ポーランドでは、あまり親しくない人同士でも、わりと安易に携帯電話番号を渡してしまいます。仕事上の軽い付き合いの人や顧客にまで携帯番号を気軽に教えますし、雑誌などで見かける広告やテレビCMにまで、普通に携帯電話番号が載っています。
ですので見知らぬ番号に電話をかけるときは、その番号が一般回線電話なのか、携帯電話なのかの見極めがまず必要になってきます。特に携帯電話の番号の場合は、土日祝日、クリスマス、イースター、夏のバカンス期間など、相手の休暇中にかけるのは、失礼にあたりますので、気をつけなければいけません。
0505-○○○-○○○
0602-○○-○○-○○
0888-○○○-○○○
などと表記されていれば携帯電話
(ゼロの直後が3桁、五百番台、六百番台、八百番台などがある)
022-○○-○○-○○○
012-○○○-○○-○○
071-○○-○○○○
などと表記されれていれば、一般電話です。
(ゼロの直後が2桁、ワルシャワ:22、クラクフ:12、ヴロツワフ:71)
ところで余り知られていないことですが、日本人が電話をかけるときに必ず使うフレーズ、「もしもし...」は、ここポーランドでは、禁句なんです。
というのは、ポーランド語で「モシ Moś 」とはユダヤ人を意味します。またユダヤ人に限らず、嫌いな人、むかつく人のことをモシといいます。ですので、たとえ日本人同士の会話であっても、会話が他の人の耳に入るような状況であれば、電話口で「もしもし」と言うのは、いらぬ誤解を生むことになりますので、避けたほうが懸命です。「はい」「ハロー」などで十分代替できます。ロシアでも同様です。