Ambivalent Blog

e-Tetsuによる「アート」と「釣り」の生活誌

秘密結社化する喫煙者コミュニティー

2004-11-06 | ◆ビジネス
絶妙なタイミングである。JTがタバコのパッケージの警告文を30%以上にするという発表を行った。

タバコの警告文、拡大表示 JTがパッケージ改装へ -- asahi.com

今までのような「健康を損なう」といった漠とした表現から「肺がんの原因の一つとなる」など、より具体的で直接的な表現へと変わるようだ。とはいっても、前回のエントリーで紹介したような、EUの提案する写真を使ったパッケージに比べればインパクトはかなり弱い。asahi.comに掲載されている写真を見ても、面積は広がっても文字は小さく控えめだ。

ところで、JTのホームページではタバコのブランドが紹介されていないのをご存知だろうか? 厳密には紹介されているのだが、アクセスするのに認証が必要となる。

JT TOBACCO WEBSITE

JTが成人であることを確認した人のみにユーザーIDとパスワードを発行してブランド紹介ページへのアクセスを許可するのである。タバコ広告への規制が強化されるなか、ここまでタバコのブランド露出が制限されているとは驚きだ。

これだけ活動が制約されるなかで、JTがいかに喫煙者とコミュニケーションを図るかが工夫のしどころだろう。こうしたユーザーIDとパスワードによる認証も、裏を返せば強力な喫煙者コミュニティーの構築に利用することが出来るかもしれない。広告代理店の腕の見せ所だ。


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