『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

旧暦10月1日 十夜念仏

2007年11月13日 | 歴史
大須賀筠軒(天保12(1841)年~大正元(1912)年)が、
明治25(1892)年に書き記した『磐城誌料歳時民俗記』(歴史春秋社刊)を
ひも解くこととします。
どうぞ、お付き合いください。

さて、『磐城誌料歳時民俗記』の旧暦10月1日の項には、
次のような記述があります。

朔日或ハ六日ヨリ十日間、浄土宗十夜念佛アリ。

これを現代的な表現に改めると、
次のようになるかと思います。

旧暦10月1日、あるいは10月6日から10日間、
浄土宗の寺では、十夜念仏が行われる。


ところで、「十夜念仏」という言葉を辞書で調べると、
次のような説明がされています。

浄土宗の寺で、
旧暦10月5日の夜半から15日の朝までの10昼夜の間、
絶えず念仏を唱える行事。
現在は10月12日の夜から15日の早朝までの
3昼夜に短縮されている。
京都の真如堂のものが有名。
お十夜、十夜法要ともいう。

コメント
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