京都童心の会

ほっこりあそぼ 京都洛西の俳句の会
代表 金澤 ひろあき
俳句 冠句 自由律 詩 エッセイなど同好の人たちと交流

柿ひとつ

2019-10-31 08:05:34 | 俳句
柿ひとつ
        金澤ひろあき
 今お世話になっている桂高校は、歴史がある学校で、校内に食堂があります。ただ、去年の台風の被害で、長い間、営業ができませんでした。
 10月より再開というので、初めて利用しました。
 昔ながらの木のテーブル。秋の日差しも穏やかです。同僚の方と少しおしゃべり。デザートに柿もついていて、秋を頂きました。
   談笑の昼ほっこりと柿ひとつ ひろあき

なつかしの席題「タオル」

2019-10-30 08:00:24 | 俳句
懐かしの席題「タオル」
  金澤ひろあき
盗人はふろしき美女にはタオルあり
人気者トレードマークのタオル提げ
タンカ切るいなせなタオル背にかけて
身の丈に合ったタオルにせよと言う
身の丈に合ったタオルと言われても

  二神大輔
今治はタオルの産地水濁る
産地直送タオルの荷を解く旧友よ
丹波栗送った返礼色タオル

なつかしの席題「ほころび」

2019-10-29 08:03:57 | 俳句
なつかしの席題「ほころび」

  三村須美子
ほころびをあわててかくすズボンの股
大山レンゲほころびを日に日に玉丸む
文句を言ったもののほころび見えて五月尽
病床の花のほころび待つ退院
愛読書とじ目ほころぶ土用干し
父の日やその一言が絆ほころび

  金澤ひろあき
ニッポンのほころび避難指定地区
言い訳のほころび 穴になって行く
ほころべば絵本を開く山の花
ほころびよ いえ流行の服ですよ

  二神大輔
ほころびる日夜政争梅雨晴れ間
ほころびにほころび重ね麦を刈る
ほころびに気付かずタイを強く巻き
ほころび無し夫婦の絆半世紀

席題「カッパ」

2019-10-28 08:18:06 | 俳句
懐かしの席題「カッパ」
 金澤ひろあき
雨ガッパ雨の匂いをたたみこむ
去年より背丈の伸びた雨ガッパ
カッパ脱ぎもうじき夏を実感す
コートでは恋は詠めるがカッパでは
カッパからしみこむ雨の孤独かな

 二神大輔
かっぱ着て台風情報女子アナの
遠野には心の古里カッパ住む
ともかくも被災免れカッパ住む

 三村須美子
梅雨時はカッパ離せずバイク乗せ
汗かいて寒くて震える雨ガッパ
ゆううつや雨のカラフルカッパのファッションショー
赤白水玉ミッキーの雨ガッパ
へのへのもへカッパかぶらずへのへのへ
群青の淵に叢のカッパの宿
濁流や河童いずこにかくれ宿

雨の色

2019-10-26 08:26:17 | 俳句
雨の色
       金澤 ひろあき
夜中に強い雨が降りました。翌朝、路面の至る所に、黄金色の絨毯が。キンモクセイの小さな花がいっせいに散っているのです。雨の色の中に、残り香が少し漂っています。しだいに秋が深まりますね。
 雨の色キンモクセイに染めている    ひろあき