そういう我が家も....実はまだ完成していません(爆)!
現在私が夫と娘の三人で住んでいる家は、もともと70年代に夫の祖父母が購入した家で、その後祖父母が亡くなり、現在は夫の妹ベアタが遺産を相続して所有者となっています。ポーランド語で Bliźniaki(ブリジュニャキ)「双子住宅」と呼ばれる二軒つながった家で、社会主義時代の典型的な郊外型住宅です。
地階に物置があり、日本で言う2階と3階が住居スペースになっています。写真の左側半分の白いほうの家が我が家で、さらに左側に2階の高さの建て増しが付いています。(写真の左側2/3)
この我が家、どこがどう完成していないのかというと、、一応外側こそ仕上がっているのですが、内装が全然終了していません。例えば床のフローリングはワックスが塗られていない。なので、なにかこぼすとすぐ板にシミができて汚くなってしまいます。階段はコンクリートむき出しで、フローリングすらまだです。しょうがないので、水色のペンキを塗ってごまかしていますが、やはりすぐにシミができるので、非常に気をつかいます。
極めつけは建て増しの部分。まったく完成していません。フローリングはおろか、壁は塗られていない、窓枠ができていない、さらに暖房まで付いていない始末。。もちろん一切使い物にならず、結局ただの物置となってはや三十年。
ちなみに我が家の場合、先の記事に書いた、仕上げを残した状態で売る「半オーダーメイド住宅」ではありません。建て増しなどせずに、そのお金を本体の方の床や階段のフローリングにまわしていれば、すべて予算の範囲で完成していたはずだったのです。
それを「将来孫達が結婚したら家族が増えるから、家は広くなくちゃいけない。内装は孫達が自分達で住みながら完成させればいい」との判断で、資金に余裕がないのに無理な建て増しをしたため、あげく本体部分が未完成のまま残ってしまったわけです(どんなに完成していなくても、予算が尽きればその時点で工事はストップします。)かといって家の所有者のベアタはまだ26歳ですので、リフォームするようなお金などありません。
「そんなに無理して造ったのに、30年間全然使われていない。一体何の為に建て増ししたの!」この件に関しては、夫やベアタはかなり辛口です。ちなみにその義祖父、建築家だったのですが...
ところで上の写真に写っているのは私の夫です。音楽CDジャケット用に撮影した写真なのですが、HipHopミュージックに会うイメージの撮影地を探していたら、なんと自宅の一室があった(!)というすごいオチです。
追記:
ポーランドの建築事情については、こちらの記事 も大変面白いです。