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人間の体には約300種類の筋肉があります。大抵左右対称に付いているので、総数は600個以上(実際は約650個)の筋肉が存在することになります。
筋膜という構造があるのですが、これは読んで字のごとく、「筋肉の膜」のことです。つまり筋肉の外側を覆っている薄い膜のことです。
筋肉が伸び縮みするとき、この筋膜との間はスムーズに動くのですが、組織の癒着があるとそうもいきません。このような場合、過剰な摩擦が発生することになります。
摩擦が生じれば、組織の破壊が起こるので、当然炎症反応として現われます。これが進行すると痛みとして知覚されるようになります。
筋膜は一つ一つの筋肉を覆っていると同時に、周りの組織とも結合しています。筋膜は体全体を覆っているということです。つまり一部の筋膜の異常が、全体に影響を及ぼす可能性があるということを示唆しています。
症状(痛み)は肩に感じられるけど、原因は背中にあるなんていうことが起こるわけです。痛みが知覚されている領域と原因となる構造が離れているというわけですね。
いつの頃からか、ぼくはこの筋膜というものに興味を持ち始め現在に至ります。筋膜に関するいろいろな文献や専門書を読み漁っていますが、勉強すればするほどその奥深さに驚嘆してしまいます。
先日の頭痛のお話と被りますが、部分を見るだけでなく全体も見ないといけないということですね。
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