ＦＤＡの朝令暮改という記事を読んでみよう。アメリカの薬剤の許認可を一手に引き受けるエージェンシーがＦＤＡである。補完・代替医学(ＣＡＭ)の研究者や愛好家、臨床家からすると目の上のタンコブのような部署である。またＦＤＡへの市民団体の疑惑の目と反発感情も多く、何かといわくつきの機構である。厚生労働省の外局に○○庁という省庁があり、そこが薬剤の許認可をしていると思えばよいだろう。これが唯一の炭疽菌薬を公 . . . 本文を読む
炭疽菌攻撃への恐怖――オンライン薬局に治療薬注文が殺到では炭疽菌攻撃の恐怖にさらされた米国民のパニックが伺える。彼らにはパキシルは効かなかったのだろうか？これを見て思うのは、現在の日本のタミフル騒動である。国民的なパニックには陥っていないのは、２例の死亡例があるからだろうが、日本政府はタミフルの備蓄を考慮・検討している。インフルエンザ禍が予測できたとしても、もう一方で鳥インフルエンザ問題がある。ワ . . . 本文を読む
テロの広がりを懸念して、人々は不安から逃れようと薬を服む。不安だけではなく、事態が生物兵器を介した”バイオテロ”であるとなれば抗生物質や抗ウィルス薬を服もうと、かつての日本のオイル・ショック時に主婦がトイレット・ペーパーなどを買い占めに走ったように、薬を買い占めようとする。神なき時代に、危機管理、不安・ストレスコーピングの頼みの綱は案外こうした”錠剤”かも知れない。テロへの一番の対策は”恐れない事 . . . 本文を読む
アメリカＦＤＡのタミフルに関する公式コメントを読んでみよう。しばらくこの薬剤の動きを追ってみたい。なぜアメリカ・ヨーロッパではなく、日本でタミフルの副作用が多いのか？
①民族的・人種的問題が一因。
②日本ではタミフルが世界で一番出回っており、統計学的に副作用の例も多い。
③タミフル未使用時のインフルエンザ関連性脳炎など精神神経学的症状が認められる。現段階では②の要因が主と考えられているようである。 . . . 本文を読む