『磐城誌料歳時民俗記』の世界

明治時代の中頃に書かれた『磐城誌料歳時民俗記』。そこには江戸と明治のいわきの人々の暮らしぶりがつぶさに描かれています。

「じゃんがら念仏」の歌 その6

2006年08月08日 | 歴史
「じゃんがら念仏」で歌われる歌には、
ありがたい教訓や人生の教えを含むものもある。

 親の意見と 茄子の花は
   万にひとつの 無駄はない

花が咲くと、そこに必ず実を付けるといわれるナスのように、
親の教えや小言、説教には、ひとつの無駄もなく、
あとで必ず役に立つという。

 色で迷わす 西瓜でさえも
   なかにゃ苦労の 種がある

派手な色をし、何の苦労もなく大きくなったように見えるスイカではあるが、
大きく、甘くなるまでには、いろいろな苦労や試練があったという。

 お月様さえ 夜遊びなさる
   ワシの夜遊び 無理はない

これは人生訓とは違うか…。
コメント (1)
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