京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「買い替え時」の巻

2021-01-18 08:07:57 | 俳句
フリー句「買い替え時」の巻
「買い替え時過ぎてるね」「うるせえ俺の自由」 巡紅
金の無い時に限って声かかる      ひろあき
給料日が皆同じなら好都合なのに    巡紅
独り酒の回数増えて量増えて      ひろあき
自分と語ることが若い頃よりも増える  巡紅
喜びと悲しみと一つ一つの年輪     ひろあき
骨壺へ焦げのある肋骨肺癌跡      巡紅
外国の煙草リアルに病気書いて売る   ひろあき
※タイに行った時、煙草の箱に、吸ったら病気になるということをリアルに写真入りで書いていました。煙草販売する時の義務だとか。
宝くじ三億円手にして解る夢落ち    巡紅
一着に二番人気の馬がなる       ひろあき
追い越して行った車のお尻に白バイ   巡紅
美人婦警に説教され改心するヤンキー  ひろあき
心の風通しを良くすると体が軽くなる  巡紅
山茶花の日向へ大きな口開く      ひろあき
冬の木々真っ直ぐ空に向かってる    巡紅
大きな手からぽろぽろこぼれる流星群  ひろあき
赤子の手から零れた人生を拾い集めて閉じる 巡紅
清流に絶滅危のめだかの子        ひろあき
人間も自然の見えない手の淘汰      巡紅
お互い様で味噌や醤油を貸したり借りたり ひろあき
恋人達三密で歩いていないけれど     巡紅
いま君の無言のメール胸に届く      ひろあき