ポーランドからの報告

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ヤドリギを飾るクリスマス

2006年12月22日 | 日常生活

ポーランドは千年来、カトリックを国教とする国で、国民の90%以上が敬虔なカトリック教徒です。クリスマスの12月24・25・26は国の祝日となり、国民全体でクリスマスを祝います。

ポーランドでは、昔からの伝統として、クリスマスにヤドリギを飾る習慣があります。ヤドリギはケヤキ、ブナ、ミズナラなどに寄生する木で、その生命力の高さから家族の繁栄を願って飾るのだそうです。(もちろんクリスマスツリーも飾ります。大きなもみの木に飾り付けをし、その下にプレゼントをおいてきます。ツリーは通常クリスマスが過ぎても1月半ばくらいまで飾っておきます。)

   

ポーランドのクリスマスも、他のヨーロッパの国同様、家族で過ごすクリスマスです。若いカップルも、恋人同士ではなく、それぞれの家族と、一家団欒のひと時を過ごします。(とはいっても婚約している場合は、相手の家族の家に招待されることもあるようです。)

それが故、この時期にいつもテレビで取り上げられるのが、帰省ラッシュの話題です。 「ポーランド人はどこにでもいる」 という云い回しがあるくらい、ヨーロッパを中心にいまや世界中に散らばっているポーランド人ですが、とりわけ2004年5月のEU加盟以降は、その傾向にさらに拍車がかかり、イギリス、アイルランド、スウェーデン、イタリアなどに、200万人以上の労働移民が渡航しました。それらの国外ポーランド人が、クリスマスと年末年始休暇で、この時期一斉にポーランドに帰省するため、各地の空港で大混雑が起こるわけなんです。

特に今週は週後半から週末にかけて、ロンドンの各空港では、霧のため空の便のダイヤが大幅に乱れ、数千人のポーランド人が空港で足止めをくらいました。そういうわけで、このクリスマスから年末年始の休暇シーズンにポーランドに渡航される予定の方は、ポーランド国内各地の空港ロビーなどでの混雑を、あらかじめ想定に入れておくと良いと思います。


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