私の周囲には国際保健・開発関連の諸団体や個人で、イラク戦争の反対運動に参加しておられる方々も多数おられる。しかしながら「ラオス・ダム建設計画」と米国の対イラク戦争とが無関係でないと、どれくらいの方々が知っているかは甚だ疑問である。タイのタクシン首相は、この「世界戦略」を持つ集団=「国際金融マフィア」に気が付き、IMFに債務を全て完済・清算し「もう私達は国際金融資本家の力は借りない!」と堂々と宣言し . . . 本文を読む
ブッシュ米大統領・ウォルフェンソン前世銀総裁・ウォルフォウィッツ現世銀総裁・ブレア英国首相・カルロス西王子・ベアトリックス蘭女王という面々が一堂に会して議論をしているところを想像してみよう。どんな構造が見えてくるであろうか?「英国・米国・オランダ・スペイン」の連合は、先のイラク戦争で率先して派兵した国家集団である。
国防総省やネオコン(ウォルフェンソン・ウォルフォウィッツ)と言う共和党系と対立し . . . 本文を読む
さて、世界銀行・IMFというのは、国際経済やら開発経済学などを専攻した人々には常識らしいのだが、そのお金の貸し方には酷いものがあるようだ。破産寸前の国家や人々のところに押しかけては、「支払いもラク、リボルビング払いもOK。36回から42回払いまであります。」などと言う方々のように、お金を貸し付けて、その借金を理由に「無理な構造改革」を迫ると言うのだ。つまり金融・経済をカードに使い、各国の政治体制を . . . 本文を読む
世界銀行が"開発"の名の下に、ラオス・タイにまたがる広大な地域の住民を苦しめているという実態は余り日本では知られていないようだ。具体的には「ラオス・ダム建設問題」と言われているこの問題は、ラオスに「ダムを建設して、水力発電によって電気をつくり、隣国タイに売ればどうか」と持ちかけたプロジェクトの話でである。一見、よく出来たうまい話である。ラオスは多重債務国と言われている。簡単に言えば「借金苦」だ。世 . . . 本文を読む