『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

「じゃんがら念仏」の歌 その1

2006年08月01日 | 歴史
「じゃんがら念仏」が踊られる際には、
さまざなま歌詞の歌が歌われる。
それらの歌は、かつては即興で案出され、その場で披露された。
しかし、現在では、これらの歌が即興で歌われることは殆んどない。

ところで、「じゃんがら念仏」の歌のなかで、
最も知られているのは、

 盆てば米の飯 おつけてば茄子汁
   十六ささげの よごしはどうだい

というものだろう。
「十六ささげ」は、インゲンマメの一種で、
さやの長さが30cmほどにもなる。
さっと茹でて、ゴマやジュウネン(エゴマ)、
さらにはマヨネーズなどであえて食べると、すこぶる美味しい。
ところで、この「盆てば米の飯」という「じゃんがら念仏」の歌には、
地域によって歌詞に微妙な違いがある。

 盆は米の飯 おつけは茄子汁
   十六ささげの よごしはどうだい

 盆では米の飯 おつけは茄子汁
   十六ささぎの よごしはどうだい

 盆てば米の飯 おつけてば茄子汁
   十六ささげの およごしゃどうだい

これら以外にもたくさんのバリエーションがあると思う。

コメント
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