り入れられ、20世紀初頭にいたるまで広く着られた。1900年ごろには、黒のドレスに白いベールというスタイルも流行した。

白いドレスはすでに、史料上、17世紀末までさかのぼることができるが、18世紀後半以降、特にヴィクトリア女王の結婚衣裳をきっかけに急速に普及したとされる。

元来世界の諸民族・諸文化には独自の結婚装束があったが、西洋文化の世界的拡散によりウェディングドレスが広く普及し、従来のものを圧倒している例も見られる。
例えば、東アジア文化圏においては白は死装束の色であり、本来は忌み嫌われ、慶事には避けられたが、西洋文化の流入と共に、日本はもちろん中国・韓国・台湾などでも純白のウェディングドレスが好まれるようになっている。

日本では、1873年に長崎で磯部於平(いそべ おへい)という女性が中国人と結婚した際に初めてウェディングドレスを着用し、2年後に森有礼も西洋式の結婚式を行なったが、当時の日本にはウェディングドレスはなく、国外から購入したものであった。

その後も洋式の結婚式はごく一部の著名人に限られた。一般向けとしては、1929年の婦人雑誌に洋装花嫁としてウェディングドレスを紹介する記事が出たのを嚆矢とするが、当時の結婚式は神前式・人前式が絶対多数で普及は成らなかった。

第二次世界大戦後はアメリカ文化の流入で一般にも知られるようになったが、ウェディングドレスの絶対数が少なく、洋装での挙式を受け入れる体制が不充分だった事もあり、1960年頃でもウェディングドレスの利用者は全体の3パーセント程度であった。

しかし西洋文化への根強い憧憬、服装をはじめとする生活様式の洋風化、また和装の花嫁衣装に比べて廉価で着用も容易であるなどの利点があり、一方で桂由美・松居エリらにより供給側の充実も図られ、1960年代後半から1980年代にかけて急速に普及して和装を圧倒し、花嫁衣装の主流を占めるに至った。


























諸相

本来ウェディングドレスはキリスト教における婚姻の儀礼用の衣装であったので、戒律に厳しく、儀式を重んじるカトリック系のキリスト教では、肌の露出を極力抑えることが求められるため、長袖もしくは長いグローブや胸元が隠れるようにする事、ベールは顔を隠すもの、ドレスに付けるトレーン(レース柄があしらわれた引き裾)は長いものを使用する事が望まれ、また格式があるとされる。

しかし、第二次世界大戦後は社会に対する宗教的規制が弱まり、自由を求める機運が高まったことや女性の社会的地位が上がったこともあって、ウェディングドレスのデザインも従来の観念にとらわれなくなり、また女性の美や魅力を強調する傾向もあって、オフショルダー・ビスチェ・ホルターネックのような肩・胸・背を大胆に露出するものが人気を呼び、日本でも1990年代からこうした型のドレスが増えている。

純白のドレスとベールは、本来は処女のみ着用が許されている。処女でない女性は着色されたドレスを着用する。教父・テルトゥリアヌスは、聖書のリベカにならい、処女の花嫁はヴェールをかぶるべきだとした。ヴェールは女性の処女性と従順の象徴である。
出典:ウィキペディア フリー百貨辞典より。