ポーランドからの報告

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ポーランドの政治汚職問題

2006年10月02日 | 政治・経済

ポーランドは汚職とワイロがはびこる国です。ミレル前首相の弟の公的資金横領問題、クファシニエフスキ前大統領と石油会社PKOオルレンとの癒着問題など、歴代政治家のほとんどに汚職疑惑があります。

まあ政治家の汚職問題なんていうのは、ポーランドに限らず世界中どこにも頭の痛い問題だと思います。2年前にはリトアニア大統領が、スキャンダル発覚でポーランドに逃げてきました。2日間いて帰りましたが。ちなみにポーランドの政治家は、汚職がばれるとイスラエルへ逃げたりします。

Transparency International というNPO団体が、毎年 汚職認知指数(CPI) なるものを発表しており、汚職の度合いを10点満点で評価しています。点数の高いほど汚職のない綺麗な政府ということになるのですが、気になるポーランドの順位は、2005年度は3.4点で70位、ブルキナ・ファソ、クロアチア、エジプト、サウジアラビア、レソト、シリアと同じレベルでした。
(ちなみに1位はアイスランドで9.7点、2位はフィンランド、ニュージーランドで9.6点、4位がデンマーク9.5点、5位はシンガポール9.4点。日本は7.3点で21位でした。)


こんなジョークもあります。

日本人・アメリカ人・ブラジル人の政治家が酒の席で話をしていました。

  日本   「あそこに橋が見えるでしょう?」
  アメリカ 「立派な橋ですね」
  日本   「実はここだけの話、建設費の10%を懐に入れましてね」

一同、ニヤニヤ

  アメリカ 「あそこにビルが見えるでしょう?」
  ブラジル 「高いビルですね」
  アメリカ 「私は30%を懐に入れましたよ」

一同、爆笑

  ブラジル 「あそこにダムが見えるでしょう?」
  日・米  「いいえ?」
  ブラジル 「100%懐に入れました」


さてその場にポーランド人の政治家がいたら、何と答えたでしょうか?
(ブラジルは2005年度のCPI は3.7点で62位、ポーランドより"優秀"な国とされています。)

ちなみに今日のニュースでやっていたのは、小中学校のパソコン購入費としてポーランド政府に支払われたEUからの補助金が、なぜか分配の途中にどこかへ消えてしまい、実際に各地の学校へは補助金が配布されていない、というニュース。

ポーランドに住んで3年も経つと、もはや驚きません。


ポーランドの政治については、ポーランド国暗夜行路 というブログでも詳しく紹介されています。


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