京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

フリー句「時の過ぎ行くままに」の巻

2021-01-19 07:59:00 | 俳句
フリー句「時の過ぎ行くままに」の巻
時の過ぎ行くままに緊急事態の街に雪   ひろあき
本がどんどん読めてしまう駅のタクシースタンド 巡紅
大通り不断桜は咲いていて        ひろあき
あっしには関わりのないこって、空行く淡雲 巡紅
屋根の上我が物顔の鴉鳴く        ひろあき
よくこれだけ枝分かれしたね多細胞生物  巡紅
ジャングルに色とりどりの蝶の舞う    ひろあき 
彫った人の個性が色添える千体の観音様  巡紅
仏にも怒りんぼいる帰り花        ひろあき
二十八部衆の阿修羅は強面マッチョ    巡紅
月光のスポットライトに浮き上がる    ひろあき
寿宝寺の千手観音昼とは違う瞑想顔    巡紅
太陽の塔がハッスルメッセージ      ひろあき
京都タワー早くワクチン作れよと夜空に浮かぶ 巡紅
人も車もない嵐山を歩いた初夏      ひろあき
真夜中一人野外展示物見張る生欠伸    巡紅
増えすぎた鹿の無数の目が光る      ひろあき
幾つもの風船膨らませ針刺して笑う子   巡紅
お仕置きをされても禁じられた遊び    ひろあき
梯子を縄で上げ下げ大樹の上の秘密基地  巡紅
花吹雪悪友達と散り散りに        ひろあき
同じ時同じ場所のない人生の一本道    巡紅
※成人の日、晴れ着姿の女性を見かけました。分散型で成人式を行うようです。コロナの影響で、この人達の子供の時代と成人以後の世界が、全く変わってしまうかもしれません。幸せになってほしいと願いつつ、そんな予感もするのです。